- 2014-3-18
- 元アメブロ記事(13年2月~14年5月、修正中), 受験を突破する記憶術
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
この数年、OCPメンバーの報告を見ていてよく思うのですが、
受験生にとって「午後の眠気」というのは、
1日の中でも最大の難関といっても大げさではないほど
本当に悩ましい問題になることが多いです。
だいたい平均的な人の場合、お昼ごはんを食べたあとから
16時ぐらいまでに、強い眠気が襲って来きます。
私なんかは自分でも笑ってしまうほど、見事に
16時になった途端にピターッ!と眠気が消えることが多いです(笑)
以前、国家試験に合格したある女性のOCPメンバーも、
全く同じことを言っていました。16時ジャストで消えると(-_-)
この点で私が受験生にアドバイスする場合は、
状況にもよりますが、可能な限り、あまり眠気を我慢せず、
簡単な昼寝(仮眠)をとることをおススメしています。
なぜかというと、眠気と格闘しながら勉強しても
集中力が落ちて生産性が下がるのはもちろんですが、
記憶効率まで悪くなることが、数々の実験で証明されているからです。
ドイツのある実験では、被験者を2つのグループに分けて、
両グループにイラストが描かれてあるカードを記憶させ、
その後、1つのグループには昼寝をしてもらい
もう片方のグループには昼寝をさせずに記憶のテストをしました。
この結果、昼寝をしたグループが、昼寝をしなかったグループよりも
イラストをしっかりと記憶しており、高い成績を残しました。
たとえ短時間でも昼寝(仮眠)をとることで
それ以前に覚えた内容を「脳に定着させる効果」があるわけですね。
だから勉強中に激しい眠気と格闘するというのは、
精神的にも辛いし、集中力は落ちるし、たいして記憶も出来ないし
ということで、徒労ばかりでいい事が全然ないわけです(;´Д⊂)
そういうときは、我慢せずに、コクッと20分くらい寝るのがベスト。
記憶というのは、いったん脳の「海馬」という領域に保管されますが、
研究者によると、どうやら昼寝(仮眠)というのは、
その海馬に記録された記憶データを、書き換えにくい
「大脳新皮質」という領域に移動させる効果があるようです。
簡単にいえば、睡眠中に記憶が定着するということですね。
人間何か“強い敵と闘う姿”はかっこいいわけですが、
“眠気との格闘”に関しては少なくとも勉強面では
あまり意味がありませんので、
相手(=眠気)が強敵の場合は、早めに休戦して
短時間のお休みモードに入ってしまうのがおススメです。