- 2011-11-22
- 受験生が陥る不安・焦りの対処法
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
前回、前々回と、私なりに考える
受験の不安を解消する方法
をお伝えしました。
<最近の記事>
「受験当日の不安」を自信に変える裏ワザ
今回は、受験の不安を解消する方法の「ザ・王道編」です。
前回に引き続き、「受験当日の不安」を解消するにはどうすればいいのか、という話。
前回は「弱点カード(まとめノート)」を作成する最大のメリットとして、
【 視覚的なわかりやすさ 】
が圧倒的な安心感を生む、という話をしました。
受験の前日(当日)になって、そのブツをみて、
「コレさえ最終チェックすればいいんだ!(^_^)v」
と思える安心感ですね。これが心理的にめっちゃデカいんだよと。
とはいえ、使っているテキスト(参考書・問題集)やノート・授業の形態などによっては、
弱点カード(まとめノート)のようなものを作るのが、物理的に難しい場合もあると思います。
そういう場合はどうするか?
私はその場合であっても「視覚的なわかりやすさ」は、重視すべきだと思います。
この場合の「視覚的なわかりやすさ」というのは、弱点カードと理屈は同じなのですが、
【 「この1冊を完璧にやり切った!」と思えるテキストがあるかどうか 】
が、不安を解消する上で非常に重要な鍵を握るということです。
ホントに多いんですが(とくに現役生)、たとえば5周しないと完璧にならないテキストなのに
2~3周やった程度で
「だいたいこのテキストはわかった(・∀・)」
とか考えて、また新しいテキストをやり始めちゃう人。
2~3周やると感じ始める「飽き」に耐えられなくなるんですね。
そりゃ誰でも同じことを何度もやることは「飽き」ます。
でも、推理小説を読んでるわけじゃないのですから、受験生はこの「飽き」の気分に負けてはいかんわけです。
しかも、世の中にはいい参考書や問題集が山のように売ってますから、つい新しいのをやりたくなる。
また、友達がやっているテキストは、だいたい良さげに見えるものですから、その話を聞いたりなんかすると
「これをさっさと終わらせて、次はアイツがやってるアノ良さげな参考書をやってみよう(=´▽`=)」
などと考えてしまうわけです。
こういう感じで、次々に新しいものに目移りしていく。
自分としては「2~3周やったからもうこのテキストは卒業!」とか思っているわけですが、
こういう「テキストつまみ食い型」(2~3周ぐらいでもつまみ食いです)の受験生は、
これまた典型的な失敗パターンなんですね。
【 7割やったテキストを3冊持っているより、10割完璧にやり切ったテキストを1冊持っている人の方が強い 】
というのが、勉強法の王道であり、
今回のテーマでもある「受験当日の不安」を解消する最大のコツなのです。
「俺(私)は、たくさんはやってないけど、この1冊だけは完璧にやり切った!」
そう思える1冊があるかどうか。
その「視覚的なわかりやすさ」が、受験当日(前日)の精神状態に、とてもつもなく有効に機能するわけです。
つまり「この1冊を自分はやり切った!」と思える「視覚的なわかりやすさ」というのは
受験勉強の最終的なゴールとしては、すごくイメージしやすい
ですし、その状態をイメージすることでやる気も高まります。
合格後のワクワクなキャンパスライフを何度もリアルにイメージするってな方法も、
まあやる気をアップさせる上で重要な要素ではあるでしょうが、そんなものばかりイメージしてても、現実は何も進展しませんし、不安も消えません。
未来のワクワクシーンをイメージしまくれば、そりゃ潜在意識は喜ぶでしょうが、それだけですべての幸運を引き寄せるというのは当然幻想です。
結局は、「現実的にどう対処していくか」というその方法論が最大の鍵を握ります(当たり前)。
極端な話、合格後のリアルなワクワクイメージなんてまったく持ってなくても、
志望校の入試問題対策がバッチリなら、合格できてしまうわけです。
「この1冊を完璧にやり切ったんだ!」
「この弱点カード(まとめノート)を最後に総チェックしたらバッチリだ!」
「この『本番までにやることリスト』を完全にやり切ればいいんだ!」
そんなふうに「この○○さえすればいいんだ!」と思える「視覚的にわかりやすい形」を作っておくことが、
現実的にも心理的にも、大きなアドバンテージを持って本番に臨める秘訣であり、
もしイメージするとしたら、
「それらの“ブツ”を完璧にやり切った状態」
を強烈にイメージして、
日々の勉強を進めていくと良い結果に結びつくと思います。
最近不安が大きくなってきたという人は、よかったら参考にしてみてください。