- 2014-7-18
- おすすめ記事, 勉強の集中力をアップさせるテクニック, 未分類
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
これまでもお話してきたことですが、
世の中には本当におかしな「常識」や「固定観念」が存在していて、
それが勉強の妨(さまた)げになっていることが少なくありません。
「疲れたら、ひと休みしましょう」
「学校の授業は○分だから、集中力の限界も○分位です」
「参考書は3回繰り返しなさい」
などといった、一見もっともらしく聞こえるわりに
実は大して根拠が無く適当に言われていることを
みんなが疑うことなく信じていたりするのです。
こういうおかしな常識の1つ1つの積み重ねが
勉強のパフォーマンスを大きく低下させていたりします。
まもなく夏休みで長時間勉強する人も多いと思いますが、
長時間勉強する上で知っておくといい
ちょっとおかしな常識を1つご紹介しますと、
「貧乏ゆすりは、良くないこと」
という通説です。
これ、非常によく聞く話だと思いますが、
私個人的には相当うさんくさい常識だと考えています。
何をかくそう、私は親からもおばあちゃんからも
これを何度も言われてとてもお上品に育ちましたし
あなたもきっと言われたことがあると思います。
が、私は以前「『貧乏ゆすり』という行為は悪くいわれるが、
よく考えたら本当にそうか?」と思って調べたことがあるのです。
実は、結論から言ってしまいますと
貧乏ゆすりという現象を生態学的に説明すると、
これは一種の脳と体のストレス解消運動だったのです。
国立長寿医療研究センターの中村昭範室長の実験では
貧乏ゆすりをすると、皮膚の温度が上昇し
運動の代わりとまで行かなくとも、手足の冷え改善になることがわかりました。
また博愛会病院の松原院長によると、
貧乏ゆすりは、ふくらはぎの筋肉が伸び縮みするため
血流が改善し、全身の血行が良くなるとのこと。
さらにある病院では、なんと加齢や運動不足で起こる病気の患者に
1つの“治療法”として貧乏ゆすりを「積極的に勧めている」ほどなのです。
これまでこのメルマガでも、脳科学・生態学的な見地から
「運動をすると、やる気が出る」
「体温が上がると、免疫力が向上する」
「五感や体を動かすと、暗記効率が上がる」
「体を動かしているときに、アイデアが浮かびやすい」
といった話をしてきましたが、
そういった情報をふまえると、
私はどう考えてもこの下半身を動かす
「貧乏ゆすり」という現象は、
脳にも体にもプラスの行為にしか思えませんでした。
で、調べてみたら、やっぱり一般的な
「貧乏ゆすりは良くない」説
は、単なる「おかしな常識」だったわけです。
あくまでそれを見る第三者にとっては、
気持ちよく映らないという行儀・マナー面だけの話であり、
やっている当の本人にとっては、素晴らしい効能がある行為だったのです。
まあ、たしかにクラスの好きな女の子が、
猛烈な勢いでブンブン貧乏ゆすりをしているのを見たら
百年の恋も一瞬にして冷めますが、
本人にとってはプラスになる前向きな行為です。
きっと、このおかしなネーミングも余計誤解を生むんでしょう。
「貧乏」って、よくこんな名前つけたよねって話(笑)
ちなみに、先の中村研究室長は
「『貧乏ゆすり』ではなく『健康ゆすり』と呼びたい」
と力説されていて、これは本当に同感です。
私ならさしずめ「集中力アップゆすり」ですね。
というわけで、これから夏休みで
長時間勉強する人も多いと思いますが、
周りに誰もいない場所で、一人で勉強できるときは
遠慮なく「集中力アップゆすり」をして行ってほしいと思います。