- 2024-10-2
- ChatGPT, 働き方・キャリアの話, 経済の話
こんにちは、中西です。
最近のAIの進歩がとんでもないことになってきました。
何がどう「とんでもないか」を説明しようとしても、
あまりにもそのジャンルや個別のアプリや商品・サービスの種類が多岐に渡りすぎて、
どれだけ時間があっても説明する時間が足りません。
で、そんなAIの進歩の凄まじさを知っている人は普通に知っているわけですが、
知らない人はほとんど知らないか、そこそこ知っているつもりの人でも、実のところ理解していないに等しい人も多いと思われます。
偉そうに言っていますが、私自身も対してキャッチアップはできてなくて、コーチングのたびにメンバーさんから様々な情報を教えてもらい、そのたびに驚いております。
毎週数回はAIの話で驚いていて、それでも最新のAI情報のごく一部でしかありません。
先日もあるメンバーさんが、「AI〇〇〇〇」というタスクを目標に設定していて(諸事情で一部伏せ字)、
何のことかあまりよくわかっていなかったのですが、別のメンバーさんがそれがどういうものか質問されました。
その返答の話を聞いたのですが、最初の3分ぐらいは何を言ってるかよくわからなかったんですよね笑
その人の説明が下手なのか?と思っていたのですが、話の内容を理解するために、一つ一つ確認していったら、驚くような内容でした。
そのメンバーさん(若い男性)は、「AIを使って生活をゲーム化しています」と言うわけです。
まず、自分が成長したいテーマを複数決めて(例えば人間関係、内面の成長、外見を磨く、経済的な豊かさ、生活習慣など)
そのそれぞれのテーマを達成していくように、AIからタスクが指示されます。
想定外のタスクも自動的に与えられるのですが、達成に応じてポイントをゲットできたり、
そのポイントに応じて、自分がランク付けされる仕組みになっているとのこと。
そうやってタスクをこなしていくこと自体がゲームになるようです。
記憶で書いたので若干違うかもしれませんがm(_ _)m、大体そんなことを言っていて、
何かのアプリをインストールしたのか、そういうやり方をどこかで学んだのかと聞いたところ、
「自分で考えて作りました」
とのこと。完全オリジナルで、自分でゼロから作ったそうです(゚д゚;)
また別のコーチングでは、自分でビジネスをしているある女性の方が、
AIを利用して、キーワードを入力するだけで、ブログの記事が自動で大量に出来上がるアプリのようなシステムを、自分で作っておられました。
自分でツールを作れる方なのですが、おそらくChatGPT等のAIをうまく使えば、
プログラム自体は比較的簡単なものでも、アイディア次第で今はとんでもなく便利なツールを作れるのだと思います。(たぶん)
こういうAIに関する実際の生の体験談がコーチングのたびに入ってくるのですが、
それを聞いていると、パラダイムシフトが起こっていると言うのがよくわかります。
ChatGPTが出てきたとき、ChatGPTを開発したオープンAI社のエンジニアが、落合陽一さんの教え子だったらしく、某番組で対談していましたが、
「ChatGPTはトレンドではなく、パラダイムシフトだ」
とお二人とも共通認識としておっしゃっていました。これは私も全く同感です。(今ではわかっている人には普通の話)
感覚的には、インターネットが台頭してきた1990年代後半から2000年代初頭の頃の空気感にとても似ていると思います。
ネットの可能性に気づいた人たちが、どんどん実際に仕事で活用してマネタイズ(換金化)をしていく一方で、
その変化の本質に気づいていない人たちは、
「インターネットなんかでは、世の中は変わらない」
などと言っていました。大体が、おじさん(40代から50代以降の年齢)でした。
当時学生だった私は、変化に気づいてインターネットを利用している経営者とも交流がありましたし、
逆に「インターネットで世の中なんか変わらない」と言っているおじさんとも交流がありました。
どちらが正しかったかは「数年かけて」明らかになっていったのですが、今回のAIによるパラダイムシフトも同じような感じです。
いくら変化が早い時代でも、1年や2年ではやはり革命は完成しないと言うことです。
そのかわり5年10年の単位では、確実に革命が進行します。
この時起こるのが
「下克上」
なのです。
インターネットが勃興した時も、若者やオタク的な人たちなど、それまでの時代において虐げられていたような人たちが、
おじさんたちの偏見を内心で笑いながら、革命を起こしていったのです。
自分がおじさんになった私は今、おじさんが変化にキャッチアップできない理由がよくわかります。
年齢とともに体力も気力もどんどん衰えてくるので、そういう変化に対応するのがめんどくさくなるのが1つ。
もう一つは、その変化にキャッチアップしなくても、食べていける(と思い込んでしまう)から。
おじさんと言う事は、それなりの年数仕事をしているわけですから、既にそれなりに食べていけるやり方を確立しているわけです。
したがって、新しいものに飛び乗らなくても、それなりにしばらくは食べていける見込みは立っている。
ところがその認識が落とし穴だと思います。
ある種の正常性バイアスなのです。
「今の状態が今後も続く」と思い込んでしまう。
結局、インターネットが台頭してきた時も、初めこそ、おじさんたちは斜に構えて見向きもしませんでしたが、
そういうおじさんたちは、インターネットやパソコンもろくに使えない価値の低いおじさんということで、ビジネスの世界から淘汰されていきました。
逆に若者は、柔軟ですし、好奇心もありますし、失うものがないので、新しいことをやってみようと思えるわけです。
あるいは新しいことをやることでしか逆転のチャンスは無いということを、直感的に理解しているとも言えるかもしれません。
いずれにせよ、今はとんでもない猛スピードで、AIのパラダイムシフトが起こっているのは間違いありません。
いきなり仕事を失う事はなくても、下克上は水面下でどんどん進んでいき、気づいたときには
「AIも使えないおじさんはビジネスの世界から追放される」
ということになると思います。
まぁ、「おじさん」と言うのは変化についていけないわかりやすいアイコンとしてお話ししましたが、
AIを無視していたら、おじさんでも若者でも女性でも同じことになります。
自分の頭を使って考えることが好きな人、そういう訓練を積んできた人、変化を好む人、人生を逆転したい人にとっては、
非常に面白い時代に突入した
と言えそうです。
私も感性が冷めないように、自分で考えたりリサーチしたりして、
新しいことに億劫にならないように頑張りたいと思います。