- 2013-4-18
- 元アメブロ記事(13年2月~14年5月、修正中)
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
5月からスタートする、飛躍的にバージョンアップした2013年度版OCP(受験勉強オンラインコーチング・プログラム)なのですが、で、現在この新OCPへ少数メンバーに入っていただき、テスト運営を行っています。
先日、そのメンバーの一人が
「なぜか今日はめちゃくちゃ集中できました!」
といったコメントを書いていたんですね。受験勉強をしていると、こういうことって結構あるわけです。
つまり、「なぜかわからないけど、今日はすんごい集中できたわ~ヾ(´▽`)ノ」というようなことがたびたび起こってくるのです。
で、多くの人はそこで「今日の俺、素晴らしかった。めでたしめでたし」で終わるわけなんですが、
私に言わせれば、「それで終わり?ちょっと待ったー!!」なのであります。
どういうことか言うと、めちゃくちゃ集中できた日に、単にその「集中できた喜び」に浸(ひた)って終わるだけでは、
その後に何にも成長がないじゃないか、ということです。
その成功体験が次にまったく活かせていない。これほどもったいないことはないわけですよ。
上記のOCPでは、毎日必ず、一日の振り返りや反省点を報告してもらう義務があるのですが、
なぜ毎日これをしてもらっているかというと、「今日の反省を次に活かすため」です。
と同時に、「勉強がうまく行った日の状況を、後日再現させるため」です。そのためのメモなのです。
簡単にいえば、「同じ失敗を二度しない」&「同じ成功を二度以上続ける」ためのデータ蓄積装置なわけですね。
よほど自己コントロール力がある人なら別ですが、ほとんどの受験生にとって「勉強にとても集中できた日」というのは、
“ある日突然”訪れるわけであります。正直、その日の勉強終了後は「やったー!ヾ(=^▽^=)ノ」とガッツポーズをする勢いです。
自分自身への驚きとともに、とても爽やかな爽快感と、Todoリストを達成した達成感に満たされることでしょう。
ただし、その感慨に浸っているだけではいけません(まあ浸ってもいいのですが、それだけではダメ)。
最高の一日を送れたその瞬間、あなたが心がけるべきことは、その素晴らしい状況を「再び繰り返せるようにすること」です。
つまり、その状態に「再現性」を持たせることへ頭を向けないといけないのです。
でないと、ただの一発屋で終わります。
せっかく集中できた一日を「ゲッツ!」したのに「残念!」な結果に終わるわけです。
当然、しばらくしてまた集中できなくなり、「なんでだろう~」となるわけです。それでは「グー!」な一日を何度も送れません。これが受験生の一発屋。
だから、一度でも「今日は集中できたヾ(=^▽^=)ノ」という日に出会ったら、
その一日を明日以降にも繰り返すために、「今日はどんな一日だったか」を克明にメモしておいてください。
さきほどOCPではオンライン上にメモできると言いましたが、別にネットでなくてもかまいません。スケジュール帳やノートでもOK。
たとえば、
朝食はこれを食べて、
図書館まで15分自転車に乗って行き、
まずはこの勉強をやって、
昼にはこれを食べた。
昼休みに友達と20分しゃべった。
その後30分机でうつ伏せになって昼寝。
起きたらちょっと散歩。
16時の休憩でチョコを1つ食べた。
・・・・とかなんとか、一日の行動の中でとくに「集中力に影響を与えたかもしれない行動」を、ささいなことも含めてメモしていくわけですね。
このメモを継続していけば、もう2~3回そういう日が続くと、その日の行動に「共通点」が見えてきます。
その共通点というのが、あなたの集中力をアップさせる鍵を握った行動なのです。
もちろん、1日目でわかる場合もあります。また、その行動は1つとは限らず、○○と△△の2つをやったときにすごく集中力が続くようだ、ということもあるでしょう。
いずれにしろ大事なのは、自分なりの集中力の成功法則を見つけることです。
そして、それをいつでも意図的に「再現」できるようにしておくことなのです。
そのために、集中できた日のメモが欠かせないわけですね。できれば、パソコンなり携帯なりスケジュール帳なりに、
「集中できた勝因メモ」みたいな専用フォルダ(スケジュール帳なら専用ページ)を作っておいて、集中できた日にはそこにメモをするといいです。
ここに蓄積されたデータベースが、いつでも集中力を意図的に引き出せる再現力をあなたにもたらせてくれるのです。
人間は、意味もなく偶然に集中することはありません。集中できた時には、必ずその原因が存在します。
1回目ではその理由が見つからなくても、2回目、3回目とそのときの状況を記録していけば、必ずその理由となる行動が見つかるはずです。
受験本番までに「気持ちよく集中できた日」を1日でも多く増やし、合格する確率を極限まで高めるためにも
ぜひ集中できた日には、その一日の行動をメモしておくことを忘れないでおいてください。