- 2024-1-29
- 勉強のストレス解消法, 運動の話
こんにちは、中西です。
1年で1番寒い大寒(1月20日から2月3日)も後半戦に入ってきました。
1番寒い時期はあと5日ほどです。
もうちょっとで終わるので、頑張って乗り越えていきましょう!
そんなわけで、今回も寒さ対策系のネタですが、先日お話しした運動に加えて、
ダンスを踊る
のも1つの有効な方法です。
実は、家の中でダンスを踊ることも可能で、例えば、以前紹介したのが
「45秒で何ができるダンス」
https://youtu.be/f6NczQyiJTA?si=1VknnwiODIv3Hl0Z
でした。800万再生超えはヤバいですが、これが思いのほか「使えるダンス」なんですよね。
動画の動きに合わせて踊るだけですが、わずか45秒でもかなり体を動かしますので、消費カロリーは結構あります。
在宅で勉強や仕事をしている人なら、ちょっとした隙間時間にできる時間なので、1日何回でもできます。
心拍数も上がるため、いいリフレッシュになるのでオススメです。
私のプログラムのメンバーさんでも、1日10回くらいやっている人もいました笑
私も一時期かなりハマっていましたが、やる度に元気になりました。(おっさんがこのダンスを踊っている姿はシュールすぎるので想像しないでください。)
こういうダンスで元気になることは、科学的にも認められていて、サンフランシスコ州立大学の研究では、
気分が沈んでいるときに「変な動き」をする
ことで、楽しい気持ちになって、メンタルが改善することもわかっています。
この「45秒で何ができるダンス」は4年ほど前に流行ったものですが、
最近ではショート動画の方で、
「さすらいダンス」
なるものが大ヒットしています。
90年代にヒットした奥田民生さんの「さすらい」という曲がありますが、
この曲に合わせて現在の女子高生が、教室の後ろでカメラ目線で踊っているショート動画です。
その女の子の真似をした動画も山ほどで回っているのですが、1番最初にヒットさせた女の子は「さすらいネキ」と呼ばれているようです。
かなりバズっているのでご存知の方も多いかもしれませんが、知らない方のために一応動画リンクを貼っておきます。
複製した動画が出回りすぎてどれが元動画かわからないので、とりあえずバズったのと同じ内容の動画のリンクを貼っておきます。
【18秒】さすらいダンス
https://youtube.com/shorts/DojP3RHNNfA?si=ViPDXCT6cfNJZqxb
しかも、どうやらこのさすらいダンスは、その女子高生の前に、中国人のおじさんが変なダンスを踊っている動画があって、
それにさすらいの曲をBGMにした動画が元祖で、その動画が先にバズっていたようです。
【本家】中国おじさんのさすらいダンス
https://youtube.com/shorts/Oqm–1YEM7M?si=IfoDRlXBX-ndOB0F
このキュートな?中国のおじさんのさすらいダンスを、女子高生が真似て、そっちがヒットして、その女子高生のダンスをまたいろんな全国の女子高生が真似て、それらもまたバズってるみたいです。
コピーのコピーのコピーみたいで、わけわかんなくなってますが笑。
私が気になったのは、
なぜこの「さすらいダンス」が、そんなにまでヒットしたのか?
と言う原因です。何らかの心理メカニズムが働いていたと考えられます。
それで思い出したのが、少し前に槇原敬之さんの「もう恋なんてしない」という、これまた90年代に大ヒットした曲に合わせて踊る
槇原ドリル
という動画がめちゃくちゃバズっていたことです。
ちなみに槙原ドリルのドリルが何なのか、私はよくわかりません笑
▼【15秒】槇原ドリル(小学生の兄妹)
https://youtu.be/8ZbD8RzSxqM?si=H803NnDgDYRFGqNP
数ヶ月ほどタイムラグはありますが、同じ位の時期に
「さすらいダンス」と「槇原ドリル」
の2つのダンス動画が大ヒットしたわけです。
そして、この両者には共通点があって、それは
【 90年代のヒットソング+ダンス 】
という組み合わせです。これは偶然とは思えません。
それでよく考えてみたら、90年代のヒットソングを懐かしく感じるのは、30代40代50代くらいの中高年なわけです。
そうすると、この年齢層からすると、その曲が流れてくるだけで、もう一気に懐かしさがこみ上げてきます。
踊っているのが若者であっても、BGMの曲が若い頃のヒットソングなので、抵抗感なく見ることができます。
これがあんまりなじみのない最近のヒット曲をBGMにして若者がダンスを踊っているだけなら、中高年層からすれば、「最近の若者の感覚はよくわからん」みたいになりがちです。
ところが、懐かしのヒット曲が流れることで、親近感が半端なく若者のダンス動画を見ることができます。
余談ですが、京都大学の研究で「懐かしい」と言う感情は、
「過去の反復」と「当時と現在の時間の長さ」
の2つによって引き起こされることが判明しています。
※参考:なつかしさは何によって引き起こされるのかを明らかにしました | 京都大学
https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/archive/prev/news_data/h/h1/news6/2010/100924_1
中高年が90年代のヒットソングを懐かしく感じるのは、
①当時何度も反復して聴いていたこと
②30年も前なので、長い時間が経っていること
の2つが原因になっているわけですね
中途半端に10年位前だと「古い」と感じやすいのに、20年30年たつと「懐かしい」となりやすいのです。
興味深いのは、若者からすると通常であれば、
90年代のヒットソングなんて
「古臭い昔の曲でダサイ」
となってもおかしくないはずが、なぜか受け入れられています。
ダンスと組み合わせることで、「さすらい」や「もう恋なんてしない」が、逆にちょっとオシャレに感じるのかもしれません。
いつの時代も「昔のヒットコンテンツが古臭いを超えると、逆にクールになる」みたいな現象はありますからね。それに近いのかなと。
であれば、若者にも中高年にも、両方から受け入れられやすい素地があるわけですから、さすらいダンスや槙原ドリルがヒットするのは、理にかなっていると言えるわけです。
以前ご紹介した「回想脳」という医師が書いた本でも、
「懐かしいという感情は、ストレスを解消する」
「懐かしいは脳医学的にはネガティブな感情ではなく、ポジティブな感情と解釈できる」
とのことでした。
そう考えると、さすらいダンスや槙原ドリルは、
①メンタルが改善する変な動き
②ストレスを解消する懐かしいという感情
に加えて、音楽療法的な音楽の効果も加わり、実際に踊るのはもちろん、動画で観ているだけでも楽しくなれると考えられます。
しかも、時間はラジオ体操の3分よりもはるかに短く、45秒で何ができるダンスよりもまだずっと短い、
18秒と15秒
なので、わずかな隙間時間に気分転換にやることも可能です。(中高年は槇原ドリルは激しすぎるので、さすらいダンスの方がオススメ笑)
というわけで、「槇原ドリル」と「さすらいダンス」のヒットを見る限り、今後も
90年代のヒットソング+変なダンス
でバズる動画が出てくる可能性が高そうです。
これらの短時間のダンスは、単に見ていて面白いだけでなく、生産性アップやリフレッシュの観点でも使えますので、
1日の中で、いろいろ体を動かして集中力を維持したい人は、よかったら試してみてください。