- 2021-6-26
- 効率的なノートの取り方, 効率的な勉強法~中上級編~, 未分類
こんにちは、中西です。
今回は久々に勉強法関連の話を。
勉強で覚えたい事柄があるときに、最も効率的かつ確実な暗記方法は、
「思い出すプロセスを繰り返す」
と言うことです。これは多数の科学的研究で明らかになっています。
よく教科書に線をひいたり、繰り返し参考書を読むだけの勉強法や、ノートにまとめる勉強法がありますが、
これらはそれ単体で効果を発揮するようなものではなく、あくまで記憶への定着率を確実にしたい場合、
「思い出す」
と言うプロセスを必ずふむ必要があります。
成績が悪い人はこのことを理解しておらず、線をひいたりノートにまとめたりして「勉強したつもり」になっているわけです。
逆に成績が良い人は、例外なくこの「思い出すプロセス」の重要性を理解しています。
問題はその「思い出す」と言うプロセスを「どのようにやるか」です。
結論的には「思い出す」というプロセスを実践することができれば、形式はどういうものでも大丈夫です。
ただ同じ「思い出す」でも効率的なやり方と、効率的ではないやり方があるのです。
この観点で、「思い出す」と言うプロセスを非常に効率的に行える方法は、
「カードを使う」
と言うやり方です。
一般的によく知られる単語カードも効果的ですし、もし情報が多いなら「情報カード」を使う方法もあります。
この辺の話は過去に何度かしたことがあります。
▼必見!授業はやっぱり「情報カード」に直接書くと凄いことになる(実例付き)
例えば授業を受けながら、ノートに板書を取るのではなく情報カードに板書をとって、
かつその内容を授業中に問題形式にしてしまう。
自分で一問一答のような問題を作っても良いですし、重要な箇所だけ( )の穴埋め形式にして、その答えを情報カードの裏に書く形でもいいわけです。
「授業中に『思い出すプロセス』を実践できる情報カードを何枚も作る」
と言う板書の仕方をすることで、その後の復習をやりやすくなり、効率的に板書をすることができます。
私がこのメルマガ読者さんなどに聞いてリサーチしたところ、このやり方で劇的に成績を上げた人や、大きな成果を出している塾もありました。
さらに情報カードではなく、それよりは少し小さめで、単語カードよりは大きいカードを1冊にまとめることができる
「ルーズリーフミニ」
を使う方法も以前紹介しました。
これはカードをルーズリーフのようにまとめることができるのでかなり便利です。私も持っています。
で、ここからが本題ですが、
ここまでの話は単語カードにしろ情報カードにしろ「紙」で作られたカードの話でしたが、
スマホやタブレットを利用して、デジタルでカードを作ることも可能です。
いろいろアプリなどもありますが、個人的に最近改めて使ってみて、ずいぶん便利だと感じたのが、
【 Kindleの機能のフラッシュカード 】
です。
これはどういう機能かと言うと、Kindleで電子書籍を読みながら、電子書籍の中でハイライト(蛍光ペンの線みたいなライン)を自分で引いた箇所が、
「自動的にカードに変換」
されて、暗記用のデジタルカードが出来上がる機能ですヽ(´▽`)/
つまり電子書籍をKindleで読みながら、重要な箇所を線で引いておくだけで、その引いた部分が勝手に暗記カードになっていると言うことです。
(機能の場所は、Kindleで電子書籍を読んでいるときに画面をタップして、上のアイコンの中からマイノートのアイコンをクリックすると、マイノートの画面の右上にある上向きの矢印のアイコンから「フラッシュカード」を選択するだけです。)
これは本当に「本の中の重要な部分を暗記したい場合」にはとんでもなくすばらしい機能で、
単に線を引いた箇所が自動的にカードになるだけでなく、そのカードをテーマごとにまとめたり、
覚えたものと、まだ覚えていないものを分けることもできます。
さらにどれぐらい覚えているかの得点率を出すこともできますし、
線を引いた箇所がそのままでは都合が悪いなら、カードの内容を自分で編集することも可能です。つまり加筆修正が簡単にできると言うことです。
表と裏をひっくり返すのも、画面をワンタップするだけ。
カードの順番も並べ替えができますし、ランダムに表示させることもできます。
これだけ効率よく暗記できる機能が無料で手に入るわけですから、
特に試験勉強などで特定の本の内容を暗記したい場合は大活躍してくれます。
そもそも自分で文章を作って暗記カードを作る必要がなく、
「本に線を引くだけ」
で、その部分が自動的に暗記カードになるので、
「カードを大量に作る」
ことも簡単にできます。
受験生の場合は参考書がKindleで電子書籍になっているかがポイントになりますね。
あと電子書籍になっていても雑誌のようにページが画像になっていると、ハイライトが引けないのでその点は注意が必要です。
参考書が電子書籍になっていたり、本の内容を暗記して頭に入れておきたい場合などでは、
フラッシュカードはこの上なく暗記効率が良い機能になりますね。
繰り返しますが、暗記においては
「思い出すプロセスを繰り返す」
ことができるかどうかが、最も重要になりますので。
なお、もし読者さんで日頃からフラッシュカードを使っている方や、
別のアプリでもいいので「デジタルのカード形式」で勉強している方がおられたら、よかったらその感想や具体的な内容を教えてくださいm(_ _)m
個人情報は伏せた上で、後日メルマガでシェアさせていただきますので。
それではまた。