- 2015-7-9
- おすすめ記事, 効率的な勉強法~基礎編~, 受験を突破するマインドセット
こんにちは、中西です。
昨日、法政大学のA君から
こんな質問を頂きました。
なかなか興味深い質問で
読者さんの参考になりそうなので、
そのときのやり取りをシェアします。
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法政大学に通うAと申します。
私は司法書士試験の勉強をしています!
3日間集中力向上プログラムを実践したことで、
以前よりも質の高い勉強が出来るようになりました!
プログラムを申し込んで本当に良かったです^_^
今日は勉強のことについての相談なのですが、
模試を受けた時に、過去問で何回か解いていて
正解していた問題にもかかわらず、
問われ方が変わったことで
間違えている問題がありました。
このような間違え方をする原因について
中西さんはどのように考えられますか?
何か改善アドバイスがあればお願いします!
——————-ここまで————————–
・・・とまあ、こんな質問でした。
この手のことは受験勉強において
割とよくあると思います。
▼授業で習った ⇒ 問題集では解けなかった
▼問題集では解けた ⇒ 過去問では解けなかった
▼過去問では解けた ⇒ 模試では解けなかった
こんな感じで、
以前やった・解けた問題とほぼ同じなのに、
なぜか別の場面で間違ってしまう。
そんなことがあるのです。
なぜこんなことになるのでしょうか?
以下、私の見解です。
A君に送った内容をそのまま掲載します。
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中西です。遅い時間に失礼します。
今ご質問メールを見たのでそのまま回答しますね。
あ、その前に3日間集中力向上プログラムの
ご感想ありがとうございます。お役に立てて嬉しいです。
>模試を受けた時に、過去問で何回か解いていて
>正解していた問題にもかかわらず、
>問われ方が変わったことで間違えている問題がありました。
具体的にどんな問題かわからないので何とも言えませんが、
本当に同じ問題で「問われ方」だけが違うというのなら、
その問題の理解度が浅かったということになりませんか?
正解したからといって、しっかり理解できているとは
必ずしも言い切れないです。
イメージですが、100の内容のうち80くらいの理解でも
それなりに理解したような感覚になる場合がありますし、
実際、問題が75くらいのレベルなら解けてしまいます。
が、問題のレベルが85とか90になったら、
80くらいの理解レベルでは太刀打ちできなくなる。
そんな感じだったのではないでしょうか。
問われ方の変わり具合にもよるかもしれませんが、
基本同じ問題なら、その内容を本当の意味で
しっかり理解できていれば間違わないはずです。
もし理解できていて間違ったのなら、
単にその問題を解くときにしっかり問題の内容
(何を問われているか)を把握しきれていなかった可能性があります。
たぶん以上のいずれかではないかと思います。
あくまで頂いた質問からの推測ですが、
私の意見はそんな感じですね。
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以上です。
若干抽象的な質問だったので、回答もやや抽象的ですが
私が言いたいことはたぶんご理解頂けるかと。
ついでに、この回答に対するA君からの返答が以下。
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アドバイスありがとうございます!
「問題が解ける=完璧に理解出来ている」
と思ってたところがあったと思います。
今一度問題を解いた際に、理解が
しっかり出来ているかをチェックしてみます!
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・・・つまり、最後のA君の話にもあるように
「問題が解ける=完璧に理解出来ている」
とは限らない、ということですね。
もちろん、完璧に理解できていて、
問題が解けていることもあるわけですが、一方で、
「完璧に理解できていなくても、問題が解けてしまう」
ということがあるわけです。
たとえば公式や解法や背景を
「丸暗記してるだけ」
のパターンや、
マーク式の選択で正解していた場合などでよく見られます。
こういったことがありますので、
大事なのは、正解したときに
「この正解は、本当にしっかり理解して正解したのか?」
を常にチェックすることを怠らないことですね。
問題を解いて正解したら、単に
「やった!いえーいヽ(´▽`)ノ」と喜んで終わる。
このクセがついてる人は危ないです。
「正解したけど、本当にこの正解は
理解した上での正解か?偶然の正解ではないだろうな?」
と自問自答できるかどうかが大事です。
こういったことは割と習慣的なものですので、
チェックする人は当たり前のように
自然にチェックするわけですが、
やらない人は全然やらなかったりします。
そういうある種の“詰めの甘さ”が重なっていくと、
「前に正解した問題なのに、今回は解けない・゚・(ノД`;)・゚・」
なんてことが、受験の後半になって多発しかねないです。
そうなったら目も当てられません。
問題に正解しても、そこで油断せずに
しっかり理解できるまで“詰めておく”
ことを忘れないようにしてほしいと思いますね。
それではまた。