- 2013-4-16
- 元アメブロ記事(13年2月~14年5月、修正中), 合格体験記の活用法
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
前回、「合格体験記」はどういうタイミングで読むのがベストかについてお話ししました。
▼参考記事
合格体験記を読むベストタイミングはいつか?
今回はその続き。資格試験の方にも当てはまる話です。
前回もお伝えしましたが、合格体験記というのは、その先輩固有の話が混ざっていて、あなたには参考にならないことも少なくないわけですね。
ただ、そういった「自分には参考にならない部分がある」というのは、合格体験記にかぎらず、あらゆる情報収集は常にそういうものなわけで、
その大量にある情報の中から「自分にあてはまる部分を探す」のが情報収集のポイントであるといえるのです。
このポイントに加えてもう1つ、私が受験時代に、実際に受験スタート前にやってみて、とても良かった体験記の読み方があります。
私はそのとき、エール出版という受験関係の本をたくさん出している出版社の「私の早慶大合格作戦」という体験記ばかりが掲載された本を買いました。
そして受験勉強を本格的にスタートする前に、まずその本に線を引きまくって読んだのですが、
このとき私が心がけた体験記の読み方が、のちに合否を左右するほどの重要な意味を持つ読み方だったのです。
私はとくにその読み方を誰かに教わったというわけではなく、単に「合格する確率が高くなるにはどうすればいいか?」をひたすら考え続けた結論として、その読み方に行き着いたのですが、それが、
合格した先輩たちの共通点を探す
というものです。
合格体験記を最初にまとめて読むとき、通常は「たった一人の先輩」の体験記を読んで、それで終わるということはないかと思います。必ず「複数の先輩」の体験記を読むことになるでしょう。
その過程で、先輩が使っていた参考書や問題集、あるいは生活パターンなど、「合格した先輩たちが共通して行っていたこと」がいくつか必ず出てくるのです。
合格した先輩たちが共通してやっていたことというのは、かなり高い確率で受験の成功法則(もしくはその大学特有の成功法則)の1つである可能性が高いです。
たった一人の先輩が、「Aという参考書はおススメです。」と言っていて、
残りの先輩の3人に1人くらいが「Bという参考書がおススメです。」と話していた場合、
確率の問題として、Bのほうがあなたにとって本当に有益な情報である可能性が高いのは必然ですね。
たとえばですが、あなたがユニクロでカッコいい感じの服を買って、休日にたくさんの友だちに会うときにそれを着て行った。
すると、そのうちの一人から
「お前、その服ダサ!ないわ~」
とか言われても、必ずしもあなたの服がダサいとは限りません。その友達の服のセンスが悪い可能性もありえるのです。
が、もし友だちの何人からも同じことを言われた場合、その服が本当にダサい可能性が一気に高まります。というか、その場合あなたの服がダサいのはほぼ確定でしょう。ご愁傷様。(-_-;)
先にもお伝えしたとおり、合格体験記には、その先輩にしか当てはまらない情報というのもたしかに書いてあります。
1人の先輩がAという参考書を勧めていても、実はたまたま、その先輩の実力や環境からすればAが良かったというだけで、
他の人にはあまり当てはまらないハズレ情報であるリスクも抱えているわけです。
ところが、たくさんの合格した先輩が別のBという参考書をお勧めしていたら、それは、その先輩固有の情報の可能性よりも、その大学の必勝パターンである可能性のほうが高くなります。
実際、私は上記の合格体験記本をそのような視点で読み進めたところ、ある教材を私の志望大学合格者の3人に1人くらいがお勧めされていたので、ちょっと高額でしたが親にねだって買ってもらいました。
結果的に、これが大当たりで、正直この教材がなかったら大学合格はどうなっていたかわからないくらいの素晴らしい教材だったのです。
玉石混淆の合格体験記には、どこに「ハズレ」の地雷が含まれているかは簡単にはわかりません。
人生を決める受験において、「ハズレ」の情報を「あたり」だと勘違いして、勉強を進めていくことほど危険なことはないです。
「ハズレ」の情報を信じて、間違った時間をすごしたら、その時間はもう取り返しがつかないからです。
福引きでハズレを引くくらいならかわいいですが、受験勉強でハズレのパターンを実行することは、人生の致命傷になりかねません。
そういったリスクを回避するためにも、できるだけハズレの地雷を避ける可能性が高い読み方をしたほうがいいのです。
その読み方が「合格した先輩たちの共通点を探す」という読み方です。
多くの先輩たちが共通してやっていたことというのは、その共通していた人数が多いほど、ハズレの可能性は低くなり、当たりの可能性が高まっていきます。
これから合格体験記を読む人は、ぜひこのことを頭の片隅におきながら、読み進めてほしいと思いますね。