- 2025-9-10
- ChatGPT
こんにちは、中西です。
AI革命が進行して大きな変化が起こっていますが、その筆頭に来る変化の一つが
ネット検索の減少
です。
GoogleやYahooを使って検索をして調べるという行為が、AIで検索する行為にどんどん置き換わってきています。
それは様々なデータでもはっきりしており、少し前にGoogleが検索数の大幅な減少を発表したときには、Googleの株価が大きく下がったほどでした。
ただこれは時代の流れとして当たり前の話で、今後ネット検索からAI検索をする人がさらに増えていくのは間違いありません。
これまでネット検索、特にGoogle検索はいわゆる「ググる」とも呼ばれ、ネットを使う行動パターンの主流として行われてきました。
検索の覇者となったGoogleは、今後も永久にインターネットの覇者であり続けると思われてきました。
そんな状況が20年以上も続いていたので、まさかそのGoogleの覇権がここまで大きく崩れるとは、
ChatGPTが知れ渡った2023年までは誰も気づかなかったと思います。
ただGoogleも黙っているわけではなく、ChatGPTが登場してしばらくすると、GoogleのAIであるGemini(ジェミニ)をリリース。
私もGeminiはよく利用していて、私の場合は有料版のChatGPTをメインに使いながら、状況や調べる内容に応じてGeminiも併用しています。
そんな中、ここに来てまた新たな大きな変革になりそうな動きが報道されました。
Googleが9月9日より「AIモード」という新しいサービスを無料公開していくことになったのです。
AIモードというのは検索の新しいモードで、これまでGoogle検索をしたときに上の方に表示されていたAIによる概要の機能を拡張したものになります。
単にAIによる概要が検索結果として表示されるだけでなく、自分自身でAIモードに切り替えることで、
その検索した内容をChatGPTのようなチャット形式で検索することができ、深掘りしていくことが可能になるようです。
例えば旅行の計画なら、単に行きたい場所の検索結果が表示されるだけでなく、その旅行のプランまで細かく考えてくれたりするようです。
このAIモードは本日現在ではまだ搭載されていませんが、日本も含めた世界各国で今後数週間かけて順次表示されるとのことです。
なので今はまだ使えないわけですが、話を聞く限り、GoogleのGeminiと何が違うのか、今のところ私にはまだよくわかりません(・・;)
あるいはGeminiを使わなくても、Google検索画面でGeminiと同等の機能を利用することができるということかもしれませんが。
いずれにしろAI検索によってGoogle検索が減少してきたGoogleが、その危機感から、AI検索にGoogle検索が奪われないための対抗策なのは間違いないでしょう。
実際、今回のAIモードを使ったときに、画面の下の方に広告が表示されるテストも行われているようです。
ただ、おそらくですが、これまでAIを使って検索をよくしていた人にとっては特に大きな変化が起こらないのではないかと、今のところ私は予想しています。
今回の新サービスが変化をもたらすのは、これまでAI検索をせずに、Google検索をまだメインに使っていた多数派層がAI検索に目覚める・・・ということだと思います。
先日もNTTドコモなどの研究機関の調査結果で、日本でまだAIを日常的に利用している人は7ヶ月前の時点で2割(今なら3割前後ぐらい?)の可能性が高い状況だという報告がありました。
普段からすでにAIをよく利用している人にとっては信じられないような数字ですが、全国民で見ればやはりまだそれぐらいの割合なのだろうと思います。
特に高齢層ほど使っていないという結果も出ていましたので、少なくとも日本においてはまだよく利用している人は3割前後でしょう。
しかし今回のGoogleのAIモードの搭載によって、おそらくこれまでGoogle検索を主流にしていた人たちがAI検索の利便性に目覚め、どんどんAI検索をしていくようになるはずです。
ただそれをGeminiだけに任せていては、現時点でまだAIを使わない層を取り込めません。
だからこそGoogle検索から直接AI検索ができるAIモードを導入したのだと思われます。
それにしても、ネットが普及して以降20年以上にわたってネット検索というものが、ネットがある限り廃れることにはならないと思われてきました。
しかしAIの登場によって、想像もできなかったGoogle検索の大幅な減少が起こっています。
やはりどんなものにも時代の流れの影響はあり、絶対不変だと思われていたネット検索も、長期スパンでは変化を余儀なくされるということですね。
この原稿執筆時点ではAIモードはまだ使えないので、使用した実感などはお伝えできませんが、
リリースされて使用したら、またその感想や分析などもお伝えできればと思います。
それにしても毎日毎日、AIの新しい大きな話題が出てきて、追いつくのが大変でございます(;´Д`)


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