- 2025-9-16
- 睡眠効率アップで集中力UP
こんにちは、中西です。
9月も中旬に入り、涼しい日も増えてきました。
睡眠時も真夏よりはだいぶ寝やすくなってきたと思います。
睡眠に影響する要素はいろいろとありますが、意外にあまり知られておらず、見落としがちなのが室内の二酸化炭素の量です。
以前ご紹介した東北大学の研究では、室内の二酸化炭素によって眠気が誘発されることも判明しておりました。
※参考:東北大学「環境中の二酸化炭素は確かに眠気を誘発する」
https://www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/pressimg/tohokuuniv-press20240903_01web_sleep.pdf
一方で、数日前に早稲田大学がこの室内の二酸化炭素と睡眠に関する興味深い研究結果を発表していました。
結論から言いますと、
【 室内の二酸化炭素の量が多いと睡眠の質が低下する 】
ということが判明しています。※参考:本メール下部に記載
これは早稲田大学とデンマーク工科大学の共同研究ですが、
寝室の換気と睡眠の質の関連について、過去17本の研究(2020年から2024年発表)を整理して分析したものです。
CO2濃度が1000ppmになると睡眠効率や深い睡眠の割合が低下しました。
一方でCO2濃度が800ppm以下だと、安全に余裕を持って睡眠の質低下リスクを十分に抑えられることが分かりました。
そして、この睡眠の質が低下するリスクを十分に抑えられる基準を達成するには、現行の住宅換気基準の2倍の換気量が必要とのことです。
ざっくり言うと、換気不足による睡眠の質の低下を科学的に裏付けた形で、換気量を今の2倍ほどにしないといけないということになるようです。
東北大学の研究では、あくまで二酸化炭素が眠気を誘発するということが判明しましたが、
一方で、今回の研究をふまえると、その眠気というのは深い睡眠には繋がらず、むしろ睡眠の質の低下を招くということになります。
ようは部屋を換気していないと、眠くなりやすくなり、かつ眠った場合に睡眠の質が悪くなるという、
睡眠にとってデメリットだらけの状態を招く可能性があることが、科学的に複数の研究で分かったということですね。
現行の基準の2倍の換気量が必要ということなので、あまり窓を開けて換気をしていない自覚がある方は、
もう少し頻繁に、特に夕方以降にも一度ぐらいは換気をしておくと睡眠効率が高まりそうです。
ちなみに窓を開けて5分ほどで部屋全体の空気が入れ替わる、という話を以前大阪府が公式サイトで出していたので、換気は数分程度でも効果はあります。
睡眠効率を少しでも高めたい人は参考にしてみてください。
※参考
寝室の換気量、現行の2倍が望ましい可能性 – 早稲田大学 研究活動
https://www.waseda.jp/inst/research/news/81991


感謝!YouTube動画が500万再生を突破!













