- 2023-12-14
- 経済の話
こんにちは、中西です。
空前絶後の「自民党の裏金問題」ですが、国民の怒りが凄まじいことになっています。
冗談抜きで、いよいよ怒り狂った国民の中からやばい奴が出てきて、自民党から〇者が出るかもしれません。
2ちゃんねる開設者で実業家のひろゆき(本名:西村博之)さんも、
「西村にはロクな奴がいない」
と自虐の冗談を交えて、昨日公開された最新のとんでもない“文春砲”をネタにしていました。
ひろゆきさんがロクでもない人間かどうかは知りませんが、昨日文春砲を喰らった方の「西村」は、間違いなく“本物”です。
▼《安倍派幹部に新疑惑》西村康稔経産相が捜査中に「架空パーティ」を開催していた!《儲けは1回数百万、経産官僚をサクラに…》文春オンライン
https://news.yahoo.co.jp/articles/5e1354404d89b8a651d4674ed525cb8ec0d68dbe
▼西村康稔経産相に〝文春砲〟
「架空パーティー。すごいの来た」10人足らずの茶話会で儲けは1回数百万…「これはあまりにひどい」ネット上でも怒りの声(リンクは省略)
この大事件をまだご存じない方もいると思うので、文春砲のポイントが端的にまとまっているひろゆきさんの投稿を引用します。(改行は中西)
「西村康稔経産相が開催する10人足らずの経産省の官僚が参加する勉強会。
企業は参加したことにして2万円の会費を払う。
200人以上が参加したパーティーということにして、1回あたり数百万円の利益が出る『架空の政治資金パーティ』。
西村って名前のやつは碌でもない人ばかり」
・・・・少し補足すると、西村経産相は毎年18回もパーティーを開いていて、10月以降でも3回、最近では12月8日に開催されていました。
パーティの名前は「西村やすとし茶話会」。
そのパーティーの会費は1人2万円。
そのパーティー券を自民党とズブズブの利権企業にまとめて販売し、複数の企業がトータル200人分以上のパーティー券を購入。
パーティーと言っても当然建前であり、実際はお金集め。平たく言えば、パーティー券を販売する側(西村経産相)は、ただお金が欲しいだけ。
企業もパーティー自体に興味があるわけでは全くなく、パーティー券を購入して政治家にお金を出すことで、
政治家との癒着
の構造を作り上げ、徹底的に自分たちの企業・業界に都合の良い政策を政治家に実行させるわけです。
例えば輸出企業は消費税を一切払う必要がなく、むしろ消費増税によって還付金で儲かりまくると言う癒着構造もその一つ。
(だから経団連の十倉会長は消費増税を猛プッシュしています。彼は国民に対して「消費増税から逃げるな!」などと偉そうに狂ったことをほざいておられました。典型的な「今だけ金だけ自分だけ」の人物で、私利私欲のみで国家観・大局観が無さすぎて腰が抜けそうになります)
企業もその癒着構造とパーティー券の本当の意図を当然分かっていて、政治家からパーティー券を購入した時点でお互いの目的は達成されているため、わざわざ本当にパーティーを開く必要がない。
すでに「目的」は達成されているが、形式上、証拠を残す必要がある。そこで西村経産相が考えたのは、
「子分といえる経済産業省の官僚をサクラにして、10人程度の少人数の官僚を小さい会議室に集める。そうしてアリバイを作り、一応パーティーを開いた事実を作り、体裁だけ整える」
という手口でした。しかも、子分の官僚たちは誰も2万円を払っていません。
そうすると、子分の経産省の官僚に勉強会のような名目の「パーティ」に数時間参加させるだけで、自分の懐に濡れ手で泡で2万円×200人以上=400万円以上のお金が入ってくるわけです。
こういうスキームを作り上げて、毎年18回ものパーティー(と称する犯罪行為の金儲けと脱税)をしていたということです。
本来国民のために徹底活用すべき自らの強大な権力を悪用して。
仮に18回全てで今回発覚したのと同じ400万円が入ってくるなら、18回×400万円=7200万円が、自分自身はほぼ何もしない不労所得で毎年入ってくることになります。
しかも、裏金なので税金がかからない。すべて自分のポケットに入れる(゚o゚;;
今回発覚した一連の自民党による重大犯罪が暴かれるきっかけとなった告発を1年前にしていた、神戸学院大学の上脇博之教授によると、
「企業が献金できるのは政党とその政治資金団体に限られており、茶話会の主催団体である『総合政策研究会』では企業献金を受けられない。
企業が不参加を前提としてパー券を購入していれば、政治資金規正法違反となる可能性があります」
とのこと。上脇教授は立場上控えめに語っておられますが、西村経産相のスキームは
「企業が不参加を前提としてパーティー券を購入」
させていたのは明らかです。
200人以上もの企業の人間にパーティー券を販売していながら、企業からは誰一人として参加せず、部下の経産省の官僚だけが上から命じられて10人参加していただけ。異常にもほどがあります。
西村経産相は本日辞表を提出しました。「疑念を持たれているからけじめをつける」というのがその理由でしたが、潔白で無実なら辞める必要などありません。犯罪者が今さら何をカッコつけているのかと。
国民が必死で資本主義社会の中で、自分の価値や自分の事業の価値を高めて、人々(顧客)に貢献しながら必死でお金を稼いでいるのに、
その必死で稼いだお金のうち半分もの金額を「財源として取る必要が一切ない税金・社会保険料」という間違った認識で、絶対逃げられない網をかけて国民から富を強奪しておきながら、
何の価値も作り出せない自民党の政治家は、30年も経済成長させていない状況で世界一の歳費を受け取ることにも飽きたらず、
自らの権力を徹底的に悪用し、パーティーを利用して裏金を作りまくり、脱税をしまくってきたのです。数十年にもわたり。
本当に控えめに言っても、とんでもなく狂いまくった政治だなと思います。
今回、どうやら経産省の官僚の1人が西村の悪事を文春にリークしたようです。まぁ私が官僚でもこのタイミングなら絶対そうします。
ひろゆきさんはこの西村を「ろくでもない奴」と断じていますが、私はこのメルマガで、すでに2年前に西村康稔経産相を名指しで「人間のクズ」とまで断言しておりました。
理由は、コロナの対応で自らの権力を悪用し、コロナのどさくさに紛れて、日本中の飲食店を卑劣すぎる手口(金融機関と国民を利用して飲食店を潰しにかかる指示など)で攻撃し、売り上げが低迷して弱っている全国の飲食店を廃業に追い込もうとしたからです。
私は飲食店でもある土産屋で育ったのもあり、彼のような想像を絶する卑劣な手口をする権力者が絶対に許せないので、その明確な根拠と共に当時西村経産相を徹底批判しました。
その他にも本メルマガでは4〜5回ほど西村康稔経産相を取り上げ、徹底批判してきました。
今回の文春砲で、ようやく彼が国民の敵以外の何ものでもない実態を全国民に知れ渡らせることが出来て、本当に良かったと思います。
といっても、私もまさかここまでの犯罪者だとは思っていませんでしたが。
世の中にはその人物の華麗なキャリア(東大→官僚→海外留学→政治家)と今の立場だけ見て、まともな政治家だと思い込んでしまう、政治家を見る目が無い国民も大勢います。
いずれにせよ、西村経産相の更迭は当たり前ですが、二度と政治家にもさせないことです。
また西村経産相と同様に裏金問題が発覚し、おまけに旧統一協会とズブズブだったことまで発覚している萩生田政調会長も全く同じです。
政調会長の辞任というより、完全に政治家失格なので、こんな国民の敵でしかない政治家に投票した国民も心から反省すべきでしょう。
また不信任決議案が否決された瞬間に、普段無表情なのにその時だけ笑みを浮かべた松野官房長官も。
自民党の犯罪者たちの名前を挙げたらキリがないのでこの辺で。
これほどまでの大犯罪組織と、そこに所属して犯罪を犯していた議員たちを、再び与党にも政治家にもさせてはいけないのは当然でしょう。
ここまで政府が崩壊していても、政治に無関心で投票に行かない国民が半分もいるので、下手をすると、今回の大事件の意味もよくわかっていない国民が半数ほどもいるのかもしれません。
そろそろ政治に無関心な国民も、自民党がどれほどの犯罪組織で、彼らに政権を任せることは、すなわち我々の生活と人生、さらに「将来世代」の生活と命が破壊されまくることとイコールであり、
すなわち日本という国全体を崩壊させることと完全にイコールである事実に気づくべきだと思います。
まぁさすがにここまで与党の腐敗が極まっていたことが発覚したので、自民党は潰す必要があるという当たり前の事実に、ようやく目が覚めて気づいて覚醒した人も激増していることを信じたいと思います。
もう「政治に興味がない」などと呑気なことを言っていられる状況ではないということです。それが何十年も続いたせいで、自民党が付け上がり、国民を舐めまくり、権力が腐敗しまくったわけですから。
そんな与党が崩壊一直線の真っ只中、「総理大臣として1日でも長くいたい」だけの理由で総理大臣をやっておられる岸田首相は、相変わらず、実に彼らしい行動をしておられます。
今回の一連の自民党による犯罪が明らかになってから岸田首相がやったことは、例えばこんな感じ。
パーティーの自粛(何の意味もありません)、
派閥の長から辞任(今辞める意味がわかりません)、閣僚の更迭(誰も説明責任を一切果たしてません)、安倍派への責任のなすりつけ(岸田総理は自民党のトップですから自分が所属しない派閥の問題とか関係ありません)
などですが、この一連の岸田総理の対応を見て、皆さまはどう思われたでしょうか。
私は何度考えても、すべてただただその場しのぎの対応ばかりで、国民の目をごまかそうとしているだけにしか見えません。
京都大学の藤井聡教授も、岸田総理のこの国民を舐めまくった対応にブチ切れておられました。
ちなみに昨日は「火の玉」発言が飛び出し大炎上。岸田総理は、信頼回復に向けて
「火の玉となって自民党の先頭に立って取り組んでいく」
とのことです。いや「火の玉」て(゚д゚;) 。個人的にはコントのセリフにしか聞こえません。
中身がないことをやってごまかしている人間に限って、こういう言葉だけは極端なことを言うわけです。
「異次元の少子化対策」
と言うネーミングをつけた木原誠二が、今回の「火の玉」の原稿も書いたのでしょう。
まさに国家が崩壊する時というのは、これほどまでに想像を絶するほど無責任で無能な人間がトップになってしまう、という歴史的な瞬間に私たちは居合わせています。100年以上前に
「絶対的権力は絶対に腐敗する」
という言葉を残した海外の歴史家の教訓通りとなっています。
「『絶対に国民は自民党を選ぶ』という状況下で、腐敗が進行しまくり、これまで何十年も犯罪者の集団が日本の政策を担ってきた」
ということなのです。
これほどまでの事態が起こっていて、万が一次の選挙で自民党が勝つようなことがあったら、もう日本という国は本当の本当に終わりでしょう。
しかしまだ十数年前に自民党から民主党に政権交代したこともあるので、当時の状況と酷似している点も踏まえると、さすがに政権交代するはず。
私はまだ平均的な日本人のレベルを信じておりまして、普段は忙しくて政治なんかに興味がなく、関心を向けていないけど、
明らかに政治の状況がおかしくなっている時には、怒りと共に投票などの行動に出て動き出す層があると考えています。
普段から投票に行く人たちや、このメルマガの政治経済ネタを熱心に読んでくださるような元から覚醒している層に加え、上記のような
「普段は政治にあまり関心がないけど、いざとなったら動き出す層」
がついに本気で動き出し、連携を組むことで、自民党政権に終止符を打たせられると信じています。というか信じたい。
そこでようやく、戦後長らく続いた「悪夢の自民党政権」は終わりとなります。
「悪夢の民主党政権」は自民党(特に安倍晋三元総理)によるプロパガンダでしたが、
「悪夢の自民党政権」は膨大な証拠とデータで立証できる紛れもない客観的事実です。
前回の民主党との政権交代との違いは、仮に次の与党がダメだったとしても、自民党には二度と政権を取らせてはいけないということです。
一度腐りきったゆで卵が、新鮮な生卵に戻ることは絶対にありません。自民党はそれと全く同じ状況なのです。
腐ったゆで卵は処分するしかないように、国民の手で自民党を処分するしかありません。
その流れで財務省も処分する必要があるわけですが、次の与党にそれができるか。
財務省とその裏にいるアメリカは、自分たちと敵対する政治家の政治生命を普通に奪いにかかりますから。(陰謀論ではなく戦後から続く歴史的事実)
それだけのことができる政治家の条件は、
権力そのものには興味がなく、自分の何かを失ってでも国民を救わなければならない本気の気概があり、国民の痛みが肌感覚でわかる人間であり、
安易に自民党と手を組むような魂を売る行為を絶対にせず、
資本主義経済の中で自らの価値を磨き、価値を提供することでお金を稼ぐ大変さを知っていて、
頭だけでなく体を張って(体を使って・体を酷使して)きた経験が何度もある人間。
そういう人間でしかあり得ません。私の人生と命をかけて断言できます。
今気づきましたが、西郷隆盛の言う「始末に困る人」の定義とほとんど同じかも。
私にはそれができる可能性がある政党・政治家は極わずかしか思い浮かびませんが、いるにはいると思います。ここでは言いませんが。
今は「次にどこが政権を担うか」よりも、
「私利私欲でしか動かない、根本から腐敗の極みに達した自民党政権の歴史を完全に終わらせる」
ことが何よりも圧倒的に重要ですから。
最後に、冒頭のひろゆきさんの名誉回復のため、「西村」ではなく「ひろゆき」なら政治家にも少しは良心がまだ残っている人物がいた、というニュースを紹介して終わります。
▼安倍派「口止め」宮沢防衛副大臣が覚悟の上で暴露「しゃべるな、しゃべるな、これですよ」
https://news.yahoo.co.jp/articles/847dae893f0e9fee36c6bf4bf5839c60f7e533b3
上から口止めされていたのに、派閥の卑劣さが許せなかったのでしょう。宮沢博行防衛副大臣が自らの脱税行為をしゃべってしまいました。
現役の防衛副大臣がですよ(゚o゚;;
こちらの「ひろゆき」も犯罪者ではありますが、「自首」しただけまだギリギリ良心があったと言えます。
彼の暴露により、うっかりミス・記載ミスなどという次元ではなく、自民党による組織的隠ぺいだったことが改めてはっきりしました。
これを安倍派の問題として矮小化してはならず、自民党全体の問題なのです。
もう、自民党は本当に詰んだと思います。
逆にこの機会に自民党を国民の手で潰さなければ、間違いなく日本は終わります。
どこの野党に任せるかとか、野党に政権運営能力があるかとか、
もうそんな悠長なことを言っていられる状況ではないと言うことを理解しなければなりません。
元の豊かでまともな日本に戻すには、
「国民の手で自民党政権を終わらせる」
ということがマストであり、その選択肢以外は論理的・道義的にありえないと断言できるところまで来ました。
「犯罪組織と、その組織に寄生する
犯罪者たちに国家の運営を任せる」
という狂った事態をこのまま受け入れるかどうかが、日本国民に問われていると言うことです。
何十年間も国民が政治に関心を持たず、2人に1人が投票に行かなかったせいで、ここまで日本の政治が腐敗の極みに達しました。
この異常な状況を許してきたせいで、過去30年間で先進国で日本だけが成長できず、国民も貧困者だらけになりました。
自民党の緊縮財政による経済苦で、1998年以降、少なく見積もっても数十万人が亡くなりました(京大レジリエスユニット調査)
普通の常識を持つ人間であれば、国民の手で自民党をどうするかについての答えは、もはや1つしかないと思います。