- 2025-3-31
- その他・雑談, 働き方・キャリアの話, 効率的な時間管理術
こんにちは、中西です。
今回はかなりゲスい話になりますが、最後は人生にとって極めて重要な教訓に着地させます。
あなたの常識をひっくり返す可能性のある話をしますので、ぜひ最後までお読みください。
中居正広氏による女性トラブルをめぐる問題で、フジテレビが3月31日、第三者委員会による報告書を公表しました。
また、第三者委員会の弁護士と、新社長の清水賢治氏による記者会見も開かれました。
この第三者委員会の報告書があまりにもひどいということで、大きな話題になっています。
第三者委員会の調査自体は正当なものだったようで、しっかりと調査は行われたようでした。
ただそれゆえに調査で判明した中居騒動の一部始終の実態が、とんでもない内容だったと言うことで多くの人が震撼させられています。
私は時間がなかったので会見は雰囲気だけチラッと見た程度ですが、報告書のほうは、どうやらとんでもないことが書かれていたようです。
400ページ近くもあるボリュームの報告書で、記事になっていた部分だけですが、個人的に驚いた部分をいくつか挙げますと、
▼第三者委員会は、中居正広氏と女性の間で、性暴力があったことを正式に認定(女性は同局のアナウンサーだったことも公開)
▼中居正広氏は守秘義務の公開を拒否(被害女性は許諾したにも関わらず)
▼ 1泊約40万円のスイートルーム飲み会の料金は、フジテレビのロケの経費として精算されていた。
▼過去にもスイートルームでの女子アナ複数名を交えた大御所タレントの飲み会が複数回あった。
個人的には、会社の経費で1泊40万円のスイートルームの飲み会の料金を落としていたというのが信じられませんが、
この疑惑が事実だったことが確定したことで、フジテレビは社会的信用を奈落の底まで落とすことになります。(さすがに明日の株は暴落するはず)
そして、極めつけはこちら。
『中居氏、女性アナの退職知り「ありがとう。ひと段落…」 編成幹部とのやりとりに衝撃「人の心ないんか」』(JCASTニュース)
『「おぞましさで眩暈がする」性暴力認定の中居正広氏 報告書で明かされた“ゲスすぎるメールの中身”にネット慄然』(女性自身)
これはどういう話かと言うと、事件後、被害女性が体調を崩して仕事ができなくなり、最終的に退職を余儀なくされたわけですが、
その際の中居氏と編成幹部とのメールのやりとりが報告書に公開されており、
その内容があまりにもおぞましい内容だったということで騒然となっています。
上記のJCASTニュースの記事より一部引用しますと、
—————————————–
『被害女性は、24年7月に退職の意思を申し出、8月末に退職した。
退職を申し出る際の面談で、女性は「自分がアナウンサーを続けられないのに中居氏が何もなかったように番組に出演し続けている」と指摘し、
「業務復帰しても中居氏と遭遇するため復帰できない」と述べ、B氏(編成幹部)やフジテレビバラエティー部門に強い怒りや嫌悪感を示したという。
その後、9月にB氏が中居氏にショートメールで退職の旨を伝えたところ、中居氏から
「了解、ありがとう。ひと段落ついた感じかな。色々たすかったよ」
と返信があったという。B氏は、
「例の問題に関しては、ひと段落かなと思います。引き続き、何かお役に立てることがあれば、動きます!」
と返したと記載されている。』
—————————————–
・・・退職後のメールのやりとりに吐き気がしたのですが、私だけではなかったようです。
言うまでもなく、中居氏は彼女が入院して働けなくなったことも知っていましたし、税金を意識した見舞金も送っていました。受け取り拒否されてますが)
つまり、自分の鬼畜の所業によって、被害女性が心を病んでアナウンサーとして働けなくなり、ついには退職せざるを得ない状況まで追い込まれたことを知っていながら、
退職直後に子分のようなBと上記のメールのやり取りをしていたわけです。
あまりにもひどい内容なので、最初何かの間違いかと思いましたが、どう考えても被害女性の心も人生も潰したことを理解していながら、このやりとりをしているのです。
人としてどうかしているとしか言いようのないやりとりだと思います。
国から守られた公共の電波を利用して絶大な影響力を得つつ、莫大に儲けることができる仕組みの上で成り立っている、絶対的に安定した組織の一員と、
ジャニーズ帝国と言う絶対的に誰も逆らえなかった組織のトップアイドルとして35年以上、芸能界に君臨し続けた男が、
組織に入って間もない女性を食い物にし、その事実を世間から完璧に隠蔽して、一女性を組織から追放した「完全犯罪」直後のやり取り。
「了解、ありがとう。ひと段落ついた感じかな。色々たすかったよ」
「例の問題に関しては、ひと段落かなと思います。引き続き、何かお役に立てることがあれば、動きます!」
何度考えても理解しがたく、やり取りが醜悪の極致すぎてヘドが出ます。
中居氏は性暴力を行った悪しき元アイドルとして、永遠に名前が残るでしょう。
松本人志も相当ひどかったですが、それをはるかに超えていると思います。
ここまで芸能人として頂点を極めて、ここまで最悪の終わり方をした人間と言うのは、空前絶後だと思います。
人間と言うのは、やはり長期的に絶対安定な立場にい続けると、よほど教養・修養を身に付けて、自分を律するようにしないと、これほどまでに腐敗するということでしょう。
まあ世界の歴史的にはよくあることなので、古今東西どこにでもあった腐敗のパターンの最新事例ともいえます。
この件で、個人的に最も感じるのは、
「終わり方がいかに重要か」
と言うことです。
結局、中居氏は終わり方が最悪だったので、35年以上も芸能界のトップに君臨し続け、栄華の極みを謳歌していたのに、
残念ながら、その全てが台無しになったと言っても過言ではありません。
もちろん、そのプロセスで行ってきた素晴らしいコンテンツも仕事もたくさんあったのでしょうが、
終わりがこうなってしまったら、彼の半生もその評価も、対外的にはほとんど消え失せ、地位も名声も実績も吹っ飛びます。
SMAPは間違いなくアイドルグループとして歴代最高のグループだったと思いますが、
グループの解散の顛末も最悪でしたし、その後のリーダーの今回の事件で、SMAPにも中居正広にも、良いイメージが無くなってしまった人が多いと思います。(濃いファンは別でしょうが)
「終わりよければ全て良し」の逆バージョン。
実は、これが何を意味しているかといいますと、
【 時間は、未来から過去に流れている 】
ということなのです。
ほとんどの人は、時間と言うものは、過去から現在に流れてきていて、
現在から未来に向かって流れていく…と考えています。
過去→現在→未来
このように時間が流れていることを誰も疑いません。
よく「過去は変えられない」とも言いますが、それはまさに、この時間の流れを表したものと言えます。
ところが、今回の中居正広の人生(評価)を見てもわかるように、
「未来」の最悪の結果が、それまでの「過去」の解釈を書き換えてしまっています。
実は「過去は未来によって決まる」のです。
わかりやすい例で言うと、受験生などもそうで、大学受験に落ちて浪人して悔しかったとしても、
その後、現役ではとても行けなかった第一志望校に合格できたら、結果的には
「現役時に不合格になって、浪人して良かった」
と言うことになります。
彼女彼氏に振られて人生のどん底だと思っていたけど、その後よりいいパートナーに出会えて、その人と結婚できて幸せになれたら、結局
「振られたことが良かった!振られてなかったら、今のパートナーと出会えなかった」
と言うことになります。
ある時点で最悪の状態でも、未来が良ければ、過去は変えられるということです。
逆に過去が最高に良かったとしても、未来で失敗すれば、全部台無しになることもあります。中居正広の人生はまさにそんな感じ。
(とはいえ彼も100%悪人という事は無いでしょう。震災ボランティアなんかもしてたようですし、本当の悪人が35年以上も芸能界で君臨できません。
奢って道を踏み外したのでしょうが、反省して残り数十年真っ当に生きれば、この最悪の事態もまた彼の中でいずれ書き換わる可能性はあります)
この「時間は未来から過去に向かって流れている」と言うのは、仏教でもアビダルマ仏教というものに同様の考え方があります。
そう考えると、今の状況が良くなかったとしても、未来を良い状況にすれば、今の良くない状況を書き換えることが可能になるのです。
「時間は、未来から過去に向かって流れている」
物理的な時間の流れと、人間が認識する時間の流れは、実は違うということでしょう。実際の流れは
過去←現在←未来
こんな感じになってるわけですね。未来から過去に向かって時間が流れている。
少なくとも人間が認識する時間にはそういう側面があるといえますので、
今状況が良かったとしても油断してはいけないですし、
今状況が良くない人は、未来に希望を持って進んで行けばいいと思います。
繰り返しますが
「過去も現在も、未来によって変えられる」
のですから。