- 2012-4-12
- 志望校・進路の決め方
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
これから受験勉強を始める人で、
まだ志望校が決まっていない人がいたら、
大急ぎでまずは志望校を決めてください。
志望校が決まらない限り、本格的な受験勉強はスタートできませんから。
とはいっても、志望校をどこにするかというのは、人生における極めて重要な選択の1つですから、適当に考えるわけにも行きません。
なかなか志望校が決まらない人に、「決め方のヒント」を1つお伝えしますと、
「(必ずしも)『将来自分がやりたいこと探し』まではしなくていい」
ということです。
「将来自分は何をやりたいんだろう?」
「オレは本当は何になりたいんだろう?」
みたいに、「将来どんな職業につくべきか?」というところから志望校選びをスタートすると、かなり高い確率で袋小路に入ります(-_-;)
もちろん、すでになりたい職業が決まっているならそれでいいのですが、
そうでない人が、知識も経験もたいしてない現段階で、それを決めようとすること自体に無理があります。
経験がないのに、勝手な想像を膨らましてイメージだけで職業を選ぶと失敗する確率が飛躍的に上がります(笑)
野球を一度もやったことがない少年が、野球の盛り上がっているテレビ中継を見ただけで
「僕はプロ野球の選手になる!!」
と豪語しても、誰もそれが実現するとは思わないでしょう。
プロ野球選手を目指すなら、最低でも少年野球をやっているとか、なんらかの野球経験がないと話にならないのは言うまでもありません。
昔、あるバイト先に、「マッサージ師の修行中」とかいう女の子がお客さんで来店してきたことがあって、試しにマッサージしてもらったことがあります(笑)
まあ、めちゃくちゃ気持ちよかったのですが、「なんでマッサージしになろうと思ったの?」と聞きましたら、
「あるマッサージ師にマッサージしてもらってから、マッサージの魅力にハマったから」
とのこと。
こういう感動経験があるから「マッサージ師になろう!」と思えるのであって、
マッサージを受けたこともない人が、マッサージ師になろうとしていたら、ふつうは「?」です。「大丈夫?」といいたくなります。
経験がない18歳かそこらで、無限に近くある職業の中から、1つだけ「これ!」という職業を探すのは、私は無理だと思います。
過去に何かその職業に近いミニ体験をしているとか、親がその職業でどんな仕事かよくわかっている、とかなら別なのですが、
職業図鑑的な本とかサイトを見たくらいでは、知識は増えるでしょうが、まあ何も志望校選びについては進展しないはずです。
なので、志望校を決めるときに、
「オレ(私)は将来何をやりたいのか?」
というテーマからは“入らない”ほうが無難です。それでは何ヶ月たっても決まらない可能性が高いかと。
「将来やりたいこと探し」はいったん脇に置いておき(←ここ重要)
単純に今、好きそうなことが学べる学部からか、
自分が「この大学好きだ!」と感じる大学から選んでみてはどうでしょうか。
ある程度まで調べたら、あとは直感的な「好き嫌い」で選ぶ方法が、一番うまくいく確率が高いと私は思います。
とくに学部については、あまり真剣に悩みすぎないほうがいいです。というか、悩みすぎても決まらない可能性が高いです。
自分にとって「完璧にベストな学部」を探すのではなく「悪くないと思える学部」を、志望学部にしてしまってもいいのです。
もちろん、なりたい職業がすでにバッチリ決まっていて、
その職業につくために必要な学部がある大学を志望できるのが一番ベストなのでしょうが、
決してそこまで将来設計が完璧でなくても、志望校、志望学部は決められます。
この点では、完璧主義者の人より、多少の(良い意味での)適当さも必要ですよ。
志望校・志望学部がなかなか決まらないという人は、参考にしてみてください。