- 2013-3-29
- 元アメブロ記事(13年2月~14年5月、修正中)
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
ちょっと前に、このブログの記事で、受験生にとっての「将来の目標」の必要性について考えてみました。
▼参考記事
将来の目標がない受験生はダメなのか
この記事の結論としては、「受験生は、必ずしも「将来の目標」が無くてもいい」という話だったわけですが、
「将来の目標」は無かったとしても、目の前にある今の自分にとってやらなければいけないこと(=大半の受験生にとっては勉強)は、しっかりやりましょうね、
ということでした。
つまり、まだまだ社会のことや自分について知らないことが多いために、「将来の目標」は持てなかったとしても、
いま目の前にある課題を乗り越えるための、「短期的な目標」はしっかり設定しておいたほうがいい、というわけですね。
受験生であれば、「試験に合格すること」がいったん最終目標になりますが、
この目標をクリアするためにも、そのプロセスにおいて、いくつかの短期目標を設定していく必要があります。
短期目標を設定
↓
クリアヾ(´▽`)ノ
↓
短期目標を設定
↓
クリア(^_^)v
↓
短期目標を設定
↓
クリアヽ(*^^*)ノ
↓
短期目標を設定
↓
クリアヽ(゚◇゚ )ノ 顔文字のストックが・・・
↓
繰り返し
↓
中期目標を達成!
↓
↓
最終目標達成!(=合格!)
しいて言うなら、こんなイメージで、次々と短期目標をクリアして行きながら、中期目標が達成されて行くわけです。
そうやって最終目標である合格に向かって突き進んでいくわけですね。
ここで言う短期目標というのは、1日~長くて1週間、
中期目標というのは、1ヶ月~数ヶ月くらいです。(あくまで今回の話における定義です)
今回お伝えしたいのは、この「中期目標」をいかに意識し続けるか?についてです。
というのは、中期目標というのは、ややもすると、つい頭から忘れ去られがちなのです。
最終目標(ここでは「合格」)は当然日頃から意識します。また、一般的に短期目標というのは物理的に意識しやすいです。
たとえば「1日の目標」というのは、Todoリストという形でもう明確に目の前に突きつけられるわけです。
(念のため言いますが、勉強するときは「Todoリスト」(=やることリスト)を毎回必ず作成しましょう。
これは基本です。「いろはにほへと」の「い」ですから。Todoリストを作るか作らないかで、効率が恐ろしく違ってきますので、
これまで作ってなかった人は必ず今日から作りましょう。メモ用紙に箇条書きでもOK。)
1週間の目標である「週間目標」についても、短期的な目標という意味では、非常に意識しやすいといえます。
(ちなみに当会主催のOCP(受験勉強オンラインコーチング・プログラム)では、あなたのTodoリストや週間目標が、「常に意識せざるをえない仕組み」をシステム的に導入しています。
話すと異常に長くなるので、興味のある方はこちら をどうぞ)
で、問題は中期目標(1ヶ月~数ヶ月後に達成したい目標)です。
この中期目標というのは、「今日1日の努力でどうこうなるものではない」ために、つい意識から遠のきがちなんですね。
たとえば「5月末までに、英単語帳の1周目を完了させる」という目標を設定したとします。
5月末が今から2ヶ月後であれば、それは中期目標にあたります。
それを分割して、最終的には1日分、1週間分の短期目標に落とし込むわけですが、
単純計算で2ヶ月後に完了するなら、1ヶ月後には半分は進んでいないといけないという話になります。その時点で半分も進んでいないと達成できない危険が高まります。
よって、中期目標をさらに分割して、たとえばこの単語帳が全240ページなら
「(1ヶ月後の)4月末までには、半分の120ページまで完了させる」
といった、「1ヶ月後の時点での目標」も設定しておいたほうがいいわけです。1ヶ月後ならこれも中期目標に入ります。
すると、現時点であなたは、単語帳については、
「5月末までに、英単語帳の1周目を完了させる」
「(1ヶ月後の)4月末までには、半分の120ページまで完了させる」
という2つの中期目標を設定したことになります。
で、ここからが本題!
この2つの中期目標が決定したあと、一体これをどうしたらいいのでしょうか?
たとえば、「頭で覚えておく」という選択肢はありえないです。絶対に忘れます。かりに忘れなくても、「常に意識しておく」ことはほとんど不可能です。
受験生は考えなければいけないことが他にもいっぱいありますし、他の科目の中期目標もあるわけで、
自分の記憶だけにたよるのはあまりにも危険。
したがって「記憶」ではなく、当然どこかに「記録」します。
カレンダーにメモしてもいいですし、他の科目の中期目標があるならそれらと一緒に
大きめの単語カードなどに「中期目標カード」として、一つにまとめてしまってもいいでしょう。
携帯の待ち受けに設定するのもありです。
今風でいくなら、Evernoteを携帯にインストールして、「中期目標」というタイトルのノートを作成するのもアリでしょう。
カレンダーでも、単語カードでも、携帯の待ち受けでも、EvernoteでもOK。
「どこに書くか」についてはどうでもいいのです。大事なのは、その中期目標を
「毎日必ずチェックすること」
です。1日1回、できれば数回チェックすること。そしてそのチェックを「仕組み化」すること。
これが、中期目標の達成率を上げる秘訣になります。
人間の脳は復習をしなければ、どんどん忘れていきます。日頃の受験勉強でもう十分痛感されているかと思います。
中期目標も同じで、一度設定するだけでは、必ず忘却の彼方へ行ってしまうのです。むかし「オーロラの彼方へ」という、無名の超名作映画がありましたが、
(私の知る限り、これほどタイトルで失敗してる映画はないです。タイムトラベル系の超面白いスリルとサスペンス満載の内容で、家族愛でも泣けてしまう第一級の映画です)
「オーロラの彼方」へ飛んで行くのはかっこいいのですが、「忘却の彼方」へ目標が飛んでいくほどかっちょ悪いことはありません。
中期目標のチェックを怠ると、どうなるか。たとえば月末にカレンダーをめくって翌月のカレンダーが出てきたとたん、
数ヶ月前に自分が書いた「中期目標」が突然現れるわけです(゚o゚;
カレンダーをめくったら、月末の31日の欄に「単語帳の完了予定日!やったー!」みたいなおめでたい書き込みが突然出てきてビックリΣ(゚д゚;)なんてことになりかねません。
自分の目標にビックリしていたら、そりゃ達成できるわけないです。
そうならないためにも、頻繁に中期目標をチェックして、常に意識しておく必要があるのです。意識しておかないと、必ず忘れますから。逆にいつも意識しておくことで、達成率は必ず上がります。
そのチェックを仕組み化する方法は簡単で、私が実際にやっている方法をご紹介しますと、
毎日のTodoリストの中に「中期目標のチェック」という項目を入れる
だけです。
毎日のTodoリストは必然的に意識しますから、そのリストの中に、「中期目標のチェック」を放り込んでおきます。
すると、イヤでも1日1回は中期目標をチェックせざるを得ないので、忘却の彼方へ飛んでいくこともありません。この方法はおススメです。
もちろん、Todoリストに入れなくても、「毎日朝起きたらチェックする」とか「歯磨きの時にチェックする」「電車でチェックする」とか、
一日の中の特定のタイミングを、中期目標のチェックタイムと決めてしまってもいいですが、個人的にはTodoリストに放り込んだほうが確実だと思いますね。
いずれにしろ、毎日必ずチェックするのがポイントです。
というわけで、中期目標は多くの人が忘却しがちな部分なので、あなたはそれを設定したら必ずどこかにメモしておいて、
毎日チェックできるように「仕組み化」しておいて下さい。
これが、合格する確率を大きくアップさせる秘訣の1つになります。