- 2015-2-4
- 受験を突破するマインドセット
こんにちは、中西です。
件名は、最近話題の松岡修造の言葉です。
「どっちやねん」という突っ込みはナンセンス。
さて、OCPのメール版のほうで
私が毎日直接コーチングしている
東大志望の受験生Aさんがいます。
彼女は2月中旬ごろから
私立大学の受験ラッシュが続き
25日に東大を受験します。
彼女の最近の報告で
よく見るキーワードが
「淡々と」
という言葉です。
毎日の報告の中で、
(勉強を)「淡々とやります」
という形で表現しているのですが、
私が見る限り、受験生の直前期の
心理状態としては、かなり理想に近い
状態だと感じます。
はっきり言って、大学受験生の多くは
「今月の勉強の出来次第」で、
人生が大きく左右されるわけです。
人によっては、今月の勉強量・
勉強時間・勉強内容のせいで
ドドーンとマイナスの方向へ
人生が大きく舵を切ってしまう
こともあります。
たしかに「人生のやり直し」というのは
ある意味では何歳からでも
可能だと私は思いますが、
一方で、一度大きく舵を切った方向から
軌道修正するのは容易ではないのも
また事実です。
そう考えると、大学受験生にとっては
やはりこの2月の勉強の出来如何(いかん)
によって、人生の大きな方向性が一つ
決まってしまうのは間違いないでしょう。
そんな重要な局面を迎えているわけですから
受験生なら誰でも、内心いろいろな葛藤が
あるはずです。
「本当にこのやり方でいいのか」
「自分は本当に合格できるのか」
「○○大学以外は絶対嫌だ!」
「万が一落ちたらどうすればいいんだ」
「不安でしかたがない・゚・(ノД`;)・゚・」
「自分の将来はどうなっていくんだろう」
・・・・などなど、いろんな感情・思念が
浮かんでくるものです。それが普通。
人間はなぜかこういう“大変なとき”に限って、
それまであまり沸いてこなかった
様々な感情が浮かんできます(笑)
それはある種の「逃避」の心理だと
いえるでしょう。
定期試験などでもそうですが、
勉強する必要性が高いときに限って
ふだん読まない難しい文学やらを読み出したりして
時間をつぶしてしまいやすくなります。
期末テストまであと3日しかないのに
なぜか「罪と罰」が無性に読みたくなるとか。
ふだんそんなん読まへんやん、という本を
なぜか開きたくなると。
これも、ようするに目の前の定期試験の
勉強から逃れたい心理がそうさせているわけです。
あなたがもし今、様々な感情・思念が
頭の中でわきおこっているなら、
やはりそれも、(できれば)逃げ出したい、
早く終わってほしいという、
「逃避」の心理のあらわれである部分も
少なからずあるに違いありません。
しかし、そこに逃げてはいけないわけです。
より正確にいうなら、
【 「逃避」の心理のあらわれとして
次々と浮かんでくるような感情や思念などに
ひたっている暇など全くない 】
ということ。
そんな感情や思念が浮かんできたら
それをグッとこらえて
「淡々とやる」
のが、今のあなたにとっての、
間違いなく最善の方策です。
今月は、どれだけ湧き上がって来る
感情と思念をしっかり抑え込み、
マシンのごとくなれるかが勝負ですね。
心の根っこは熱く燃え上がっていても
頭はクールに勉強をして行きましょう。
わきあがる感情をグッと抑え込めた人だけが
“最善の時間”をすごせるということを
覚えておいてください。
「『勝ちたい』という気持ちさえ、闘いにおいては邪魔になるのだ。
その瞬間、もっとも効果的な技を出すことだけを考えるんだ。
勝利はその結果として、天から与えられるものに過ぎない。」
カール・ゴッチ