- 2024-1-30
- 受験を突破する生活習慣術
こんにちは、中西です。
先日、少し久々に朝ジョギングをしました。
その後、帰宅して仕事をしようとしても、珍しく午前中から集中できません。
言語化するのが難しいのですが、なんとなく疲れていて、頭もごちゃごちゃして落ち着かない感じがするのです。
久々のジョギングが良くなかった?体調が悪い?睡眠不足?
いろいろ考えても、思い当たる節がありません。
普段はジョギングにしろウォーキングにしろ、有酸素運動をした後は調子が良くなります。
なぜその日は、集中できるはずの午前中から調子が悪いのか。
最初は意味がわからなかったのですが、しばらくして気づきました。
ジョギングが終わった後、スーパーに寄って買い物をしたのです。
そのスーパー自体はよく使いますが、朝に行ったのは初めてでは無いにしろ、かなり久しぶりでした。
「あ、スーパーが原因ではないか」
と気づいて振り返ってみたのですが、おそらくこれで間違いありません。
どういうことかというと、
【 買い物をする時の「選ぶ」行為で脳のエネルギーを消耗する 】
ということです。
これは科学的な研究でも認められていて、ある実験では買い物をした後に集中力が低下することも判明しています。
買い物というのは、集中力の大敵なのです。
買い物を楽しく好きでやる人は良いかもしれませんが、通常買い物をするときは
「選ぶ」「決断する」
と言ったプロセスを踏みます。
この選んだり決断すると言う行為が、脳のエネルギーを非常に消耗するのです。
いわゆる「選択疲れ」「決断疲れ」というものです。
買い物中に疲労を自覚することは少ないかもしれませんが、自分で感じる以上に脳がエネルギーを消耗していることが少なくありません。
朝に大きな買い物をすると、おそらくその日は疲れた状態になる可能性が高いですが、スーパーの買い物程度でも、
買い物である限り、買うために一品ずつ「選ぶ」「判断する」わけで、
買う商品が1つ2つであらかじめ決めているなら別ですが、お店で選んだ場合はやはり消耗するわけですね。
ちなみに、買い物に限らず、人間は1日の中で膨大な数の決断をしています。
ある研究では、人は1日に35,000回の決断をしていることがわかっています。
【参照】35,000 Decisions: The Great Choices of Strategic Leaders
https://go.roberts.edu/leadingedge/the-great-choices-of-strategic-leaders
日常生活と言うのは、仕事もプライベートも
「決断の連続」
でできているのです。
たとえば、現在の時刻を確認する、立ち上がる、座る、スマホを手に取る、マウスを使う、ボールペンを持つ、コップを持つ、水分を取る、靴を履く、赤信号で止まる、頭をかく・・・
こういった日常生活の一つ一つの動作は、すべて「決断」になっているわけです。
その回数が1日あたり35,000回もあるのです。
したがって、その一つ一つの判断にエネルギーを使ってしまうと、自分で思っている以上に脳が疲労していきます。
これを防ぐには、日常生活のルーチンを可能な限りパターン化して、なるべく
「判断する」「考える」「選ぶ」
という脳の活動の回数を減らすのがポイントになります。
スティーブ・ジョブズやザッカーバーグが判断を1つでも減らすために毎日同じ服を着ていたことは有名ですし、アインシュタインもそうだったようです。
余談ですが、私の恥ずかしい話をしますと、靴下やシャツは毎日同じ種類のものを着用しているので「選ぶ」という要素はありません。
ただ、パンツはバラバラの種類で持っているため、「曜日ごと」にどのパンツを履くかを決めております。
つまり月曜日はこのパンツ、火曜日はこのパンツ、水曜日はこのパンツ・・・とドナドナみたいな形で、7種類あると言うことです。こうすると
「今日はどのパンツを履こうかね?この柄の気分かな?いや、今日の気分はこっちか?」
みたいな判断をする余地が全く無くなるため、めちゃくちゃ楽になりました。
また、哲学者のカントは非常に規則正しい生活を送っていたことで有名ですし、
40年続く人気漫画ジョジョの荒木飛呂彦先生や、200巻続いたこち亀の秋本治先生も、「規則正しい生活」を長年送っていました。
規則正しい生活を送ると、毎日多くのタスクのパターンが同じなので「判断する」と言う要素が減るため、
そこで浮いたエネルギーをクリエイティブな仕事に注ぎ込めるということです。
というわけで、私たちは毎日小さいものも含めると1日35,000回というものすごい数の判断をしていますので、
一つ一つの判断に余計なエネルギーを使わないためには、可能なものはなるべくパターン化しておく方がいいですね。
そうすると、「決断する回数」「決断に使うエネルギー」が減りますので、
本当に大事なことにエネルギーをたくさん捧げるようになると思います。
いくら鍋やあったかいものがおいしい季節だからとは言え、朝一からスーパーの買い物で、あれ食べようかこれ食べようかとエネルギーを消耗してる場合ではありません(-。-;、
1日の初めは最も貴重な時間なので、日常生活の様々な判断で脳のエネルギーが減る前に
「本当に大事なタスク」
をやるのがベストですね。