- 2025-9-9
- ChatGPT
こんにちは、中西です。
私はChatGPTなどのAIは、仕事やプライベートなどに完全に入り込んでいて、使わない日は1日もない状況です。
しかし世間的には、まだ毎日必ず使う人というのはそこまで多くないようです。
ビジネスパーソンならなんとなく毎日必ず使っているようなイメージもありますが、
私の周囲の人の話を聞いている限り、実際はビジネスの現場でも、よく使い込んでいる人とあまり使っていない人に二極化している感じです。
海外ではもっと頻繁に使っている人が増えていますが、日本の状況を見る限り、その普及や意識は海外よりも低いように見受けられます。
このあたりは最近発表された調査結果でも判明しておりました。
NTTドコモのモバイル社会研究所が今年2月に行い、今月発表された調査があります。
対象は全国の15歳から69歳までという現役世代ほぼ全ての年齢層で、人数は7527人です。
分析対象はそのうち生成AIをある程度以上知っていると答えた3551人でした。
まずこの時点で半分以下になっているのが驚きですが、この分析の結果を見ると、
生成AIを年数回以上利用したことがある人は20%しかいません。
利用したことがない人は27%、名前は聞いたことあるが内容は知らない、全く知らないが53%で、
合わせると実際に利用経験のない人は全体の80%となっていました。・・・は、80%!?
利用率が最も高かったのは10代の男性で55%、2人に1人以上は利用していました。
最も低いのは60代女性で6%となっていましたが、この調査自体が60代までなので、70代以上になるともっと低い数字になるのは間違いないと思います。
全体として、若年層と男性で利用率が高く、中高年と女性で低い傾向がありました。
利用シーンは仕事や学業とプライベートで大きな差はなく、ただほぼ全ての層でプライベートの利用の方がやや高かったようです。
そして利用しない理由として、「必要性を感じない」「興味がない」が50%で、これは特に女性や中高年層で強い傾向がありました。
また「始め方や使い方がわからない」が31%、「漠然と不安や抵抗がある」が20%という結果でした。
2月の調査とはいえ、生成AIを実際に使っているのは2割程度というのは、個人的にはなかなかの衝撃でした。
別の日本リサーチセンターの調査でも、今年の3月の時点で利用経験率が27%でしたので、やはり2割台です。
ただこの半年ぐらいで使う人が増えている実感が私にはあるので、今調査をしたらもう少し増えているのは間違いないと思います。
まあそれでもわずか半年ほどで20%から50%以上にまで一気に増えているとは思えないので、よくて3割台といったところかなと。
ちなみにもう一つ、最近の2025年7月にランクエストというところが行った、
60代男女100人
に対するAIの利用調査があります。
特に検索の使い分けについて調べているのですが、従来のGoogleやYahooなどの検索エンジンでのみ検索を使っているのが最多の76%でした。
従来型のYahooやGoogleなどが主で、AIの検索を補助に使っているのは17%ということで、
60代の8割近くがGoogleやYahooなどの従来型の検索しか使っていないことが判明しています。
これはまだ2ヶ月前なので、今も変わっていないでしょう。
また、そもそもAIを特に利用しない人が54%で過半数となっていました。
調べるだけの検索ではなく、もう少ししっかりとAIを使い込んでいる人の割合は一桁台だったようです。
ちなみに私の両親はさらに上の70代ですが、ChatGPTなどのAIはほぼ全く使っていません。
最近までアカウントも作っていなかったです。おそらく70代のスタンダードはそんな感じだと思います。
60代もやはりAI検索というのはほとんど使われておらず、検索は8割近くが従来型のGoogleやYahooということのようです。
先ほどのNTTドコモのモバイル社会研究所の調査結果と合わせても、
国内全体で見ると生成AIを積極的に利用できている人はまだ少数派であることがうかがえます。
ただこれについては、今後確実にAI検索が増えていくはずで、その根拠については次回のメルマガでお伝えできるかと思います(予定)。
人間は防衛本能的に「変化を嫌う」性質が備わっているように思いますが、それは年齢を重ねるほど強くなる傾向があると思います。
今回の調査結果を見ても、もっともAIを利用しているのが10代男性だったというのは、
やはりまだ若いので心身ともに新奇なものに対する適応力・柔軟性が高いのでしょう。
おそらくそれはテストステロンで説明がつくのではないかと勝手に思っております。
現に今回の調査でAIを利用率が低かったのは、「中高年」「女性」でしたので、共通点は「10代男性よりテストステロン値が低い」という点ですから。
そういえばネットが普及しはじめた四半世紀ちょっと前も、最初にネットに集まっていたのは若い男性が多かったと思います。
とはいえ、AIのパラダイムシフトは(ネットが普及したプロセスのように)時間の経過とともに、確実に全ての人の生活や仕事に影響を与えますので、
対応が遅れて、様々な機会・チャンスを取り逃がさないようにしたいものですね。


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