- 2017-1-18
- 直前期の勉強法
こんにちは、中西です。
人が「集中力を高める条件」というのは
複数存在しますが、
その中でもトップクラスで集中力を高め
やすいのが、「締め切り前」という条件
においてです。
いわゆる「締め切り効果」というやつですが、
取り組んでいる物事の期限直前になった
ときほど、人が集中力を高める瞬間も
そうありません。
心理学的には「終末効果」ともいいますが、
私が知る限りこの「締め切り効果」
(「終末効果」)から得られる集中力の高まりは、
他の条件と比べても圧倒的な威力で
人の集中力を引き出してくれます。
さらにこの「締め切り効果」は、
その人が取り組んでいる物事によって
効果の得られる“スパン”(効果の得ら
れる時間・期間の長さ)が変わります。
同じ「締め切り」といっても、
バスケットボールの試合終了間際なら
“分単位”で集中力を高めることになりますし、
定期テストの1週間くらい前から
集中できる人なら“週単位”で
効果を得ています。
明日原稿の締め切りがあるライターさんなら
“日単位”のスパンですし、
私のように毎日メルマガを配信している
場合は、1日どころか“半日単位”くらい
の感覚です(つД<)・゚。
そして大学受験生にとっての「締め切り」は
もちろん第一志望の試験当日ですから、
2月に試験を受ける人にとっては、
ここから数週間~1ヶ月くらいの単位で
「締め切り効果」が得られるわけです。
この期間は他の例に比べるとけっこう長め
ですが、受験生としての期間がトータル1年
前後と考えると、
ラストの数週間~1ヶ月くらいは「締め切り
効果」を得られる可能性が高いのです。
なので、このままでも自然にその効果は得
られるのですが、私はあえて意図的にその
効果を最大限に引き出せるように
“意識付け”
するのがいいと思っています。
具体的にいうと、
「残りたった○日(○週間)で
すべてが終わるんだ!」
といった形で、あえて残り日数が非常に
短いことを意識の上にのぼらせるような
言葉を発する(or繰り返し強く思う)こと。
それを毎日どころか、1日何回でも
意識するのです。
実に拍子抜けするほどシンプルなやり方ですが、
意図的にこれを1日の中で何度もやることで、
緊張感が高まり、「締め切り効果」を最大
限に引き出せるようになります。
スポーツのように「残り5分!」とか、
「明日定期テストがある!」といった短い
スパンならあえて意識しなくても残り時間
が無いことは明白なので自然に集中できますが、
受験生活の締め切りのような数週間~1ヶ月
前後におよぶ長めのスパンの締め切り効果
の場合、
あえて1日の中で意図的に
「残り期間が少ない現実」
を意識上にのぼらせるほうが、その効果を
最大限に得やすいです。
ここから過去最大級に短期間で成長するた
めにも、
受験生活最後の期間のこの「締め切り効果」
をうまく引き出してほしいと思いますね。
それではまた。