こんにちは、中西です。
前回は、私が「朝一番」に注意していること
の1つ、「ネットやメールを見ない」
というルールについて解説しました。
実はもう1つ、「朝一番」に注意している
ことがあります。
それは
【 朝一のファーストタスクに取りかかるまでに
「考えない」こと 】
です。
「ファーストタスク」というのは、ようは
その日一番にやるタスクのこと。
「考えない」というのは、その日1日のことや
今後のことをあれこれ検討したり悩まないこと。
さらには「何を着ようか」「何を食べようか」
といった「選ぶ」という思考を極力しない
ことも含めます。
つまり最初のタスクに取りかかるまでに、
できるだけ脳が何かを「考える」という
ことをしないようにしているのです。
たとえば朝食を毎日同じものに固定すれば、
朝に食べるものを「選ぶ」(考える)
必要性もなくなりますし、
その日着るものを前日に決めておけば、
朝起きがけに「さて今日はどれを着ようかな」
と「選ぶ」(考える)必要もなくなります。
とくに「1日のTodoリストの作成」は、
私の場合そこそこ時間と思考力を取られて
しまうので、朝イチにやってしまうと、
その後のファーストタスクに向かう
エネルギーが減ってしまいます。
それが実感としてはっきりわかるので、
Todoリストも前日の寝る前までに作成
するようにしています。
このように実は知らず知らずのうちに、
起床後からいろいろと
「考える」「選ぶ」
という脳の活動をしてしまっていて、
自分で思っている以上にエネルギーを
そこで使ってしまっていることが多いのです。
偉人や天才と言われる人の日常生活を
調べてみても、その点(朝から余計な思考に
脳のエネルギーを使わないこと)に細心の
注意を払っている人は多いです。
スティーブ・ジョブズがいつも同じ黒い
シャツを着ていたのも、これが理由。
そういった「考える」「選ぶ」という行為
によるエネルギーの減少は、上記のように
“ほんの少しの工夫をいくつか積み重ねる”
だけで、かなりのところまで防止すること
ができるわけです。
人それぞれ朝の事情は違うと思いますが、
朝一番にもっとも大事なファーストタスクを、
高いエネルギー状態でできるだけ短時間で
処理するためには、それ以外の
【 余計なところでいかに脳の無駄な
エネルギーを消費しないか 】
がポイントだと私は思っています。
繰り返しますが、そのために必要な工夫は、
上記の通りそれほど大したものでもありませんからね。
朝一番に「ネットやメールを見ない」と
合わせて、この
「できるだけ『考える』『選ぶ』という思考をしない」
のも、朝のパフォーマンスを高めるコツですので、
よかったら参考にしてみてほしいと思います。
それではまた。
「この地上で過ごせる時間には限りがあります。
本当に大事なことを本当に一生懸命できる機会は、
二つか三つくらいしかないのです。」
スティーブ・ジョブズ(アップル創業者 / 1955~2011)