- 2025-10-6
- 経済の話
こんにちは、中西です。
新しく自民党の総裁に決まった高市早苗氏ですが、就任からわずか3日目にして早速ボロが出始めています。
メッキが剥がれ始めているというか、これまでこのメルマガでお伝えしてきた通りの嫌な予感が的中し始めました。
その話の前に、唯一プラスの方で予想通りだったのは、日経平均株価が史上最高の48,000円台を突破したことです。
過去最高を大幅更新し、最終的には48,000円台を切りましたが、一時は48,150円まで行きましたので、大幅に上がるのは予想通りでしたが、上がり方は予想以上でした。
この予想を当てるのは簡単な話ですが、アベノミクスと同じように、これは実体経済の成長を意味していません。
高市総裁が10月と11月にガソリンの暫定税率の廃止や、103万円の壁など非課税枠の拡大などを実現できなければ、
あるいはその他「積極財政」と思われている経済政策が実は偽物だということがばれた時点で、あっという間に株価が下がっていくのは間違いないでしょう。
多くの人が株を持っているアメリカと違って、2割以下しか株を持っていない日本の場合は、株価の上昇が実体経済に反映しないということです。
バーチャルな金融経済だけが活発化し、実体経済がその恩恵を受けないために、結果的には実体経済の状況に金融経済の株価も収束していくということ。
一部の投資家だけが短期的に儲かっても、国民全体が救われなければ政策的には何の意味もありません。
その意味で私は高市さんに期待していないということは、これまでお伝えしてきた通りです。
ただし、高市さんに逆転の目があるとすれば「人事」です。
人事で、例えば財務大臣や税調会長や経済再生担当大臣、内閣官房参与などに誰をつけるかで、
彼女の経済政策がどこまで期待できるのかが大体決まると思っています。
そして週が明けた本日から、早速人事の報道が出始めました。
結論から言うと、最初にお伝えした通り、早くも高市内閣のメッキが剥がれてきた状況です。
まず、総裁選でライバルの4人の一人だった小林鷹之氏を政調会長にするようです。
政調会長は自民党のトップクラスの要職であり、高市早苗氏自身も岸田内閣の時についていた立場です。
表面上は積極財政っぽく見せかけているのは明らかな元財務官僚で、中身は完全に緊縮財政派の小林鷹之氏を、そのような要職につけている時点で、極めて危ういと言えます。
さらにネット上で大騒ぎとなっているのが、萩生田光一氏を幹事長代行という要職につけ、幹事長には鈴木俊一氏を起用する方向でまとまりつつあることです。
萩生田光一氏といえば裏金問題が発覚した人間で、この時点で自民党の要職どころか政治家失格であり、議員を本来辞めなければならない人間です。
加えて最悪なのは、宗教ではなく反日カルト詐欺団体で確定している旧統一教会とズブズブの関係を築いていたということです。
旧統一教会のトップのマザームーンこと韓鶴子(文鮮明の配偶者)は、つい先日韓国で逮捕されたばかりです。
旧統一教会は日本の天皇をサタン(悪魔)だと信者に洗脳し、「日本人信者よ、お前たちは悪者だ」ということで洗脳して、各国に信者がいる中で日本人の信者だけから資産を根こそぎ奪ってきた極悪中の極悪の反社組織です。
自分が政治家になりたいという票の欲しさのために、そんな反社の反日カルト詐欺組織とズブズブの関係を築いていたのが萩生田光一です。
ちなみに安倍晋三も同じく旧統一教会とズブズブでした。
さらに鈴木俊一氏というのは、先日までの加藤財務大臣の前に財務大臣をやっていた、財政について何も知らない財務大臣だった人物です。
小泉進次郎並みに自分の言葉では何も喋れず、私は鈴木俊一氏の国会答弁を何度も見ましたが、はっきり言って正しい財政認識以前に、経済や財政の基本すら何も分かっていない大臣で、答弁のたびに驚いていました。
おそらく悪い人ではないのですが、それ以前は農業畑の人で本当に基本的なことを何も知らないのです。
よくこんな人間を財務大臣にしたものだと思いましたが、実は鈴木俊一氏は麻生太郎の親戚関係にあたる人物で、麻生太郎が裏で財務大臣を操るために起用した、というのが彼が財務大臣になった経緯です。
当然ながら、鈴木俊一氏の財政に関する知識はゼロに等しいので、完全に財務省の言われるままの操り人形の状態でした。
答弁もほぼ全て財務官僚が作ったペーパーを読んでいるだけでしたが、その読んでいる言葉の意味すら理解していなかったと思います。(実際突っ込まれて答えられない場面が何度もあった。)
つまり鈴木俊一氏も小林鷹之氏と同様に、完全なる緊縮財政側の人間となっています。
高市早苗氏は、麻生太郎が自民党の議員たちに票を入れるように指示したおかげで新総裁になれたので、人事で麻生太郎の親戚筋の鈴木氏を優遇したのはほぼ間違いないと思います。
だとしたら高市早苗氏も、結局のところこれまでの自民党総理と、実質的には大して変わらない可能性が非常に高くなります。
ここに気づけるかどうかが極めて重要です。
高市早苗氏の人事を見ることで、高市内閣の今後の可能性が、高い確率で見えるのです。
その時に、高市さんの表面的な華やかさや、自分の言葉で話せる話し方や、保守の思想や、なんとなく積極財政っぽい雰囲気や、「やってくれそう」という予感だけで判断してはいけないということです。
政策の中身や、人事で起用した自民党議員たち一人ひとりの政治家の中身を判別することができれば、この後の未来が高い確率で分かるわけです。
しかし、それを見る限り、私の嫌な予感が的中しています。
あとは、同じく総裁選のライバルだった茂木敏充氏を外務大臣にするようです。
彼は外交の手腕はあるようですが、茂木氏も
「消費税を減税するなら年金を3割カットする」
などと主張していた、財政観が完全に緊縮財政で染まっている人物ですので、少なくとも経済面では終わっています。
外交だから経済とは関係ない、という点は私の中ではギリギリ許容範囲ではありますが、
そんな人事しかできない時点で、彼女の言う「自民党には専門家がたくさんいるんです」という話もしらじらしく聞こえてきます。
さらに小泉進次郎を要職につけることも決定しているようですし、
財務大臣になった際に国民を裏切って、財務省の嘘のプロパガンダを、それが嘘だと認識しながら広めて国民を貧困化させた明確な国賊の麻生太郎も、
副総裁として“裏のドン”として要職につけることがほぼ確定したようです。
他の人事がどのあたりまで進んでいるか、詳しくまだチェックしていないので分かりませんが、
少なくともここまで挙げてきた内容は、ほぼ内定したという報道でしたので、大筋間違いないと思います。
そうなると、もうこの時点で早くも、7〜8割方、私の中で高市内閣はやはり期待できない可能性が高い、という結論になります。
大どんでん返しがあるとしたら、財務大臣の人事です。
ここで西田昌司議員を財務大臣に抜擢したなら、一気に話は変わってきますが、実際のところその可能性は、私の中で30%〜40%もあればいい方だと思います。
はっきり言って、彼女のこれまでのキャリアを考えれば、財政政策検討本部に所属していた点を踏まえても、財務大臣は西田昌司議員一択で、彼以外の人事はありえないのですが、
これまでお伝えしてきた通り、高市さんの財政認識は根底からことごとく間違えています。
そもそも西田昌司議員が自民党の中では唯一まともな財政政策を実行できる人物だということすら、彼女が認識できていない可能性も十分あると思っています。
もしそうであるなら、西田昌司議員が財務大臣になる可能性は低くなる。
私は詳しく知りませんが、積極財政界隈では城内実議員が財務大臣になってもいい、というような話が出ていたので、それを信じるなら、西田昌司議員か城内実議員のいずれかなら、まだ可能性はあるのかもしれません。
はたして彼女に、そのような人事ができるのか。
そしてブレーンの方ではありますが、内閣官房参与に藤井聡教授をつけられるかどうかです。
正直この可能性は、そこそこ高いと思っています。
これも彼女のこれまでの経緯を考えれば、彼女を支援していた安倍晋三元総理の内閣官房参与である藤井聡教授を、自分の内閣官房参与に再度抜擢するのは、十分筋が通っているからです。
もし高市氏が、財務大臣を西田昌司議員にして、内閣官房参与を藤井聡教授にするなら、完璧に正しい財政認識の2人ですので、
他の人事が怪しくても一気に話は変わってきます。
最も大事な経済・財政政策が正しく機能し出す可能性が、飛躍的に高まるからです。
しかし、彼女がその人事をできる可能性も、50%は超えないだろうというのが私の見立てです。
理由は、それ以外の人事があまりにもひどすぎるからです。
どう考えても、萩生田光一と小林鷹之と鈴木俊一と小泉進次郎の4人は、内閣に入れるべき人間ではありません。積極財政をするというのなら、なおさらです。
ところが彼女はこの4人を要職につけてしまった(進次郎以外ほぼ内定)
あともう一つ忘れていましたが、税調会長を誰にするかです。
唯一プチ朗報があるとすれば、SM大好きで、これまで減税をことごとく阻止してきた、増税することしか頭にない元財務官僚の宮沢洋一を税調会長から外したことです。
どうやらこれは確定らしいです。ただ、さすがにこの人事は当たり前すぎます。
彼は完全に国賊で、国民の税金で足しげく通うSMクラブにて女王様から鞭打たれることが大好きにもかかわらず、
自分自身は国民を虐待するドSの増税をかましてくるような人間です。
そんな宮沢洋一氏を引き続き税調会長をはじめとする要職につけたら、これはもうその時点で高市内閣は終了と同義になります。
さすがにそこまで愚かな人事はしなかったということですが、それだけで高く評価することはできません。当たり前のことをしただけです。
問題は、次の税調会長を誰にするか。ここも要注目です。
あるいは西田昌司議員を財務大臣ではなくとも税調会長にする胆力があれば、これは相当面白いと思いますが、果たして高市さんにそれができるのかどうか。
別の言い方をすると、財務省に喧嘩を売れるかどうか。
「これまで消費税の減税を明言しなかったのは、財務省に新総裁になる前に潰されるのを避けるためだった」
と、思いっきり好意的に解釈したとしても、
総理大臣になったら、その権力を使って財務省に緊縮財政を終わらせる喧嘩、というより決戦を仕掛けることができるのか。
今のところ私には、彼女が財務省と対峙する気があるとは到底思えません。
会見では、「財務省には経済成長するプランを出してほしい」などと言っていましたが、
30年続いた利権と強欲の塊でしかない、反抗する者は命をも奪う筋金入りの緊縮財政を終わらせなければならないのに、そんな性善説的な考え方で財務省の緊縮財政を大転換できるとは到底思えません。
税調会長は歴代ずっと財務省に都合の良い人物を財務省がつけてきたわけですから、それに反抗する人事をしたら、財務省の反発は凄まじいものになるに決まってます。
それを乗り越えられるかどうか、また税調会長に適任の人物が誰なのか分かりませんが、
今のところ経済・財政に関わる人事はまだはっきりしていないようなので、そこが判明するまで高市人事から目が離せない状況です。
総裁選の選挙前から高市氏の財政認識では、世間の評判に反して、最も重要な経済・財政政策は全く期待できないと言い続けてきましたが、
既に判明している人事を見るだけでも、就任3日目にして早くも嫌な予感が当たりつつあります。


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