- 2025-7-26
- 受験を突破する健康管理術, 夏の対策
こんにちは中西です。
真夏に突入して非常に暑い日々が続いています。
こういう状況でもオフィスで働く人や学生さんなどの場合、移動などで外を歩く必要がある人も少なくないと思います。
最近は東京ディズニーリゾートでキャストの日傘使用がついに認められたとニュースになっていました。
逆に言うとそれぐらい暑い状況ですので、この猛暑の中で外を出歩くと仕事や学習のパフォーマンスに影響を与える可能性があります。
そこで今回は、夏の炎天下で短時間だけ歩いた場合に、
その直後の学習や仕事のパフォーマンスがどうなるかを検証した研究をご紹介します。
※参考:本メール下部に記載
この研究は筑波大学の研究で、被験者は大学生や大学院生の96名(男性65名、女性31名)。
夏場の暑い屋外を短い時間歩いてもらって、その直後のパフォーマンスを調べました。
外に出て歩く前後に、冷房の効いた室内で簡単な足し算のテストを受けたようです。
この実験の結果、熱中症の厳重警戒日に屋外を15分間歩くと、
その直後のテストの正答率が歩く前に比べて3.6%低下していたことがわかりました。
この傾向は女性よりも男性でより強く見られたようです。
ただ、屋外でも座った状態で15分すごした場合は、パフォーマンス低下は見られませんでした。低下するのは歩いた場合のみ。
さらに睡眠時間にも注目して測定したところ、睡眠時間が短くなった場合も屋外を歩いた後のテストの正答率がより低下しやすい傾向がありました。
特に睡眠時間が5時間未満の被験者は顕著で、
さらに男性の被験者については、歩いた後のテストの正答率が9.1%も低下していました。
まとめると、睡眠不足の特に男性が夏の暑い日に移動などで外を歩いた場合に、
その後の仕事や勉強のパフォーマンスが大きく低下する可能性があることがわかったということです。
ただし、低下したテストの正答率は、屋外から屋内に戻って50分経過すると元の水準に戻ることも確認されました。
なので例えばですが、試験の本番でどこかの会場に受けに行って、昼休憩などで少し離れた場所に食事に行き、
昼休憩が終わる直前に歩いて戻ってきて、そのまますぐ試験を受けたりすると、
点数が最悪1割ほど下がる可能性があるということですね。
これはテストの点数でいうとかなり大きい割合なので、最悪それで人生が変わってしまう可能性すらあります。
幸い50分で元の水準に戻るということなので、少し早めに戻ればいいわけですが、
そもそもそういう炎天下の状況では、屋内に戻ったときに重要な予定やタスクがある場合は、
そもそもなるべく外に出ない方がいい、ということになりそうです。
※参考:「炎天下での短時間歩行が直後の学習・仕事のパフォーマンスを低下させることを実証」筑波大学
https://www.tsukuba.ac.jp/journal/pdf/p20220222140000.pdf


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