- 2013-7-2
- 元アメブロ記事(13年2月~14年5月、修正中)
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
受験勉強というのは、本番までに残された時間をいかに効率的に使い、いかに最短で自分の実力をアップさせられるかがが問われる戦いです。
その「戦い」に勝つためには、勝つための戦略(計画)が重要になってくるわけですが、
その計画の実行を邪魔したり、ブレーキをかけてしまうのが、あなた自身の「感情」です。
自分自身の感情のコントロールができない人は、合格することはできないわけですね。
なぜコントロールする必要があるかというと、人間の感情(感覚)というのは、多くの場合、「気持ちのいい方向」へどんどん進んでしまう傾向があるからです。
そんな自分の感情のおもむくままに、無意識のうちに「気持ちのいい方向」に流されてしまうと、以下のような分野に出会って大コケすることがあります。
1、配点があまり高くない
2、実力アップに労力がかかる
3、やっていて楽しい
感情コントロールが下手な人は、この3つがそろったときは、その分野を勉強するのはかなり注意が必要ですね。
これに当てはまっているパターンで、受験生でわりとよくあるのはたとえば「漢字」の勉強です。
私の受験生時代にもよくいたのですが、毎日毎日、かなりの時間を「漢字」の勉強に費やしているクラスメイトがいました。
それも、夏とか秋とか、もう残り時間そんなにないような時期にです。(高1くらいの時間にまだ余裕がある時期ならいいのですが)
浪人時代にもそういう子が数人いたのですが、偶然かもしれませんが、女の子に多かったです。
受ける大学でよほど漢字問題の配点が高い場合は別ですが、漢字問題というのは、大半の受験生にとって「1、配点があまり高くない」のに「2、実力アップに労力がかかる」わけですからね。
にもかかわらず、個人差はありますが「3、やっていて楽しい」と感じる傾向が強い分野なのです。
クイズ番組などでも、漢字を利用したクイズは多いですが、きっと視聴率が取れるのでしょう。
つまり、日本人には漢字の問題を解くのが好きな人が多いのです(推定)。まあ毎日使っているだけに、身近なジャンルですからね。
だから「感情」コントロールが下手な人は、ここでその「楽しい」という感情に負けてしまい、漢字の勉強をして「勉強をやっている感」に浸って満足してしまいがち。
それなりに勉強した感じがしますから。漢字だけに。(゚口゚;
でも、かけた労力と時間のわりには、実力の上昇率がとても低いのが漢字の分野です。
漢字の勉強を10時間するなら、その時間を漢字ではなく「漢文」の勉強に費やしたほうが、総合的な実力アップは後者のほうが間違いなく高いはずです。
それでも配点が高ければまだいいのですが、ほとんどの場合、漢字は配点もたいして高くはないわけですから、
もうここに力を注ぐのは危険極まりないといえます。定期テストみたいに、出る漢字がもう決まっている場合は別ですが。
もしくは、意図的に勉強のウォーミングアップとして、時間を決めて漢字の勉強をしているとかなら別ですが、そうでないなら要注意ですね。
こういうしっかり取り組むとリスキーなジャンルが、どんな受験にも1つ、2つあるものです。というわけで、この3点、
1、配点があまり高くない
2、実力アップに労力がかかる
3、やっていて楽しい
が、3つともビンゴでそろった分野をやる時には、要注意しましょう。
とくに感情のコントロールが苦手な人は、こういう勉強についつい時間を費やしてしまう傾向がありがちなので、
そのタイプの自覚がある人は、自分が「気持ちのいい方向」に流されてしまっていないか、常に注意しておいてほしいと思います。