- 2013-3-30
- 元アメブロ記事(13年2月~14年5月、修正中), 受験を突破するマインドセット
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
勉強に集中するためのテクニックというのは、細かいテクニックも挙げれば、もう山のようにあります。
このブログでもそういった集中力アップのテクニックを数え切れないくらいにご紹介していますが、
それらは言ってしまえば、所詮は「テクニック」であり、勉強に向かうための「内側からわき上がるエネルギー」を作り出すものではありません。
「内側からわき上がるエネルギー」というのは、使い古された横文字で言いますと、「モチベーション」ということになるわけですが、
受験勉強に限らず、この「モチベーション」というのは、究極的には
「プラスの動機付け」から来るものか、「マイナスの動機付け」から来るものしかない
と私は思っています。
「プラスの動機付け」というのは、たとえば、「あの素敵な大学に、私も入りたいヾ(´▽`)ノ」とか「あの資格をとって、もっと給料のいい会社に転職して、いずれは独立するんだ!(^^)」といった、
あくまで前向きな理由、そうすることで自分の人生が豊かになるから、といった理由で勉強をすることですね。
「マイナスの動機付け」というのは、受験勉強に限って言えば、ほとんどの場合「見返してやる系」の理由で勉強している状態をさします。
「俺をバカにしたアイツ(あの先生)を絶対見返してやる!」
とか、
「あの大学に入って、もっといい女になって、私を振ったあの男を後悔させてやるわ!」
とかなんとか、ようするに、誰かに対して間接的に復讐をするような理由で、勉強に向かうことです。
実際、こういう「マイナスの動機付け」で勉強に向かっている人というのは、少なくないです。
当会主催のOCP(受験勉強オンラインコーチング・プログラム)(去年の詳細はこちら )を過去利用した数百人の受験生の中にも、
そういう「見返してやる!」「後悔させてやる!」系のおどろおどろしい理由(-_-)で勉強している人も多々いましたね。
一般的にこういう話って、男向けの話に思う人もいるかもしれませんが、実は女の子にもけっこういました。
見返したい相手は、家族・先生・彼氏など。意外にも「先生を見返したい」という女の子もけっこういるんですよね。。
詳しくその理由を聞くと悲しくなるような話も多かったのですが、
ただ、私自身は「見返したい系」の理由で勉強することは、ぜんぜん否定しないです。
なぜかというと、その憎たらしい相手に直接なんらかの(肉体的・精神的な)攻撃をしてしまうのではなく(それは犯罪にもなりうる行為)、
その莫大な憎悪のエネルギー(!)を、自分自身の成長でもって攻撃に変える、というのが「見返したい系」の人の復讐方法だからです。
つまり、誰かを直接傷つけたり、攻撃したりはしないわけで、しかも、そのエネルギーを自分の成長に転化させているわけですから、
「見返したい系」のモチベーションで勉強するというのは、極めて建設的な方法だと思うのですがいかがでしょうか。
何より、このような自分のプライドを傷つけられる等して生じた、負のエネルギーからくる「マイナスの動機付け」というのは、
多くの場合、「プラスの動機付け」からくるエネルギーを、はるかに凌(しの)ぐ強烈なエネルギーを持っていることが大半です。
OCPでもそういう動機付けで勉強している人というのは、男女問わず、すさまじいまでに勉強に励んでいました。
(なぜそんなことがわかるかと言いますと、OCPは勉強量や勉強時間がアップされたり、一日の振り返りなどを書いたりするので、
その人の勉強に向かうエネルギー・テンションが第三者でもリアルに詳細を把握できるからです)
良いとか悪いとかの話ではなく、特殊な偉人をのぞいては、人間は自分が一番大事な生き物です。
よって、実体験もない抽象的なレベルで、たとえば「世の中の病気の人を救いたい」という理由で受験勉強をしている人よりは、
「あの時俺をバカにした、アイツを絶対に見返してやる!」といった具体的な実体験からくる、マイナスエネルギーのほうが、
こと「エネルギーの大きさ」という観点から見たときには、後者のほうが圧倒的に大きいことがほとんどなのです。
(くどいですが、人としてどっちの感情が正しいか・尊いか、といった観点では話していません。あくまで「エネルギーの大きさ」の観点でのお話です。念のため)
さきほど偉人といいましたが、実は偉人の中にも、そういった「見返す系」のエネルギーでのし上がって、偉業を成し遂げた人も少なくないのです。
芸能人やスポーツ選手、あるいは漫画家・作家・映画監督などのクリエイター系の人もそうですし、起業家・経営者などのビジネスパーソンといった人たちもそうなのですが、
そういった分野ですごい実績を残している人でも、実はもとをたどれば、負の感情がベースになっていた、ということも少なくないです。
テレビでもおなじみの明治大学の斎藤孝教授も、32歳まで職に就けず、いろいろと非常に悔しい思いをされたそうで、ある著書の中で
「100歳まで生きても消えないだけの怨念がある。その怨念パワーだけで、一生仕事のモチベーションが消えることがない」
といった趣旨の話をされていました。あの穏やかそうな斎藤先生ですら、そうなのです。
↓この方ね。そういえばこの本も買ったのに読んでないや。。
それにしても、先生、めっちゃ笑顔で股広げてはりますやん。。
抜きん出た業績を残している人で、こういうマイナスエネルギーがベースにあった人は、案外多いです。
そういうものなので、もしあなたが何らかの理由で、こういった「見返したい系」「後悔させてやる系」のマイナスエネルギーを持つことになってしまった場合、あまりその点において、罪悪感を持つ必要はないと個人的には思います。
上記の通り、それは自分の成長へとつなげる、建設的なエネルギーの持って行き方だと思いますし、
ほとんどの場合、合格するなどして「見返すことができた!」と感じた時点で、そんなエネルギーは消え失せるからです。
もう少し本音を言うと、こういうと誤解されそうですが、せっかく「見返したい!(>_<)」という、莫大なエネルギーをもつモチベーションを手に入れることができたわけですから、
それを利用しないのは、むしろもったいないです。ジャパニーズMOTTAINAI.ね。
「神様が私に『もっと成長しろ!』と言ってくれてるんだ!」とでも思っていれば、おかしな方向には進まないでしょう。
というわけで、もしあなたが誰かに志望校をバカにされたとか、もっと根本的に誰かに舐められてる、などといった「見返したい系」の負のエネルギーを持ってしまったら、
罪悪感は持たなくてもいいので、そのエネルギーを利用しながら突っ走って行くことを私はおススメします。
それでもって合格したあとに、自分を馬鹿にした相手に対して、
「あのときお前がバカにしてくれたおかげで合格できたぜ。お前には本当に感謝してるぜ!フフッ」
ぐらいのことみんなの前でかましてやるか、合格体験記で多くの人に公開するのを妄想しながら、勉強に励めばいいのです。
人間のマイナスの感情をベースにする話なので、あまり学校や塾では語られない部分かと思いますが、
上記の通り、そのエネルギーの有効性は過去世界中で多くの人が実証ずみですので、
ぜひそのパワーをうまく利用して、あなたをバカにした人たちを「自分の成長」で見返してほしいと思いますね。