- 2013-7-3
- 元アメブロ記事(13年2月~14年5月、修正中)
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
1日の生活の中では、勉強に適したエネルギーの高いタイミングと、あまりエネルギーが高くないタイミングがあります。
もちろん個人差はありますが、誰にでもそういう波があるわけで、いかに自分にとって「エネルギーの高いタイミング」を逃さないで、そのポイントでしっかり勉強できるかどうかが長期的にみてとても重要になります。
その点でいいますと、ほとんどの人にとって、朝起きた直後というのは、エネルギーが高いタイミングです。
よほど寝付けが悪かったり、睡眠時間が短かった場合は別ですが、ふつうにしっかりと寝た場合、起床直後の脳はエネルギーが充電できた状態になっています。
よく「起床後の3時間は脳は働かない」といったような話を聞きますが、個人的な経験からも、OCPで数百人の受験生の生活パターンを見てきた感覚から言っても、起床後にそんな長時間脳が働かないという話は信じられないです。
この話が何らかの実験データに基づいて出てきた話なのかわかりませんが、私自身はデータや研究結果というのはあくまで参考情報にすぎず、
最終的には「自分の感覚」を優先して決めた方が、うまく行く場合が多いと考えています。また、受験生にもそのように伝えています。
データで出た結果は一般論ですし参考にもなりますが、いっぽうで「自分には全く当てはまらない」ということも多いですし、新説が出てその信じてたデータ自体が、完全にくつがえることもよくありますから。
で、話しを戻すと「起床直後のタイミング」はとても貴重な時間なので、ぜひこのチャンスタイムはがっちりモノにしてほしいのです。
ここでいう「起床直後」というのは、一般的な起床後のイメージとはやや違って、本当の厳密な「起床直後」です。
たとえば、起きて→服を着替えて→顔を洗って→髪を整えて→朝食をとって、「さあ、朝の勉強スタートだ!」というタイミングではありません。
これでも「起床直後」という場合もあるかもしれませんが、今回はこれでは遅すぎ。もっと早いタイミングの話をしています。
今回話している「起床直後」とは、「本当の起きた直後」です。
まだパジャマのままで、顔も洗っていなくて、髪ももじゃもじゃ、靴下もはいていないような、本当に布団から出た直後のタイミング。
この「起きた直後」のタイミングで、短い勉強をやってしまうのです。時間は30分までを目安にしてください。
まず、「そんな状態で勉強できるのか?」と思われるかもしれませんが、やってみればわかります。ほとんどの場合、いつもと変わらず勉強できます。
(よほど低血圧だったり夜寝付けていないなら別ですが、しっかり寝たなら大半の人はこのタイミングでも勉強できます)
なぜ、わざわざここまで「本当の起きた直後」に勉強するかというと、上記のように、勉強前に朝食をすませたり、そこまで行かなくても服に着替えて、顔を洗って、髪を整えて、ヒゲそって(化粧して)・・・といった作業をしていると、そこにひとエネルギー使ってしまうわけですね。
ところが、「本当の起きた直後」は、まだ何もエネルギーを使っていないので脳も体もフル充電状態です。
このタイミングで行う短時間の勉強はものすごく集中できます。また、その勉強が終わったあとに朝の雑用をやれば、
その雑用が気分転換にもなって、雑用後にまた新たな気持ちで勉強に向かうことができるようになります。つまり、「2回」の集中チャンスを得られるわけです。
これを、いきなり朝の各種雑用から入ると、エネルギーの高い1回目の勉強時間を失います。貴重なチャンスを1回分、逃していることになるのです。
だから、「本当の起床直後」にひと勉強、それが終わって朝の雑用後に「午前の勉強開始」。
このような流れで勉強をすると、2回の集中チャンスをしっかりモノにできるので、午前中がとても有効に使えます。
朝の雑用に入る前の「本当の起床直後」は、自分の見た目はイマイチな状態ですが(笑)、実は貴重な勉強のゴールデンタイムです。
もともと午前中は勉強に集中しやすい時間ですが、さらに効率的に勉強したい人は、ぜひこの「本当の起床直後」のタイミングも意識して、午前の時間を有効利用してほしいと思います。