こんにちは、中西です。
前回の続き。
前回は「集中力」を高めるためには、
集中力ピラミッドにおける各階層ごとに
対策を行う必要がある、
という話をしました。
さらに、ピラミッドのモチベーションのさらに下
もっとも土台の部分にある「セルフイメージ」(自己像)が
低いままだと、
その上の階層(「モチベーション」
「やる気」「集中力」)を長期的に安定し
て高めていくのは困難になる、という話でした。
▼前回の記事:勉強に集中できない本当の理由
では、「セルフイメージ」を高めるには
どうすればいいのか。
実は細かい方法論を含めるとそのやり方は
多数あるのですが、今回はその中でも比較
的容易にできて効果も高いと私が考える方
法を3つ紹介します。
■1つめは、「高めの目標を持つ」ことです。
セルフイメージが低い人は、これまで自分
にとって高い目標をクリアした経験がほと
んど無いことが少なくありません。
結果、どこか自信が持てない状態が恒常化
していて、そのせいでセルフイメージを
下げてしまうわけです。
なので、まずは何でもいいので自分にとって
「高めの目標を持っている」
という状態を作ります。
ポイントは他人との比較ではなく
「自分にとって」でいい点と、
「高め」という点です。
これは目標論においもてよく言われる話ですが、
「ちょっと頑張れば、たぶん達成できるはず」
と思えるくらいの目標にしてください。
それ以上の高すぎる目標は、セルフイメー
ジがある程度高くないと、達成をイメージ
しにくく、すぐに挫折する可能性があるからです。
■2つめは、「やると決めたことをやり切る」こと。
「やると決めたこと」とは、ひらたく言え
ばTodoリスト(やることリスト)だと思って下さい。
これは1つめの「高めの目標を持つ」より
も実行力が必要なので難易度は高いのですが、
私が知る限りセルフイメージを高める効果
はこちらの方が上です。
ただし1とも共通しますが、欲張りすぎないこと。
まずはやることをいくつか決めて、それを
「自分が決めたとおりにやり切る体験」
自体が重要
なのです。慣れてないのにTodoリストを
欲張りすぎたら、まず失敗します。
「いや、さすがにこれくらいやれるわ。舐めんなよ」
と思わず独り言が出るくらい(笑)
のレベルから始めましょう。
難易度は低くてもいいので、とにかく
「やると決めたことをやり切れた」
という経験値
を増やしてください。
一つコツを言うと、とくに勉強の
Todoリストなどは、この段階では
「時間」を単位にしたTodo
を作った方が達成率は上がりやすいです。
つまり「英語の長文を1ページ訳す」とい
うTodoより、
「英語の長文訳を30分やる」
というTodoの方が達成しやすいということです。
この場合、勉強の理解度や進み具合に関係
なく単に「時間」が来たらそれで「達成」ですから。
時間を単位にするTodoリストは、慣れてき
た段階ではあまりおすすめできないのですが、
今回のような目的(セルフイメージの低さ
を解消するための経験値アップ)の場合は、
達成しやすいので逆におすすめです。
■3つめは、
「セルフイメージの高い仲間と同じ時間を共有する」
ということです。
これは効果が測定できないので見逃されや
すいですが、私の知る限り、間違いなく
効果があると断言できます。
私自身はこの「仲間に感化されるパワー」を、
学校でも塾でも部活でも会社でも、その他
プライベートの交友関係やコミュニティなどで、
何度も感じたことがあります。
ようするに「朱に交われば赤くなる」とい
うやつで、自分の周りの人たちの意識が高
いとその人たちの姿や意識の影響を受けるのです。
実はこの
「人間は周りの人に非常に感化されやすい」
という現象は、脳科学的にも「ミラーニュ
ーロン」という脳の特長として認められています。
※同じような意味合いで、以前こんな記事も
書いたことがありますね。
したがって、
「この人は自分よりもセルフイメージが高そうだ」
「ここは意識を高く持って前向きに
目標に向かってる人が多そうだ」
と思える人やコミュニティに積極的に
関わるのがコツになります。
どうしてもそういう人なりコミュニティを
身近な環境で見つけられない人は、
私が運営するオンライン自習室ならそんな
人ばかりが集まっていますので、よかった
らあなたも参加してみてください。
高い目標を持って、やるべきことをやり切
ろうと、勉強に集中している全国の受験生
たちの姿を“いつでも”“生放送”で見れますので、
ミラーニューロンの効果も利用しまくれる
こと請け合いです(笑)
というわけで、これから勉強にしっかり
集中して行きたい人は、
「(自分として)“高め”の目標を持つ」
「やると決めたことをやり切る経験値を増やす」
「意識の高い仲間と同じ時間を共有する」
という点をまず意識して、
できれば最低2つ以上は同時に実践してみて
ほしいと思いますね。
それではまた。