- 2012-7-8
- 夏休み・冬休み・春休みの勉強法
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
セブンイレブンのすぐ隣に、“あるお店”が開店したようなのですが、
ちょっと考えられない事態になっています。
セブンイレブンの隣に、絶対に開店してはいけないお店ができてしまったのです。
ライバルのローソン?ファミマ?それとも、別のドラッグストア?スーパー?
で、オチは何のお店だったかというと、隣にできたのは
「セブンイレブン」
だったのです(゚д゚lll)
2つのセブンイレブンが並んでいるのはかなり異様な光景ですね。。
コンビニというのはだいたいどこでも店舗を集中させる戦略ですから、
たとえばセブンイレブンがある場所には
たいがい何十メートルか先にもセブンイレブンがあったりします。
ファミマ、ローソンなどでもだいたいそうです。
ところがここまで“真隣”に同じ系列の店舗が並ぶのはすごいですよね(;・∀・)
そういえば、知人に十年ほど前までコンビニを何店舗か経営してた人がいるのですが、
コンビニの経営というのは、もう死ぬほど大変だったとか言ってました。
ようするにフランチャイズなわけですが、人件費を削減するために
時給の高い夜中のシフトは、だいたい店長が出勤するとか。
たしかにウチの近所にもコンビニがいくつかありますが、
夜中に行くと、どの店舗も「店長」と書かれた名札をつけた人をよく見かけます(-_-;)
その知人はコンビニを10年ほど経営していたのですが、
その10年間は休みも全くとれなかったようです(今は別の事業で大成功されてますが)
コンビニの経営というのは、想像以上にすごい覚悟と気合がいるようですので、
興味のある方は、よく調べた上で検討することをおススメします。まずはバイトからでも(;´Д`)
本題。
受験生にとって、夏休みの過ごし方というのは、
受験の結果を大きく左右する可能性も高く、1年を通してみても極めて重要な山場になります。
夏休みを過ごす上で注意しないといけない点はいくつもありますが、
その中でも大きな注意点の1つに、塾や予備校等の
【 夏期講習を取りすぎない 】
という点が挙げられます。
これは落とし穴といっても言いほどで、あまりこのあたりのことに詳しくない人は
「夏期講習で受ける授業の数が多いほど、成績も伸びる(*´∀`*)」
みたいな錯覚を持っていることが多いです。
夏期講習自体が無駄ということは言いませんが、
ほとんどの場合、講習を受けすぎると、消化不良を起こします。
受験における実力アップというのは、
【 一度やったことを、何度も何度も飽きるまで繰り返す 】
これができるかどうかで、勝負がほぼ決まります。
これが受験の絶対法則なのです。
ところが、夏期講習を目一杯受講してしまうとどうなるかといいますと、
受講した授業の復習自体がおろそかになります。
とにかく目の前の授業の予習や学校の宿題や、その他やらないといけないことに時間をとられ
「夏期講習を受けること自体が目的化してしまう」
のです。これは怖いですよ。
心理的にも、
「高いお金を払ったのだから、最低でも予習だけはやって、授業を受けておかないと(;・∀・)」
というふうになり、結果的に授業を受けた時点で満足してしまいやすいのです。
かりに「復習もやったほうがいい」とは頭で理解していても
次から次へと押し寄せる講習を受けることに精一杯となり
終わった講習の復習をやることは、後回しになる場合がほとんどです。
で、復習を後回しにしているうちに、夏休みも終了。
2学期になったらなったで、どんどん次のことをやっていかなければなりません。
夏にたくさん受けた講習の復習など、いつのまにやら忘却の彼方へ。
・・・・夏期講習をたくさん受けると、こんなパターンになりやすいのです。
徹底的に復習するのでないなら、夏期講習を受けてないのと変わりません。
大げさではなく、完璧に復習をしないのであれば、全く講習を受けてないのとあまり変わらないのです。
というわけで、「夏期講習をたくさん受ければ、2学期から成績が上がる」というのは
「徹底した復習をすれば」という条件付きの話であり、
実際問題としては、大半の受験生は消化不良で終わります。
当然予備校さん側は商売ですから、「夏期講習は山のように受けるべし!」的なことをおっしゃるはずです。
講習が売れたほうが会社がうるおうわけですから。
しかしその裏にある“消化不良”の危険性までを、予備校さんが伝えることはほとんどありません。
夏期講習はそれなりに意味があるとは思いますが、上記のような危険が伴うため
もし夏期講習を受けるなら、苦手な分野だとか、どうしても自分一人ではマスターするのが難しい教科だとかに
超絞って限定すべきです。
夏休みに夏期講習を山のように受けた受験生100人と
夏休みに少数の参考書を徹底してやった受験生100人を比較したら
2学期以降の実力の伸び方、さらには合格率まで
まず間違いなく後者が圧倒的に勝利するといって間違いないと思います。
それくらい、とくに現役生などはハマりやすい落とし穴ですので、
「夏期講習神話」
には、くれぐれも陥らないように注意しておいてください。