- 2025-10-15
- 勉強のやる気アップ法, 受験を突破する食事法
こんにちは、中西です。
勉強や仕事に集中するときに、それを邪魔する要素はいくつかありますが、
その中でも多くの人が日々戦っているのが「空腹感」ですね。
適度な空腹状態であれば、むしろ集中力を安定させる側面があります。
しかし、その空腹感もだんだん強くなっていくにつれて、意識がそちらに引っ張られて、集中力も乱されるリスクが高まっていきます。
その意味で、空腹感のコントロールが上手な人と下手な人では、生産性に大きな影響が出るわけです。
では、どうすれば空腹感を軽減するなどして、うまくコントロールできるのか。
今回は、その方法の一つが新たな研究で発見されましたのでご紹介します。
結論から言いますと、
【 ガムを噛むことで空腹感を抑制できる 】
ということが判明しています。※参考:本メール下部に記載
これはスペインのロビラ・イ・ビルジリ大学の研究で、ガムを噛む効果を調べた
2023年7月から2024年9月までの8つの論文と、9件のRCT(ランダム化比較試験)を分析したものになります。
その結果、9件の実験のうち7件が食欲のコントロールについて測定をしていました。
その7件のうち5件で、ガムを噛むことが
「空腹感を有意に抑制する」
ことが判明していました。
つまり、ガムを噛むと空腹感を減らすという結果が、7件中5件で示されたということです。
また、7件中3件で「食べたい欲求」を有意に減少させることも分かりました。
同じく、7件中3件で「甘いお菓子を食べたい」という欲求も有意に減少することが分かりました。
一方で、満腹感や摂取カロリー、体重の減少については結果が一貫しておらず、結論は出ませんでした。
これらの分析をまとめますと、要するにガムを噛むことは、空腹感を抑え、食欲も減らす効果があるということです。
さらに、甘いお菓子を食べたいという欲求も、ガムを噛むことによって減っていました。
ざっくり言うと、ガムを噛むという行為は、
【 空腹感・食欲・甘いものを食べたい欲求を、すべて減らしてくれる 】
ということが分かった、ということになります。
一方で、体重が減少するところまでははっきりしていないので、「ガムを噛めば痩せる」といったことは、この研究では判明していません。
ただ、長期的な効果を調べれば、空腹感自体が減っているので、体重も減少する可能性は高そうです。
ということで、日中に勉強や仕事に集中したい時に空腹感が出てきて、集中力が低下しそうな時などは、
とりあえずガムを噛んでみるのは有効な一つの手と言えそうです。
そんなにお金もかかりませんので、試してみる価値はありますね。
あるいは食べるガムの種類による違いもあるかもしれません。
また、甘いお菓子を食べたい欲求も有意に減ることが分かりましたので、
例えば「食後につい甘いお菓子を食べてしまう」ことで悩んでいるという方は、甘いお菓子を食べる前に、まずはガムを噛んでみる。
それでも食べたい場合だけ食べる、というようなルールを課しておけば、
余計な甘いお菓子を食べる量も減る可能性がありますので、よかったら試してみてください。
※参考
Effects of Chewing Gum on Satiety, Appetite Regulation, Energy Intake, and Weight Loss: A Systematic Review
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39940293/


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