- 2025-6-23
- 経済の話
こんにちは、中西です。
前回もお伝えしたように、日本の運命を大きく左右する1ヵ月後の参議院議員選挙の“前座”とも言える都議選が終わりました。
いろいろありましたが、自民党が過去最低の議席数となり歴史的大敗を喫したのは良かったと思います。
その都議選から一夜明けて、石破総理が会見を開きました。
【速報】石破総理、消費税減税について「安定財源なしに減税するという無責任なことはできない」 改めて否定的見解(TBS NEWS DIG Powered by JNN)
https://news.yahoo.co.jp/articles/ba019576f9fdb3bcf04b6a41dbd209ae64537dc1
記事から石破総理の発言を引用しますと、
「これは何度でも強調するが、(消費税は)医療・年金・介護等の社会保障を支える大切な財源だ」
「医療・年金・介護の財源である消費税を、安定財源なしに減税するというような無責任なことはできない」
石破総理は、未だに消費税を社会保障の財源だと思い込んでいるようです。
すごいね、ここまで来ると(゚д゚;)
「消費税は社会保障の財源」
なんてのは建前だけの話です。
実際は一般会計に入って他の税と混ざって使われます。消費税収の約20兆円が何に使われたかなど誰にも分からないのです。
ちなみに、消費税を特別会計にしないのは財務省が社会保障“以外”にも流用するため。
本当に、「社会保障の財源」にするなら特別会計にすれば良いのですが、それだけは絶対にしない。
理由は、財務官僚が消費税を自分たちの権勢を高めるために利用するからです。
特別会計だとそれができないので、使い道がわからなくなる一般会計にしているわけです。やってる手口が完全に詐欺師そのもの。
そもそも、消費税などの税金を財源にする意味が全くないわけです。1兆回言ってきましたが「税は財源ではない」のですから。
100万歩ゆずって、
「税は財源ではない」「国債発行=通貨発行」「日本は財政破綻しない」「日本に財源問題は存在しない」
これら正しい財政認識に基づく客観的事実を石破が理解できなかったとしても、
消費税の基本的な知識だけでも、減税が正しいという事は火を見るより明らかなのです。
データを見れば一目瞭然ですが、消費増税のたびに実質GDPが減少しています。
逆に言うと、消費減税すれば実質GDPが増えるのです。
経済成長の定義はGDPが増えることですから、要するに、消費税を減税すれば、あっさりと経済成長が実現します。
正しい財政観のはるか以前の、超基本レベルのこの程度のことすら総理大臣が理解できないなら、完全に国民の敵でしかありません。
「消費減税は無責任」
などと石破はほざいてますが、お前が1番無責任だ!!と言う話で、国民は暴動を起こしてもいいレベルです。
万死に値するレベルの経済オンチと断定して構いません。
あまりに経済オンチすぎる総理に、裏で操っている財務官僚どもは笑いが止まらんだろうね。
自民党は他にもいくつか公約を掲げましたが、北村晴男弁護士がその内容にブチ切れていました。
▼北村晴男弁護士「公約守らない宣言をした首相が5年後の話をするな」自民の賃金増公約に痛烈指摘(日刊スポーツ)
https://news.yahoo.co.jp/articles/5452a7a4e357f577b6c3b5bfea4d764f35257ab8
記事から1部引用しますと、
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物価高対策の一環として、国民1人当たり一律2万円、住民税非課税世帯と子どもには追加で2万円を給付することを正式に盛り込んだ。
また、2040年までに国内総生産(GDP)が1000兆円、平均所得の5割増を目指す方針も示し、
当面の賃上げ政策としては、2030年度に賃金約100万円のアップを目指すことも記した。
北村氏は、この「2030年度に賃金約100万円増」という公約に言及したユーザーのポストを引用。
「『公約守らない宣言』をした首相が5年後の話をするな!! 今、ガソリン暫定税率を廃止せよ!! 今、食料品の消費税率を少なくとも5%(0がベスト)にせよ!! 今なすべき事をせよ!!」
と厳しい語調で指摘した。
—————————————–
・・・全く北村弁護士に同感ですね。
「公約守らない宣言」というのは、石破総理が、何ヶ月か前に
「公約なんて自民党は守りませんし、これまでも守っていない。今後も公約は守りません」
的なことを国会で発言して大炎上した件です。
いや、仮にそれが事実だったとしても、わざわざ自分からそれを言ったらどうなるかすら、わからんのかねと。
現役の総理大臣が「公約を守らない宣言」をしてしまったことも大問題ですが、
私はそれを言ったら大変なことになると言うことすら認識できない石破総理の想像を超える馬鹿さ加減の方が、極めて深刻な問題だと思っています。
2万円の給付も国民を舐めまくっていると思います。
たとえば、あなたから100万円を盗んだ泥棒が
「カネに困ってんだろ?ほら、2万円やるよ。ありがたいと思え」
と言ってきたら、たぶんボコボコに殴ってもいいかと思います(ーー;)
石破始め、自民党が国民にやっている事は、こういうレベルのことです
2万円で釣られるバカな国民は、おそらくほとんどいないはずですが、自民党の連中はこれで票が増えると思っているのでしょう。
もはやこんな公約は「詐欺師の戯言」として国民は、ほとんどまともに聞いていない。むしろ怒りに火をつけていると思います。
いまここで消費減税やガソリン減税すらもできない政権が、2040年までにGDP 1000兆円とか、所得5割増しなど実行できるわけがありません。
ガソリンの暫定税率など、国民にとって全く不要で意味不明な税金です。
これも以前書きましたが、ガソリンの暫定税率は、2009年に一般財源化されています。
もともと道路を作るために、2年間だけ「暫定的に」設けられた税金なのに、利権のために50年も消されることなく残り続け、
一般財源化することで、道路を作る財源とは無関係に何に使っても良くなってしまったわけです。
何でも使えるという事は、財務省の利権につながるということです。だから連中は、絶対に暫定税率を廃止しようとしない。
トリガー条項も無視し続けることで、国民は馬鹿みたいに高いガソリン税を払わされ、それは運送費の高騰につながるので、物価高にもつながっているわけです。
この物価高の状況で、ガソリン税を減税しないのがどれほど狂っているかと言うこと。
そんなことすらできない与党の連中は、完全に国民の敵であり、もう二度と永久に信用してはいけないということです。
そもそも、骨太の方針で、プライマリーバランスを黒字化させる目標が決定してしまっています。
これは「政府の基礎的な財政収支を黒字にする」と言う目標になっているわけです。
この目標が存在する限り、仮に国民の所得が増えて、国民が黒字になったとしても、政府の赤字を補うために必ず増税され、増えた所得分は税金で取られて消えてしまいます。
つまり、骨太の方針でプライマリーバランス黒字化目標を設定した時点で、構造的に、日本は経済成長できない国になることが決定付けられているのです。
この狂いまくった状況を打破して、日本経済を復活させ、我々国民の生活を豊かにし、子供たちが大人になったときに「楽しい日本」にするためには、
皮肉にも「楽しい日本」を目標に掲げた石破総理を始めとする自民党政権を国民が選挙で叩き潰し、
自民党に寄生する政治家連中を政界から「1匹残らず駆逐する」ことが、必須となります。
それができなければ、本当に日本は終わるわけですが、
今回の都議選の結果を見る限り、参議院選で自民党が大敗するのはもはや確定的ではないかと個人的には感じています。
とは言え、万に1つでも自民党政権が続く事はあってはいけませんので、
ここから参院選までの1ヵ月は、油断せず、政治の状況を注視していきたいと思います。
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