- 2015-6-2
- その他・雑談
こんにちは、中西です。
前回の「がん論」が
予想より好評だったので、今回も続きで。
ちなみに前回の記事はこちら。
いまや3人に1人ががんで亡くなり
2人に1人ががんになる時代ですからね。
知識は少しでも持っておいたほうがいいです。
では本題へ。
先日、今いくよさんが
胃がんで亡くなりましたが、
この胃がんについて調べていたら、
個人的に意外な情報を
いくつか発見しました。
もともと日本は、世界でも
非常に胃がんが多い国です。
アメリカなど西欧では
以前は多く発生していたようですが、
現在はまれながんになりつつあります。
実は日本でも着実に減り続けてはいるのですが、
意外なのは同じ日本でも
「地域によって」
胃がんの発生率が明らかに違う点です。
こんなに違いが!?
日本海側は「胃がん」…発見率でわかる地域差
ざくっと言うと、
南九州や沖縄では発生が低いのに対し、
東北地方の日本海沿岸で
多く発生しているのです。
国立がん研究センターによると、
塩分の摂取量(とくに高塩分食品の摂取量)
と関係しているようです。
ちなみに胃がんのワースト1位になった
秋田県の県庁の話によると、
「寒いエリアなので、漬け物などの
保存食をよく食べる習慣があるため
だと考えられます」(秋田県庁・健康推進課がん対策室)
とのこと。・・・ほんまかいな。。
上のサイトで公開されている
胃がんの発生地域別の分布図を見て思ったのが、
私が滋賀県出身だから気づいたのでしょうが、
東北から福井まで発生率が高いのに、
滋賀県・京都・兵庫あたりで
いきなり胃がんの発生率が低くなっている点です。
実はこの3県は「琵琶湖の水」を
飲んでいる地域ですが、
その3県だけ周りと比べて
明らかに発生率が低いのは、
おそらく偶然ではないと思われます。
いずれにしろ、世界の地域別に見ても
国内の地域別に見ても、
地域ごとに発生率に偏りがある
ということは、胃がんはやはり
食生活と高い割合で
関係しているといえそうです。
そしてもう1つ意外だったのは、
ピロリ菌のこと。
よく
「40歳以上の大半(8割程度)の人が
胃にピロリ菌がいるので、除去しないと
胃がんのリスクがあって危ない」
という話を聞くのですが、
実は国立がん研究センターの見解をよく読むと、
そんなことは言っていないのです。
たまたま読んでいて気づいたのですが
大事なところなので引用します。
—————————————–
「40歳以上の日本人成人の多く(8割程度)が
すでにこの細菌に感染し、
その中で胃がんを発生する人はごく一部であること、
わが国を含む全世界的な胃がん罹患率のこれまでの減少は、
感染に対する治療によりもたらされたのではない
ことなどを考慮すると、
胃がん予防を目的とした抗生物質による
ヘリコバクター・ピロリ菌の除菌は、
現時点では早計であるものと思われます。」
—————————————–
・・・これが国立がん研究センターの見解なのです。
なんと胃がん予防を目的とした
ピロリ菌の除菌は、現時点では早計とな!!Σ(゚Д゚;)
さすがに高校生くらいの若い読者さんは
ピロリ菌は知らない人も多いかもしれませんが、
20~30代以降の人ならこの事実に
驚かれた読者さんも多いのでは。
これってマスコミで報道してるんでしょうかね。。
報道してないなら、絶対ピロリ菌利権が
からんでますな。
まあおかげで医者をやぶ医者かどうか見極める
簡単な方法がわかっちゃいましたね(笑)
というわけで、あくまで私の中で
意外だった点ですが、
胃がん予防のポイントについてまとめておくと
▼塩分の摂取量(とくに高塩分食品)には要注意
▼胃がん予防を目的としたピロリ菌の除去は、現時点では早計
という2点ですね。
ご参考になれば。
「人間は何も食べないと飢えて病気になるのと同様に、
あんまり食べ過ぎて飽和状態に陥ると、やっぱり病気になる。
だからほどほどでいるということは、
決して中くらいの幸福どころではない」
ウィリアム・シェイクスピア
参考
国立がん研究センターがん対策情報センター がん情報サービス
http://ganjoho.jp/public/pre_scr/cause/dietarylife.html
がんに地域差? 胃がんワースト1位は「秋田県」
…塩分の取り過ぎが原因(女性自身)
http://news.livedoor.com/article/detail/9983109/