- 2017-6-19
- おすすめ記事, その他・雑談, 受験の意味を考える, 大学生活について考える, 志望校・進路の決め方
こんにちは、中西です。
先日、ある雑誌を見ていたら、
「学歴格差」の特集をやっていました。
数千人の大卒者にアンケートをした結果
をもとに、大学別の
「年収」「生涯賃金」「出世」
などに関するランキングが公開されていたのです。
たとえば、
「大学別の生涯賃金ランキング」
「ブラック企業に就職したランキング」
「課長以上に出世した人が多い大学ランキング」
・・・みたいなランキングを作って、
1位から15位くらいまでズラーッと大学名
を並べて順位を出している特集でした。
ひどいのになると
「愛人が多い大学別ランキング」
みたいなのもありました(°□°;)
シャレで軽いネタのつもりのような記事なら
まだいいのですが、各テーマの著名な専門家
が複数人監修しているので、わりと真面目に
この特集をやっているようです(゚o゚;;
私の感想を言わせてもらうと、
「こんなのを真に受ける奴って
相当な〇〇(動物二匹)だな」
でございます<(_ _)>
「この手の『大学別ランキング』は、
昔から、どれもこれも超絶くだらなすぎて
泣けてくるm(_ _)m」という感じです。
たとえば「大卒」と「高卒」で生涯賃金を
比較してみる、くらいならまだわかるのです。
しかしそれを「大学別」にランク付けする
意味など全くないはずです。
なぜなら、年収も生涯賃金も出世も、
個々人の努力や生き方で決まってくるわけ
ですから、それを「大学別」に区切って
順位を付けるなど、茶番も甚だしいと思います。
繰り返しますが、「完全にネタ」でやって
るならいいんですよ。ネタなら。でもこの
手のランキングは、だいたいマジな体裁で
やってますから。なんせ数千人にアンケー
トを取ってるので。
私が見た記事の監修をされている複数の専
門家は、どの方も個人的に好きな方だった
ので余計残念でした(つД<)・゚。。(まあ、
記事内の監修者のコメントは比較的まとも
だったので、雑誌の編集部が考えたランキ
ング企画にのっかっただけ、ということで
しょうけど)
この手の「大学別ランキング」というのは
雑誌などでよく見かけると思います。
「大学別就職率ランキング」みたいなやつ
ですね。
就職時には「就職人気企業ランキング」と
いうのも発表されます。
前にも少し書きましたが、個人的に「就職
人気企業ランキング」というのは、別名
「想像を絶するほど愚劣なア〇ランキング」
と大学時代からずっと思っておりしてm(_ _)m
あれを作成しているメディアや、わずかに
でも参考にしている就活生たちがいると思
うと涙が出てくるのです(ノД`)・゚・。。
心の底から「あなた方の素晴らしい未来に
完敗!」とでも言うしかありません。
個人的にはありえないのですが、本メルマ
ガにはこれから進路をいろいろ決めていく
高校生や大学生が大勢読まれているので、
一応言っておきますと、
この手のランキングは一切見る意味はない、
というのが私の考えです。
「参考程度」にすら、なりません。
「大学別ランキング」のようなランキング
というのは、面白いか面白くないかの観点
でいえば、たぶん世間一般的には「面白い」
のだと思います。でなければ、こんなに多
くのランキングが毎年毎年作られるわけないので。
しかし、万が一にもこんなものを自分の
大事な進路決定の際に「参考程度」にでも
する人がいるとしたら、
すいませんが、そういう人はきっとロクな
人生が待っていないと思われます。
なぜなら、現代を生きていく上で
もっとも大事な要素と言える、
「自分の頭で考える」
「自分の心の声に従う」
「自分の価値観を構築する」
「自分で問題と答えを探し出す」
といった部分を避けていて、他人が作り
出した指標(≒幸せ)を、自分の物差し
にしようとしている可能性が高いからです。
「大学別(就職)ランキング」というのは、
「面白い」と感じる人が多いので企画にも
なりやすく、
わかりやすく「数字で順位付けされている」
ので、なんとなく説得力もあるように思え
てしまいます。
が、一人一人が個別に切り開くしかない
事案を「大学別」(「企業別」)にランク
付けしたデータなど、鼻○ソほどの役にも
立たないことが大半であるというのが現実です。
くれぐれもこの手の大学別(企業別)ラン
キングを見るときは、真に受けないことを
おすすめします。少なくとも要注意して
警戒しながら見た方がいいでしょうね。
大事なのは、自らがランキングの上位に
入ることでも、それを参考にすることでもなく、
自分の心で感じ、考えて考えて考えて、
自分で導き出した
「自分自身にとっての幸せ」を勝ち取る
ことなのですから。
寿命が100年になろうとしてる時代に、
他人の物差しで長い人生を生きていくこと
ほど馬鹿らしい生き方はないと思いますね。
それではまた。