- 2024-1-11
- その他・雑談
こんにちは、中西です。
性加害疑惑で芸能活動の休止を宣言した松本人志さんが、
「出演しまーす」とSNSに投稿していたワイドナショーの出演が見合わせになりました。
彼が出演する投稿をした一昨日の本メルマガで、
「ワイドナショーの出演は見合わせになる可能性がそこそこ高い」
と、その根拠と共にお話ししましたが、全くその通りの結果となりました。
なぜ予想が当たったかと言うと、その時も書きましたが、テレビ局をめぐる全体の構造(特にお金の流れ)を理解すれば、
松本人志さんがワイドナショーに出演することには、関係者全員にリスクしかないからです。
メリットがあるのは、弁明(といっても当たり障りのない話しかできない)を公共の電波でできる松本さんと、視聴率が爆上がりして嬉しい現場の担当者位です。
前回書いた通り、ヒエラルキーはこうなっています。
一般の消費者(≒視聴者)
↑
スポンサー企業
↑
テレビ局
↑
芸能事務所
↑
タレント・芸人
※↑ほど立場が上。
松ちゃんはお笑いの才能を遺憾なく発揮して業界に革命を起こしたことで、テレビの視聴者やファンに対して、
「お笑い芸人こそが一番偉い!カッコいい!」
と思い込ませることに成功しました。
彼ら以前の「下手に出ることで笑いを取る笑い」とは全く真逆で、自分たちの方が視聴者やファンより上であると、日本中に認識させた。
その業界への功績は計り知れないと思いますし、いつの時代も若手の新しいカリスマが上の世代をぶち壊していく物語に快感を感じる人たちはたくさんいるので、
彼はお笑いファンにとっては、神様のような存在となっていきました。
それが30年以上も続いたので、彼こそがこの世の天下人のように見えるのですが、現実は上記のヒエラルキーの中で「1番下」になるわけです。
なぜかというと、資本主義社会においては、
【 組織はお金を払ってくれる相手に逆らえないから 】
です。先程のヒエラルキーで言うと、お金の流れは「上から下」になりますので。
※↓の方向にお金が支払われる
一般の消費者(≒視聴者)
↓
スポンサー企業
↓
テレビ局
↓
芸能事務所
↓
タレント・芸人
(下側は上側には基本的に逆らえない)
お金を支払う流れが、そのまま立場の上下につながっているわけです。
この構造を理解していれば、松本人志さんがワイドナショーの現場スタッフと出演の話をつけていたとしても、
大局的に判断するテレビ局の上層部からすれば、スポンサー様のイメージを著しく損ねるリスクだけを負うと感じるわけです。
その割に、松本さんがワイドナショーで自分の有利になる弁明を述べたとしたら、裁判の公平性に反してしまい、放送法にも引っかかります。
よって松本さんはどう考えても当たり障りのない事しか言えません。
司会者の東野さんやコメンテーターも、忖度丸出しの何の意味もない質問しかできません。
誰も何も言えないので、どう考えても彼のワイドナショー出演は、出演後に炎上する可能性が非常に高いわけです。
少なくとも私は彼が一旦出演が決まったときに、こんな出演をテレビ局の上層部がOKするはずがないと思っていました。(その話は一昨日のメルマガで詳しく書きましたが)
で、予想通り上層部が却下して見合わせ。
▼松本人志「ワイドナショー」出演取り止めまでの舞台裏 最終決断はフジ上層部
https://news.yahoo.co.jp/articles/89a44f098f67fb5333a933b596c0c7293d8e4a4c
もし、彼が出演していたら、炎上したでしょうが、それがお笑いのカリスマ・松本人志の最後のテレビ出演(テレビ収録)になっていたはずです。
結局、当初の予想通りに出演ができなかったことで、彼のテレビ収録はもう二度と行われず、
すでに収録した分の放送が、松ちゃんをテレビで見る最後と言うことになります。
同時に、ダウンタウンを今後見ることもありません。゚(゚´Д`゚)゚。
(先日のメルマガをご覧になっていない方のために念のため改めて書きますと、松本人志さんは今回の活動休止が事実上の引退になります。
あと10日ほど収録分が放送されたら、それ以降、二度と彼を見る事はありません。
理由はその時に詳しく書きましたので先日のメルマガご覧いただきたいのですが、ようはこの裁判で彼が勝てる可能性は無いからです。)
余談ですが、今回松本さんが出演見合わせになった理由の根幹になっている、
【 お金を支払う相手に組織は逆らうことができない 】
という道理は、テレビ業界に限らず、あらゆる業界や組織で通じることです。
社会人になって自分で働き出すまで(つまり学生の間は)、子供は親に逆らえません。
子供が親に逆らえない究極のポイントは、子供の生活費を含むあらゆる面でお金を出すのが親だからです。
会社でも社員が社長さんに逆らえないのは、トップの社長が最終責任を負っていて、その責任のもとで給料が社員に支払われるからです。
その社長さんも、株主に逆らうことはできません。
理由は言うまでもなく、株主が会社にお金を出して、会社が運営されているからです。
実は、これと同じ構造が、政府の中でも起こっていて、
【 あらゆる省庁にお金(予算)を出す権力を持つ財務省には、どの省庁も逆らえない 】
のです。
文部科学省や国土交通省や農林水産省、デジタル庁や文化庁といった省庁は、政策を実行するために予算が必要ですが、
その予算は財務省によって分配されます。
この財務省の「予算管理権」こそが、財務省の絶大な権力の源になっているのですが、
なぜこれが絶大な権力になるかと言うと、先ほどのテレビ業界や会社や家庭の力関係と全く同じで、
【 お金を出してくれる相手に組織は逆らえないから 】
なのです。
当然、財務省の人間たちは、その力関係の構造を理解しているので、予算を配分する権限が自分たちにあることを良いことに、そこに天下り先を始めとする様々な利権を作り込んできました。
また、その絶大な権力を失わないように、予算(税収)が自分たちに集まるように、様々なプロパガンダをでっち上げて国民を洗脳し、
(例「政府が黒字にならないと財政が破綻する」「赤字は将来世代のツケになる」「財源が足りないから増税をするしかない」など)
その財務省のプロパガンダに政治家までもが引っかかり、
あるいはそのプロパガンダを正確に理解しているにもかかわらず、自分のポジションを守るために、国民に財務省がでっち上げた嘘を信じ込ませ、緊縮財政を実行した国賊政治家が複数いたことで(麻生太郎・安倍晋三等)、
日本は先進国で唯一の経済衰退国となり、日本人は貧困層だらけになり、
あらゆるものを海外に安く買い叩かれて、買収されまくるような国に落ちぶれてしまったのです。
その先にあるのは、いつの間にか気づいたら日本のあらゆるものが海外の人間のものになってしまう形の植民地化(サイレントインベージョン)です。
話を戻すと、松本人志さんの今回の問題の構造を
「お金の流れ」
という視点で考えると、今後状況がどうなるかなど、動きが予測しやすくなります。
私が松本さんのワイドナショー出演見合わせを予想できたのも、全体の「お金の流れ」からこの問題を考えれば、今後どうなるかを予想するのは、それほど難しくないからです。
そして、その意味で言うと、先日お話しした通り、
【 今回の芸能活動休止を持って、お笑いのカリスマ・松本人志の芸人人生は終了し引退となり、
同時にダウンタウンという不世出の国民的人気コンビも、その掛け合いを今後テレビで見る事は二度とない 】
と言うことになります。。。
正直「嘘やろ?」という感じですが、必然的にそういう結論にならざるを得ないのです。
私は松本人志とダウンタウンがここで終わるのを望みませんが、自分の願望と、彼がしでかしたこと&今後の予測は分けて考えなければなりません。
しかし、ここまで彼とダウンタウンの現状を理解している人はまだ少ないようで、
「松ちゃん戻ってきて!待ってるよ!」
「松ちゃんは天才だから必ず復活する!」
みたいな意見も多数見られるのですが、
残念ながら松本人志もダウンタウンも、もう完全終了なんですよ。
性加害の証言が最低でも5人以上いて(おそらく10人以上になる)、LINE等のスクショの証拠も多数残っている上に、
文春によると、現在も続々と彼による被害の報告が入ってきているようなので、
「真実相当性」が超絶に出ているため、もう裁判に勝てる可能性がまるで無いのですが、
仮に、すごい奇跡が起こって裁判に勝ったとしても、スポンサーがNGを出す可能性が極めて高いので、その場合は、どんなに人気者でもテレビが彼を出せないのです。
仮に、奇跡に次ぐ奇跡でウルトラCが起こって、彼が裁判にも勝利し、スポンサーもOKを出したとしても、
この裁判は5年ほどかかる可能性が高いようで、(某有名弁護士談。1年2年と考えてる人も多いようですが、そんなに短くは無理のようです)、
そうすると、彼は65歳か、それに近い年齢になっているので、もともと65歳位で引退したいと言っていた彼からすれば、
5年ものブランクを開けて復活したところで、もはややる気も気力も失せている可能性が高く、復活したとしても、せいぜいやるのは数年程度と考えれば、
彼自身に復帰のモチベーションが全くわかない可能性が極めて高いです。繰り返しますが、ご存知の通り、彼はずっと引退をしたがっていましたので。
①まず裁判に勝てる可能性が無い
②奇跡的に裁判に勝ってもスポンサーが認めない
③奇跡的に裁判に勝って、奇跡的にスポンサーが認めたとしても、松本人志本人の復帰意欲が無くなっている可能性が高い
テレビではないYouTubeやAmazon Primeのドキュメンタルならやれる可能性はありますが、
すべてのテレビに出られなくなってしまったのに、YouTubeやアマゾンのネットだけで仕事をやるのは、彼のプライドが許さないでしょう。
ネットだけで仕事をしている彼の姿は全く想像がつきません。
お笑いをやり尽くして引退をしたいわけですから、どう考えてもネットだけで細々と中途半端にやっていくのはありえないと思います。
というわけで、30年来のファンだったので、本当に残念で仕方がないのですが、
【 松本人志とダウンタウンは、あと10日ほどの収録分の放送でもって、テレビからは(事実上の)完全引退 】
となります。
もう二度と、テレビで松ちゃんの秀逸なコメントも、ダウンタウンのかけ合いも見られません。
これをはっきり確信できてしまい、私の目から水のようなしょっぱい液体が大量に流れました。
。゚(゚´Д`゚)゚。マッツ-ン!
もちろん、被害を主張している方がすでに多数いて、場合によっては犯罪者になる可能性もあるわけですから、今回の件を擁護する気は毛頭ありません。
彼はあまりにも残念な遊び方を長期にわたり大量にしてきたので、完全に自業自得でもあるのですが、
それにしても、彼が女問題で芸人人生を終わらせるとは、そしてその対応の仕方も含めて、
あの松本人志の芸人人生のラストが、あまりにも残念すぎました(つД`)
日本中を誰よりも笑わせてきた男が、こんな終わり方するのかよ、と。
終わり方が想定外すぎて、ドンピシャ世代としては本当に泣けます(/ _ ; )
松本さんやダウンタウンが好きだった皆様は、どう考えてもこれで本当に見納めなので、
お別れの覚悟をして、あとわずかの放送回を視聴されることをお勧めします。