- 2013-6-16
- 元アメブロ記事(13年2月~14年5月、修正中)
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
私がこれまで受験生の方からたくさんの質問を受けてきた中で、一番萎(な)える質問があります。
萎えるというか、げんなりするというか、ようするに全身が脱力してしまうような質問がいくつかあるのですが、
その中でも、トップクラスに君臨している質問の1つが、
「○○をすれば、偏差値△△の私でも□□大に合格できますか?」
というパターンの質問です。いや~自分で今書いてみても、かなり萎えます(笑)
最初の○○に入るのは、参考書名だとか問題集名などです。あるいは「OCP」が入るときもよくあります。
なぜ、この手の質問に萎えてしまうかといいますと、質問に答えられないからというよりは、その質問をする人のベースになっている思考回路が、あまりにも根本的に大問題をかかえているため、
その根本的な思考回路の間違いを治してあげるためのやりとりというのが、考えるだけでもしんどくなるほど心理的に労力を使うからです。
言葉にもかなり気を使う必要がありますからね。ええ、私は皆様が思われているほどいい奴ではないのです。
そもそもどのあたりが間違いなのかという話ですが、この「○○をすれば、偏差値△△の私でも□□大に合格できますか?」という質問をする人は、
「合格するための必勝ノウハウがきっとあり、それを見つければ、私を合格に導いてくれる違いない」と考えている点です。
「これさえやれば合格できる」というノウハウ、塾、参考書、勉強法がどこかにあって、
それをやればきっと私は合格できる、という思考パターンになっているのです。
ようするに、「自分の外側」に合格できるノウハウが存在していると信じていて、そのノウハウに「依存」しようとしているわけですね。
よって、こういう人は、そのノウハウ探しに賢明になります。また、それらしきノウハウを見つけたら、その時点でかなり安心します。
でも、「自分の外側」に依存しようとしている限り、合格はいっこうに近づいてこないのです。
もちろん、いいノウハウ探し、いい参考書・問題集探し、いい塾探しなども重要でしょう。そして実際に、そういうものはあるでしょう。
でも、仮にそれらしきものを見つけたとしても、それを手に入れた時点では、あなたは受験のスタート地点にポンっと立っただけなのです。
上記のような質問をする人は、それをゴール近くに立ったと勘違いしてしまう思考回路なのです。
あなたがもし不合格になるとしたら、その原因は「自分の外側」にあるものが間違っていたからではありません。同じものを使って合格している人は山のようにいるのですから。
不合格になる原因の大半は、「自分の内側」にあるのです。「自分の内側」というのは、たとえば
・決めた計画をしっかり処理する習慣がついているか
・判定が悪くても最後まであきらめないでやり抜く覚悟があるか
・完璧に記憶できるまで何度も何度も確認する習慣があるか
・大事なこと、やるべきことを後回しにする癖がついていないか
・・・いくらでもありますが、たとえばこういうことです。この「自分の内側」がいい加減な状態では、
「自分の外側」にどんなすごいノウハウがあってもダメです。
そもそも地球上すべてを探し回っても、あなたの合格を保証してくれるノウハウ・塾など存在しません。
残念ですが、だーれも「保証」なんてしてくれませんよ。そんなものがあったら、たぶん幻想か詐欺でしょう(笑)
あなたの合格を引き寄せるのは、あなた自身でしかありえないのです。
これからは、自分の外側に「保証」を求めることをやめましょう。「保証」なんてありません。自分で乗り越えるしかないのです。
それを理解した人だけが、あくまで結果的に、いいノウハウやいい参考書から、最大限の利益を享受することができるのだと私は思います。