- 2023-12-20
- 働き方・キャリアの話, 受験を突破するマインドセット, 経済の話
【今日のFocus】
「日本が誇るものづくりの真骨頂は『カイゼン』にあり、個人においても『カイゼン』は鬼重要」
【解説】
カイゼンとは、主に製造業の工場などで実施されてきたもので、
業務内容を見直し、常により良くしていこうとする活動のことです。
一番有名なのはトヨタ式のカイゼンです。日本が世界に誇るトヨタは、このカイゼンの重要性を認識し、長期的に実践してきたことで、日本一の会社になりました。
トヨタに限らず、日本人は自らが作り出した商品やサービスを、長い時間をかけてより良くしていこうとするメンタリティが相対的に強く、そういう商売・仕事の仕方は得意な民族ではないかと私は考えています。
また、個人の生産性アップについても同じです。
個人においても長期にわたり、試行錯誤をしながら少しずつ良くしていくことで、気づいたら(カイゼン活動をしていない人に比べて)途方もない領域にまで到達するようになります。
私の知る限り、そのポイントは細部にも目を光らせて小さなことを見逃さないことと、根気よく続けることです。
そのベースにあるのは、カイゼンするその対象に対する「愛着」だと思います。
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<編集後記(雑談)>
トヨタ式カイゼンの話をしましたが、残念ながら、そのトヨタが今大揺れに揺れています。
ご存知の通り、大問題が発覚した(トヨタの子会社の)ダイハツの不正の数々です。
すべて安全に関わる不正であり、全車種380万台がリコールという、自動車業界どころか日本の製造業を揺るがす前代未聞の大問題となっています。
しかも30年前から不正が行われていたようです。いや30年て(゚o゚;;
余談ですが、私の実家でも10年ぐらいダイハツのある車を家族が乗っていました。今回のリコールの対象車種の中でも有名な車です(゚д゚;)
安全性に問題がある(可能性がある)車に乗っていたわけですが、人によっては事故で亡くなっている方もいるかもしれません。
そこまで行かなくても安全に問題がある不正な車に乗せられていた。こんな責任をどうやって取るのでしょうか。
また、30年にもわたって全車種?で不正が行われていたのだとしたら、普通にもう潰れるしかないような気がします。
これまでもいろいろな問題がありましたが、製造業で、これほどすごい大問題が今まであったでしょうか。
私の知る限り、日本の製造業における過去一の大問題ではないかと思います。
奇しくも同じタイミングで政治でも、「自民党の裏金問題」が空前の大問題となっています。
政治と経済において、日本を代表するような組織が、共に数十年にわたり不正を行ってきて、それが同じタイミングで発覚した。
なんですか、この恐ろしいほど奇妙な一致は。
「戦後の終わり」ということかもしれません。
あるいは、岸田政権の動きややっていることを見る限り、戦時中の政府と酷似しているので、
タモリさんの言うように「新しい戦前」の始まりなのかもしれません。
いずれにせよ間違いないのは、今の日本は狂いまくっていると言うことです。
地道に「カイゼン」して行くことが馬鹿らしくなるような政治や経営をし続けていたら、
そんな組織が近い将来滅ぶのは間違いないでしょう。
その意味で、自民党とダイハツの大不祥事は、奇しくも同じタイミングで発覚しましたが、
本質的に全く同じ問題なのかもしれません。