- 2013-5-26
- 元アメブロ記事(13年2月~14年5月、修正中)
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
さて、まもなく5月が終わりを迎えるわけですが、このタイミングで大学受験生の人に確認したいのが
「志望校見学はもう行きましたか?」
という点です。
非常に重要なことなので、しばらくは毎月1回くらいのペースでこのネタを出して行こうかと思っているくらいなのですが、志望校見学はきっとあなたが思っている以上に重要です。
これ、私だけなのか一般的な話なのかわかりませんけど、高校・予備校時代において学校の先生やチューターさんに、
「志望校見学に行きなさい!」と言われた記憶が無いんですよね。
先日このブログでもご紹介した、仮面浪人生の方からいただいたメールにも書いてありましたが、
受験で初めて志望校を訪れて「あ、しまった!ここはオレの行きたい大学じゃなかった!」と気づいてしまう人も少なからずいらっしゃるわけです。
これはもう最悪のパターンですけど、受験で初めて志望校に行ってそんな気分になってしまったら、もう本番当日に受験するテンションが下がりまくるわけです。
合格しても行く気がしないのですから、それは当然ですね。
これは本当に最悪のパターンとはいえ、志望校見学に行ってなかったら、そこそこ高い可能性で起こり得るわけです。
実際、私のもとには、このブログやメルマガの読者さんからいただく連絡だけでも、そんな後悔をした人が毎年何人もいますので、
推定ですが、全国的には毎年このパターンの失敗・後悔をしている受験生はものすごい数になるだろうと思われます。
なぜこんなことになるかというと、ネットの情報を見てすべてをわかった気になってしまう部分も大きいからです。
さすがに、大学のホームページやパンフレットだけを見て志望校を決める人はまれだと思いますが、
調べたといっても何かの本や雑誌、ネットなら掲示板などくらいではないでしょうか。
かりに、知人の口コミ情報でその大学の良さを聞いていたとしても、それはあくまでその人にとっては良い大学であっただけで、あなたにも同様にあてはまるとは限らないわけです。
もっと言うと、何かの雑誌に大学紹介記事があった場合、広告であることも少なくないですからね。
ページのはしっこの方を見たらめっちゃ小さく「記事広告」などと書いてあることもあります(笑)
私自身もライター時代に、雑誌でいろんな企業の記事広告を書いてますが、記事広告を書く場合は、基本的にいいことしか書けません。
出版社から見れば、その企業にお金を払ってもらっているのでスポンサーになるわけですね。ようするに「広告」ですから、悪い部分を書くはずもありません。
記事広告はリアルな情報が伝わってこないわかりやすい例ですが、一般の雑誌であっても、
あるいは本でもホームページでも掲示板でも、知人の口コミであっても、あなたにほとんど伝わってこない情報というものがあるのです。
それは、「空気感」です。
これは志望校決定に限らず、なんでもそうなのですが、メディアから伝わってくるのは、あくまで「言語」としての情報でしかないわけです。
しかし、どんなものでも、実際に生で見たときの「空気感」というものがあります。ようするに活字では伝えきれない雰囲気だとか、現場の空気みたいなものですね。
「活字ではなく、動画ならリアルにわかるのでは?」と思ってしまいそうですが、
かりにあなたがその大学が作成した大学紹介動画を見ていたとしても、実際の空気感はほとんど伝わってきません。
というか、動画はリアルに現実を伝えているようで、実はたいして何も伝えていませんからね。
むしろ編集が入ってホームページなどより「リアリティがあるように見える」分だけ、たちが悪いといえます。
動画やホームページでは超いい感じだったのに、実際に足を運んでみたら自分とはフィーリングが全く合いそうにない大学生だらけだった、とかね。
判断基準というのはいくらでもありますが、実際に行ってみて初めて感じること、初めて判断基準として重要だったと気づくことがあるのです。
たとえば、「校舎の綺麗さや大きさなんて、学問の本質とは関係ないのだ!」と思っていたとしても、
実際に足を運んでみたら、「校舎がしょぼすぎてこんな大学に4年間も通いたくない(;д;) 。校舎も重要やん」と考え方が変わったり、
「大学の場所なんて、キャンパスライフの充実度とは関係ないよ」と思っていたら、受験で向かった志望校が超へんぴな山のふもとで、あまりにも不便な場所すぎてガッカリしたとか。
あくまで一例ですが、実際に足を運んで自分の目で見て、空気感に触れて、ようやく確信できることというのがあるのです。
そこまで行って生で見てみて、はじめて確信というのは持てるものではないでしょうか。
事前に活字情報だけで考えた判断基準というのは、けっこういい加減なところがあるので要注意です。
足を運んで初めて「やっぱ、校舎って大事や」「やっぱ、大学周辺の雰囲気は大事や」「やっぱ、学生の雰囲気って大事や」などなど、そこでようやく気づくことは多いです。
人生を決める判断なわけですから、ここはしっかり「この大学で間違いがないか」をその目で確かめて来て下さい。
ここをめんどくさがってすっ飛ばしていると、いつまでたっても妄想の世界から脱出できませんし、
確信ももてないまま、中途半端なテンションで受験勉強に向かうことにもなりかねません。
あなたの未来は、あなたのその目で、直接確かめに行ってほしいと思います。