- 2013-3-13
- 2013年の記事, 勉強のやる気アップ法, 特集カテゴリ1(倉庫)
- プチ笑い有り
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
毎日の受験勉強で一番大変なタイミングはいつかといいますと、
応用問題集のむずかしい難問を解いているときではなくて、個人的には、
「勉強を始める前」
だと思っています。とくに高校時代の私みたいな性格にムラがある人はそうです。
性格がきっちりしている人って、たとえば学校から帰宅して勉強をスタートするときに、
ほとんどなんの心理的ブレーキもかからずに、ササッと自宅の勉強机の上に問題集を出して勉強にとりかかれます。
ところが、そこまで華麗に勉強モードに入れない人っていうのは、なんといいますか、
「はやく勉強をスタートしなきゃ(-_-;)」と思っている状態が延々と続く
みたいな、脳内で「勉強をスタートさせた自分」をずっと妄想しながら、
現実の自分はじゃがりこを食べながら、タッチの再放送(古い?)を見ていたりするわけです。
人間のこういう状態のことを、古代から私たちの偉大なる祖先たちは何と言っきたかといいますと、
「時間のムダ」
と言ってきたわけです。なので、私のような性格の弱い人にとっては、受験勉強において一番大変なのは、
応用問題を解いているときというよりも(もちろんその時も大変なわけですが)、それ以上に、
勉強を開始するまでが一番大変
ということになります。
これ、勉強が出来る人・勉強大好きな人・きっちりした性格の人には「は?なぜそんなことで悩んでるの?意味不明。」ってぐらいの話なんですが、
その逆のタイプの人にとっては、ある意味でこれが一番深刻な問題だったりするんですよね、実は。
勉強をスタートしさえすれば、なんとか勉強モードになれるんですが、
そもそもそこまでが重い、あまりにも重い、ブラックホールの重力なみに重い、なんとかツコ・デラなんとかクスの重力なみに重い、
こういうタイプの人に、今回は解決策を一つお伝えしますと、
いきなり勉強を始めようとはせずに、とにかくただ
イスに座るだけ
の状態にまずは体を持って行ってみてください。一気に勉強を開始しようとするから「重い」わけです。
だから、行動を「小分け」にしていく。これがポイントです。(この「小分け」は行動科学の見地からのアプローチです)
だから、とにかく勉強はしないでいいから、まずは勉強する用のイスに座る。そして、
座ってから何をしても自由
というルールにしておきます。
まだここでは「勉強をする」とは考えない。そこまで考えてしまうから重くなる。イスに座るだけでOK。座ったあと、10分くらいボーッとしたってかまわないことにする。
しかし、体はとりあえず勉強する形にセッティングできたことになります。
で、ルールは何しても自由なんでマンガ読みたければ読んでもいいですが、そもそもことの発端は「勉強しなきゃ」と思っていたわけですから、
実際問題、あんまり落ち着いてマンガを読む気にもならないわけです。読み始めても、落ち着きません。
よって、かりにちょっとマンガを手に取ったとしても、そこそこしたら、いい加減参考書やノートに手が向かいます。
あとは「よっしゃ、そろそろやるかね!」とでも口に出して言えば、自然にスイッチが入って勉強のやる気が起こり(本当です)、
気づいたら問題を解いている自分がいるはずです。
もとをたどれば、どこにポイントがあったかというと、「とにかくイスに座った」という点です。
座ったあと、しばらく何をしてもいい自由なルールですが、そもそもイスに座らなかったら、もっと膨大な時間をムダにすごしてしまった可能性が高いわけですから、
座ったあとの多少の自由時間は、準備体操とか必要経費ぐらいに思っておけばいいです。
そしてその状態まで行けば、あとはほとんど自動操縦になるので、性格にムラがあって勉強のスタートがなかなかできないという人は
「勉強をする」ではなく「ただイスに座る」
という、最終目的の一歩~数歩手前の「簡単にできる行動」にだけ、まずは意識を向けるようにしてみてください。
これが、意志の弱い人が賢く勉強を開始する、一つのコツになります。