- 2010-11-26
- 受験生が陥る不安・焦りの対処法
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
さて、昨日からは、受験直前期におちいりがちな「焦り」についての原因と解決策をお話しています。
あくまで私見ですが、「焦り」の原因としては以下のようなものが考えられます。
今、勉強しながら不安や焦りがある人は、自分に当てはまる項目がないか考えてみてください。
1、何が不安なのか自分でもわからない
2、自分がやっている勉強のやり方に確信がない
3、孤独になりすぎている
4、自分だけの固有の問題だと思っている
5、完璧主義に陥(おちい)っている
昨日は、2と3について解説しました。今日は、4について。
4、自分だけの固有の問題だと思っている
これはどういうことかと言いますと、
自分一人だけが焦っている
と考えているために、その焦り自体が心の中でどんどん深刻化・肥大化している状況のことです。
「ライバルはみんな無心に頑張っているのに、自分だけ焦っている・・・」
そんなふうに考えてしまっているわけですね。そんな人に知っておいてほしいことが2つあります。それは
1、不安や焦りは完全に消えることはない
2、この時期はほとんどの受験生が不安や焦りがある中で勉強している
ということです。
不安や焦りを完全に無くそうとしても、ほぼ不可能です。なぜならそれくらいに重要なチャレンジを、今あなたはしているからです。
受験は人生の方向性を大きく決定づける要素が強い、最初にして最大のチャレンジだと思います。
そんなチャレンジをするのに、不安や焦りがないほうがどうかしています。もしそういった感情が全くないとしたら、その人は真剣に受験に挑んでいないと言っていいでしょう。
真剣であればあるほど、不安や焦りは必ず付いて来るのです。
だから、不安や焦りといった感情は、まず完全には消えないと知っておく。
その上で、その感情を「うまく緩和させながら」乗り越えていくのです。(その方法を昨日からシリーズとしてお話しているわけですが)
「真剣に受験に挑むなら、常に一定の不安や焦りが付いて回るもの」
まずはこの事実を知ってください。それだけでも、人によってはかなり不安や焦りが緩和されます。
この状況が「当たり前のこと」だと知ることで、現在の自分の状態を素直に受け入れられます。
自分の持っている不安や焦りの存在を素直に認めることができるため、その感情自体が緩和されるわけですね。
それに関連して、もう1つ知っておくといいのは、
この時期は、受験生は一人残らず相当な不安や焦りをかかえて勉強している
という事実。あなただけでは決してないということですね。今は受験生はみんなものすごく不安がっているんです。
日本の各地で受験生が焦っているところを想像してみましょう。
自分一人ではないということに気づければ、焦りも幾分か緩和されます。
昨日の記事で、「友達と会話の中で『焦り』を話題にすれば、それが客観視されて焦りが減る」という趣旨の話をちょっとしましたが、
不安や焦りという感情は、「もう一人の自分」が天井から見ているようなイメージで「客観視」できると緩和される性質があるんですね。
よく人前で話す人が「いま緊張しているんです~」とその感情を話すことがありますが、
それは口に出すことで感情が客観視され、逆に緊張をほぐせる部分があることを知っているからですね。
不安や焦りがあるときは、ぜひ
1、不安や焦りは完全には消えることはない
2、この時期はほとんどの受験生が不安や焦りがある中で勉強している
という事実を思い出してください。ポイントは、上の2つの事実を「思い出す」だけでいいということ。
それだけでも、その感情を客観的に見れるようになるので、不安や焦りの緩和につながります。