こんにちは、中西です。
2019年10月の消費増税によって、日本経済が大不況レベルの惨事に陥っています。
前回も紹介した景気の改善レベルを示す景気動向指数 DI(一致指数) という指標が、過去30年の大不況と同じ0(ゼロ)の数値を叩きだしました。
過去30年でこの指標がゼロになったのは、なんと
バブル崩壊期
97年のデフレ突入期
小泉政権初期の緊縮財政期
リーマンショック
東日本大震災
のときのみです。
参考:日本の景気動向指数 DI の推移(1985年~2019年11月まで)
(ちなみに私は上のリンク先のグラフだけでなく、グラフのソースである政府の公式資料のデータまでチェックして、上のグラフが間違いないことを確認しています)
参考:前回の記事:絶望的な国で貧困層から抜け出す秘訣
さらに各産業別にみても、ほぼすべての産業で、景気が超のつくレベルで著しく悪化しています。データで全て証拠が出せます。
つまり約3か月前の昨年10月に消費増税10%になってから、完全に日本経済が悪化しているというのが、私の見解などではなく、誰も否定しようがない事実だということです。
この状況で現政府は「景気は緩やかに回復している」などと何のデータも根拠も示さずに完全に寝ぼけたことを言っている。
自分達の都合の悪いことは隠す戦時中の「大本営発表」と全く同じ状況です。
さあこの状況で、あなたは大して経済の専門外で有名でもない「一般人の中西の“意見”」と、「政府の公式見解」、どちらを信用しますか?
ちなみに私は8年ぐらい前から「国の借金問題など存在しない」という客観的事実や、消費増税の愚かさを伝えてきました。3年前にはこんな記事も書いています。
【全国民必見の実験】「10%の消費増税」が日本を滅ぼすことが心理実験で証明された(雑談)
私ごとき一般人でも、消費増税実施の何年も前から、この状況をごく普通に予想(というか完全なる確信)できていたのです。
有名な大学の経済学者でも、経済評論家でも、経済記者でもない、専門外の私が経済について言い続けていることが実は正しくて、
大半の経済学者、経済評論家、ほぼすべてのマスコミ(新聞・テレビ)が完全に間違ったことを報道し続け(すべて証拠出せます)、
日本の政府までもが、意図的に大嘘をついている。
果たしてそんなことがあるのでしょうか?
・・・さーあ、盛り上がって参りましたヽ(´∀`*)ノ
いいですか、「どっちの言うことを信じるか」ではないんですよ。
「自分の頭で考える」しかないんです。これは根本的に最も重要なことです。
私がこれまで声を大にして何度も言ってきた、「自分の頭で考える」ということが、今ほど重要性を増している時代は無いのかもしれません。
しかし我々が生きている資本主義社会というのは、もともとそういうものなんです。
資本主義社会の象徴ともいえる1万円札になった福沢諭吉が、すでにその答えを出してくれています。
彼が言ったとされる言葉に
「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」
というのがありますが・・・・そもそも彼はそんなことを言っていません。これ、意外に知らない人が多いようです。
「学問のすすめ」には確かに冒頭の1行目に、そう書いてありますが、「続き」があるんですよ。
そしてその超重要な「続き」がカットされて伝わってるんです。
余談ですが、私はこれを確認するために原書を買いました。余談の余談ですが、Amazon ですと、「学問のすすめ」は Kindle 版なら無料で0円で手に入ります。やったぜヾ(´▽`)ゝ(単行本だと1100円、文庫本は858円)
参考: 「学問のすすめ」(福沢諭吉)※kindle版
で、原文をチェックすれば一発でわかります。福沢諭吉は本当は何と言ってるのか?
「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」と言えり。
・・・つまり、私なりの訳ですが(以下同じ)
「『人間はみな平等だ!』ってよく言われてるやん?」
から始まってるんです。
つまり、彼がそう言ってるのではなく、当時あった言葉(アメリカ独立宣言の意訳説もありますが)として彼が引用する形で、この言葉が使われているのです。
そして結論から言うと、その後は「人間はみんな平等」というシンプルな話とは「真逆のこと」を彼は言ってます。
その「真逆のこと」が鬼のように重要な話になっています。
この21世紀の地獄のような資本主義社会を生きていく上で、ここからの内容はめちゃくちゃ重要なのでよく読んでください。(言っておきますが煽る気は0です。私は事実を伝えるだけ)
以下、「学問のすすめ」の最初の約700文字からポイントの部分を抜粋し、中西の要約をつけます。
関西弁で要約しようか迷いましたが、すごくイラッとする文章になって頭に入って来なさそうだったので(笑)、標準語で書きます。
訳すの大変でしたが、死ぬほど重要な「資本主義で生き抜く本質」が書かれているので、よーく、読んでください。
150年前の文章です。(初版1871年)
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「学問のすすめ」冒頭(中西の要約)
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「人間は皆平等」と言われている。
(中略)しかし今、広くこの社会を見渡してみると、
賢い人がいて、愚かな人がいて、貧乏な人がいて、裕福な人もいて、
社会的地位の高い人もいて、社会的地位が低い人もいて、
その様相は、まるで雲と泥のように雲泥の違いがあるが、それはなぜだ?
その理由は非常にはっきりしている。(中略)
賢い人と、愚かな人の違いは、勉強(学問)をするか・しないかによって出来るものなのだ。
また世の中には、難しい仕事もあり、簡単な仕事もある。
その難しい仕事をする人を地位の高い人といい、簡単な仕事をする人を地位が低い人という。
およそ頭を使う仕事をは難しく、手足を使う力仕事は簡単である。
よって医者、学者、政府の役人、大きな商売をする町人、たくさんの従業員を使う大きな農家などは、地位が高く重要な人といえる。
社会的地位が高く、重要な仕事であれば、自然とその家は裕福になり、地位の低い下々の者からすれば、到底手の届かない存在に見える。
しかし、その元をたどっていくと、ただその人に学問の力(勉強した知識)があるか無いかでその違いができただけであり、天が定めた運命のようなものではない。
(中略)人は生まれながらに地位の高低や貧富の違いがあるわけではない。
ただ、勉強(学問)をしっかりやって物事をよく知っている人は、社会的地位が高く裕福になり、
勉強(学問)をやっていない人は貧乏で社会的地位の低い人になる、ということだ。
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・・・以上になります。
長くなるので上の文章について、今回は私から細かい解説はしませんが、一言だけ言わせてもらうなら、
【 資本主義社会で生き抜くためのポイントは、150年間全く変わっていない 】
ということです。
人気漫画「るろうに剣心」の主人公の宿敵・志々雄真実(ししおまこと)の有名な言葉に、
「所詮この世は弱肉強食。強ければ生き、弱ければ死ぬ」
というものがありますが、今回の話はさしずめ、
「所詮資本主義社会は弱肉強食。勉強すれば富み、勉強しなければ貧困になる」
・・・ということで間違いないでしょう。私が今まで生きてきて確信していることの一つです。
それは福沢さんに教えてもらったのではなく、福沢さんが150年前から真実を言っていたことに、社会に出て何十年も経って、はっきり気づいた(おそ(-_-;))という感じ。
私もここ20数年、ずーっと自分なりに勉強し続けてきたので、この厳しい資本主義社会で生き残る、自信と確信が得られています(ホントですよ)
まあ全く偉そうなことを言える社会的地位ではありませんが(笑)、
このメルマガを読んでいる皆さんにも、そんな自信と確信をもって生きられるようになって欲しいと切に願ってます。
それではまた。