- 2025-9-23
- ChatGPT, 仕事の話, 働き方・キャリアの話
こんにちは、中西です。
少し前にこのメルマガで
「AIに取って代わられる可能性の高い職業」
の話をしたことがありました。
その時にAIに代替される可能性の高い職業の1つとして、私が以前やっていた
コールセンター
の業務をあげました。その中で私がやっていたのは故障受付。
私がその仕事をやっていたのは、15年以上前ですが本質的にそんなに変わっていないはずなので、現在のAIの進歩を考慮すれば、
コールセンターのオペレーター業務がAIに代替される可能性は高い
と判断しました。嫌な判断ですが、これが現実だろうと。
実は、私のコーチングプログラムのメンバーさんの中にも、私がやっていたのと同じ故障受付のコールセンターで働いている人がいて、私がメルマガでその話をした後、最近の状況を教えてもらいました。
そのメンバーさんの話によると、やはり私が予想した通りの状況になっていました。
つまり、コールセンターのオペレーターの業務をAIに変える方向で話が進んでいるようです。
当然、それはそのメンバーさんの会社だけでなく、全国的にどの会社でも水面下で、コールセンターのオペレーターの業務がAIに変えられる方向で、話が進んでいるのです。
▼「AIオペレーター」はコンタクトセンターを変えるか? ソフトバンク子会社が開発
https://news.yahoo.co.jp/articles/207017a3b455dc9f8c940b29741e9ca59053a8a4
記事によると、ソフトバンクのグループ会社がコールセンターで使うことができる
「自立思考型のAI音声」のシステム
を開発したと発表されています。
そのシステムを今年中に提供開始予定とのこと。
そうすると、今年いっぱい〜来年初頭で首を切られてしまうコールセンターのオペレーターさんが日本中で続出する可能性が高まっています。
記事によると、AIオペレーターによって、これまでコールセンターが抱えていた高い離職率の問題や、担当者による対応品質のばらつきや、業務負荷の増大といった問題を解決できるようです。
全く私の予想していた通りになってます。
これくらいの予想は現場にいなくても簡単にできるのですが、むしろ現場にいる方が客観的に見ることができなくなり、その現実を受け入れられなくなる可能性もあるかもしれません。
記事から1部引用しますと、
「年間600万件に上る問い合わせのうち、3年後を目標に過半数をAIオペレーターが対応することを目指し、技術検証を進めている。」
ということです。これは言い方を変えると
「3年以内に約半分のオペレーターを解雇する」
と言うことと、ほぼ変わらないと思います。
(個人的には「そんなにかかるかな?」と思いますが(-。-;)
しかもAIであれば、対応するオペレーターの技量に左右されずに、応対品質が安定するだけでなく、24時間365日、ずっと対応が可能。
コールセンター運営企業からすると、人件費の高いオペレーターを雇うよりよほど良いと言うことになります。
今回はソフトバンクが開発したAIオペレーターのシステムの話でしたが、
当然、AIオペレーターのようなシステムを開発する企業にとっても、
「大きなビジネスチャンス」
になっているわけです。
自社が開発したAIオペレーターのシステムを日本中のコールセンターに販売することができるわけですから。
まさに商品の成長サイクルにおける「成長期」の早い段階で、先行者利益を手に入れることができると。
システムは売り切りになるのか、サブスクになるのか、利用量ごとの従量課金になるのかよくわかりませんが、
一度導入したら、なかなか他社のシステムに変更はしませんので、売り方次第では権利収入的に莫大な金額が入る可能性もあります。
余談ですが、昔からあるネタで、某ゴージャス姉妹のおじいさんが携帯電話の草創期に、某通信企業の電波権を購入して、莫大な不労所得が一族に入ってきたヽ(´▽`)/ 的な話もありましたが(これ自体は某姉妹は公式に否定)、サービス内容によってはそれ系のチャンスを捕まえる人・企業もあるでしょうね。
いずれにしても、ソフトバンクに限らず、たくさんの企業が
「コールセンターのオペレーターに代替できる良質なAI音声のシステム」
を、今後次々と開発して販売競争をしていくでしょう。
そうなると、もう人間のオペレーターが首を切られるのは必然の流れになります。
オペレーターの就業人口を調べてみたところ、公式な統計は無いようですが、大体70万人〜100万人位になるようです。
看護師が120万人、介護士が100万人ということなので、それらに匹敵する規模の職業になります。
この半数が職を失うと、どれほどの経済的損失になるか計りしれません。しかも本当に半数で済むのかもわかりません。オペレーターの一職種だけ見てもこの規模の空前の大リストラ。
ちなみに、故障受付をしていた経験から言うと、本当に厄介なクレームは AI音声では対応できない(or客が納得しない)可能性があります。
そういうのは、人間が対応せざるを得ませんので、逆に言うと、人間のオペレーターは残ったとしても、そういうAIにはできない厄介な対応だけになる可能性があると思います。
想像するだけで気が滅入りますが(ーー;)、ただそういう対応の数自体はおそらく少ない場合が多く、
さらにAIでこれまでオペレーターに払っていた人件費が大幅に浮くので、
そういう厄介な対応をしてくれる専門の人材には、それなりの高給が支払われるようになるのではないかと推測します。
今回は、私自身が過去に経験したなじみのあるコールセンターのAIに代替される可能性の話でしたが、これはどの業界・職種でも同じです。
こういうことが、水面下で、どんどん進んでいますので、
正常性バイアスに陥らずに、自分の仕事の現状と今後について、誰もが考え続けないといけない状況となっています。
この状況を、なんとか誰もが楽しみながら乗り越えられると良いのですけどね。
リスクと同時にチャンスも莫大に増えているわけですから。
そのためには考え方やマインドセットが非常に大事になってくると思います。


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