- 2013-12-7
- 元アメブロ記事(13年2月~14年5月、修正中), 受験を突破するマインドセット
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
これは受験勉強に限らないですが、自分ががんばって何かに取り組んでいて行き詰まったり、つらい状況になったときに、
その作業に取り組みながらも自分の心の中でどんな言葉を使うかという、その「言葉のチョイス」によって、厳しい状況を乗り越えられたり、また反対に、さらに深い行き詰まりの底まで落ちてしまうことがあります。
つまりどんな言葉を自分に投げかけるのか、またはその状況をどういう言葉で認識し、取り組んでいるのかという部分が、結果に影響を与えるということですね。
私は基本的に、「勉強の集中力アップ」とか「勉強の生産性アップ」くらいの問題であれば、その人の環境的・外的・肉体的要因をいくつか見直せば、あっというまにその日からでも別人のごとく勉強に集中でき、生産性が何倍にもなるアドバイスをすることはできます。
が、それ以前の問題というものもあります。また、それとは別の角度でしか解決しない問題というものが存在します。
たとえば自分の受験勉強に影響がある人(友人・先生・家族・彼氏彼女など)との人間関係の問題や、内面的な問題です。
内面的な問題というのも多種多様ですが、たとえばそもそも論として受験をする意味、大学受験生なら大学に行く意味などが、自分の中で自分なりに「ある程度」すら見えておらず、
単に「周りがみんな大学に行くから、私もとりあえず受験勉強してる」みたいな状況では、そりゃ勉強のやる気もイマイチで当然なわけです。
こういう人に、勉強の集中力アップのアドバイスをいくらしても無駄です。当たり前ですね。
大学に行く意味を「自分なり」にでもいいので見つけて、「私は○○のために大学に行くんだ!」「○○をやるために大学に行くんだ!」という、「自分なりの目的」があることが最重要であり、その目的が無い人が、みんなに流されて勉強しているだけでは、いずれうまく行かなくなります。
繰り返しますが、大学に行く「自分なりの目的」が大事です。他人が進める理由とか一般論とか、まったくどうでもよいです。
あなたの中で大学に行きたい理由、行くべき意味があるかどうかがすべてです。それが一般的にはどんなにくだらないものであったとしても、です。
自分なりの目的もあり、自分なりに勉強にも取り組んでいる。それでも行き詰まってニッチもサッチも行かなくなり、気分が激しく暗くなることがあります。
受験生がそういう状況に陥ったときに、その状況を突破するための具体的な解決策は、日々このブログで様々な角度からお伝えしているつもりですが、本当にキツくなってきたときは、このように考えてみてください。
「これは全部、ゲームだ!」
と。「なんだそりゃ」と思ったシニカルな人もいると思いますが、いやいや、バカにできないのですよ、こういう「認識」の切り替え作業というのは。
これは具体的な解決策でも何でもありませんが、現状に対する認識を切り替えることが、どうしようもない状況を打開する「きっかけ」になることが少なくありません。
「自分は間違いなく運が悪い」「自分は何をやってもうまく行かない」と心底思っている人は、そのベースにある「認識」がじゃまをして、現実がことごとく悪い方向へ向かいます。
これは「引き○せ」とか「マー○ィー」とかディープなよくわからん法則の話ではなく、ごくごく単純に、自分が「今の現状」や「自分自身」をどう認識しているかによって、思考や行動が変わってくるのは当然であり、
行動が変わるなら、行動によって引き起こされる「結果」が変わるのは当然だということです。
受験というのは、ある角度から見れば、完全にゲームです。ゲーム以外の何ものでもないと言えるくらい。ドラクエやファイナルファンタジーなどのRPGのゲームは、敵を倒しながら自分の実力をあらわず数値レベルを上げていって、ラスボスを倒すのが最終目的。
全く同じじゃないでしょうか、受験も。
敵(参考書や問題集や過去問)を倒し(解き)ながら、数値であらわされる自分の実力(偏差値)を上げていって、
最後にラスボスを倒す(試験本番で合格する)。
いろいろ身の回りに起こる問題も、ようは全部、ラスボスを倒すために与えられた課題。
その課題をクリアしないと、ゲームを次のステージへ進めることができない。RPGは、要所要所で出てくるボスキャラを倒さないと次には進めませんが、それといっしょ。
ゲームとの違いは、人生がリアルにかかっている点。だから絶対にこのゲームは勝ち続け、クリアしないといけない。
でも、だからこそエキサイティングさも半端ではないし、だからこそおもしろい。そう考えてみる。
勉強法に問題を感じるなら、ゲームの攻略本を読むように勉強本で調べてみる。なんなら合格体験記も読み返す。
それでも解決できない問題が出ているなら、RPGで登場キャラに解決のヒントを聞いていくように、先輩・先生・友人などに相談するとか、ネットで調べるとか、Yahoo!知恵袋とか教えてgooなどのサイトで相談して、解決して行く。
この一連の状況・作業を深刻に考えるのではなく、すべてゲームであり、ゲームをクリアするために与えられた課題だと考えれば、
自分の中で現状に対する「認識」が一つ切り替わります。
その切り替えによって現状に対する受けとめ方(解釈)が変わりますので、問題に取り組む姿勢も少なからず変わるわけです。
この例の場合、ひらたく言えば「ゲームのように、楽しみながら今の課題をクリアしていく」という認識に変わるわけです。
あまりにいろいろと問題・課題が多すぎて、最近とても深刻になりすぎていた人は、そのまま真面目に受け止めてしまうのではなく、
ここは一度、「これは、全部ゲームだ!」と思って楽しみながら取り組んでみるのも1つの方法です。
いわゆる「前向きに取り組む」というのは、そういう状態を指しているんじゃないかと私は思います。