- 2017-2-14
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こんにちは、中西です。
試験本番では、“究極の選択”を迫られる
瞬間が何度となくあります。
一番多いのは、難問に出くわして、その
問題がなかなか解けないときに、
「このまま問題を解き続けるか、
解くのをやめて次に行くか」
というパターン。
この場合は、もう最初から“見切る時間”
を決めておいて、その時間が来たら潔く
あきらめるか、
「“見切る時間”が来たけど、もう少しで解ける!」
という確信がある場合のみ多少オーバー
しても続けるか、いずれかを選択するのが
大失敗を防ぐコツです。
そしてもう一つ、かなり高い確率で遭遇す
る“究極の選択”は、
試験のラスト5分~10分の時点で、
解けない問題があるときに
「問題を解き続ける」か、
「見直しに入る」か
という選択です。
結論からいうと、ほとんどの場合、これは
「見直しに入る」のが正解になります。
この「見直し」の重要性を事前にしっかり
理解してルールを決めておけば、別に
“究極の選択”なんかでは無くなるわけです。
事前に決めておかないから、これが“究極
の選択”になって、めっちゃ焦ることになります。
とくに難問に出くわした場合、残り5~10分
あたりまできても、「もっとこの問題を
解く時間がほしい(>_<。)」と強く思って
しまいやすいため、
このタイミングで冷静な判断をするのは
難しくなっています。
しかし事前に冷静に考えてみればわかりま
すが、残り5~10分ほどの段階で難問に出く
わして悪戦苦闘している状況で、そのまま
問題を解ききれる可能性に賭けるよりも、
ここまで解いてきた全問題の解答や書き方
などにミスがなかったかを最終チェックす
る方が明らかに重要であり、そのほうが
ラスト5~10分を最大限賢く活用することが
できます。
つまりその残り時間においては
「難問を解ききって点数がアップする可能性」
に賭けて勝負するよりも、
「最大のリスクであるミスを発見して
点数が大幅に落ちるのを確実に防ぐこと」
の方が重要度が高くなる、ということ。
仮にミスを発見できなかったとしても、
「ミスが何一つ無かったことがわかった」
ことの方が重要なのです。
そのまま問題を解いていたら、
「問題が解けなかった」&「ミスも多数あった」
という最悪の事態を招くリスクを抱える
わけですから。そのリスクが現実に起こっ
てしまう可能性はかなり高いのです。
このあたりは“駆け引き”なのですが、
このラスト5~10分で失敗する人の心理パタ
ーンは、ギャンブルにはまって失敗する人
の心理パターンと非常に似ていると感じます。
つまり、つい「自分に都合良く考えてしま
う」という人間の心の弱さが出てしまう人と、
そこを抑えられる人に分かれるということです。
ここでいう「自分に都合良く考えてしまう」とは、
「これまで書いた解答にはきっとミスはないはず」
と思いたい心理と、
「今取り組んでいる問題は、
残り5分(~10分)あればきっと解けるはず」
と思いたい心理のこと。
2つとも「自分に都合良く考えてしまいや
すい」という人間心理の落とし穴にハマっ
ていて、
その時点における“客観的に一番効果的な
時間の使い方”が見えなくなっている
と言えるのです。
まして本番の緊張感の高まっているそのタ
イミングでは、冷静に判断するのも難しく
なるので、
この「究極の選択」のような“駆け引き”は、
冷静に考えることができる事前のうちに、
どちらがより賢明かを理解して、
本番では極力淡々とルールに基づいて動く
(「見直し」に入る)ことが重要です。
本番でこの程度の判断が“究極の選択”に
なってしまわないように、
「ラスト5~10分あたりで難問に
ぶつかっている状況」のシミュレーション
を、事前に脳内でしっかりやっておくのが
ポイントですね。
それではまた。