こんにちは、中西です。
前回までの続き。
前回までは、AI時代に突入することで
「やり方がわからない」
という問題は限りなく消滅していく一方、
「実行できない」
という問題は残り続けるという話をしました。
そして、その「実行できない問題」を解決する方法の中でも、
人と人とのアポイント
は強制力をもたらし、実行力を大きく高める手段の一つだという話でした。
結局のところ、実行力というのは、何らかの強制力を働かせないと高まらないことがほとんどです。
その強制力を働かせるための仕組みにはいろいろな形がありますが、私が
「実行できるかどうかが大きく人生を左右する」第二領域(緊急ではないが重要なタスク)
を、どうやってオンライン上で実行していくかを仕組みとして考えていたときに思いついたのが、
「人と人とのアポイントパワーをうまく利用できないか?」
ということでした。そのときに思いついたのが、
「予約する」
という行為の持つ強制力です。
何かを「予約する」というのも、ある種のアポイントといえます。
たとえば、歯医者さんの予約を入れた場合、何月何日の何時からと明確に日時が決まります。
この時点で、歯医者さん側には自分がその日時に来院することが登録されていて、もしその日時に行かなければ、歯医者さんに迷惑がかかってしまいます。
ですから、歯医者さんに予約した場合、別の重要な用事でも入らない限り、普通はその日時にほとんど強制的に行かざるを得ません。
この「予約することで行動が促される効果」というのは、アポイントの中でもかなり強烈なものではないかと思ったわけです。
他にも美容院の予約があります。
美容院は予約なしでも行ける場合がありますが、予約することが多いと思います。
そして、予約した限りは、通常は無断キャンセルできません。
特になじみの美容院であれば、予約した日に行くのが常識ですし、予約したのに、その後連絡もせず無断キャンセルしてしまえば、その美容院に迷惑がかかってしまいます。
したがって、一度予約してしまえば、よほど調子が悪いなどの理由がない限り、必然的にその日時に美容院へ向かうことになります。
他にも飲食店の予約があります。
居酒屋やレストランなどをあらかじめ予約して行くパターンですね。
ただこの場合は、歯医者さんや美容院よりも予約パワーは落ちる可能性が高くなります。
実際、飲食店の予約キャンセルが問題になることもあり、ニュースでたびたび取り上げられています。
最大の違いは、歯医者さんや美容院の場合は、行きつけでよく知っている相手だからこそ、キャンセルによる罪悪感や迷惑が想像しやすい点です。
しかし飲食店の場合は、よほど行きつけでない限りは知らない店舗or自分の顔は知られていませんから、
よく知っている人とのアポイントではないため、予約をキャンセルしやすくなってしまうわけです。
それでも通常は、一度入れた予約はなかなかキャンセルしづらいものです。
ですが、やはり「よく知っている相手との予約かどうか」は、大きな強制力の違いとして現れます。
一方、映画館の予約というものもあります。
私自身はたまにしか行きませんが、たまに映画館の予約をすると、めちゃくちゃ緊張します笑
なぜかというと、映画館の予約は日時が決まっているのは当然として、さらにオンライン上で前払いをするからです。
歯医者さんにしろ美容院にしろ飲食店にしろ、ほとんどの場合、前払いすることはありません。
ところが、映画館の予約の場合は、ほとんどが前払いになります。
同じ予約でも、先にお金を払ってしまうと緊張感が高まり、それに比例して強制力も高まります。
同じ理由で、学習塾や何らかの習い事なども、先に料金を支払って、
かつ毎週決まった曜日の決まった時間帯にしか参加できない形になることで、強制力が飛躍的に高まります。
このように、人と人とのアポイントの中でも、特に「予約」という行為は、強制力を働かせる効果が高くなります。
その中でもさらに、顔が知られていない飲食店の予約よりは、顔なじみの歯医者さんや美容院の予約の方が強制力は高くなります。
さらに、学習塾や映画館のように「先払い」した上での予約という形をとっている場合は、最も強制力が高くなります。
私が「第二領域コーチングプログラム」で、人生で最も重要な第二領域を実行していくために、オンライン上でどう仕組みをつくるかを考えていたとき、この
「映画館や学習塾のような“最も高いレベルの強制力がある予約パワー”をうまく利用できないか?」
と考えました。
その結果たどり着いたのが、
「参加するメンバーを学習塾のように、毎週決まった曜日の決まった時間帯に参加してもらう」
というオンライン上の仕組みです。
自分は何曜日の何時から何時までの3時間がセッションの時間、と割り当てられていて、毎週同じ時間枠にしか参加できない。
そして、その時間帯に、自分がやらなければならない、あるいは普段なかなかやれない第二領域のタスクを実行する。
こうすることで、たとえオンラインであっても、顔出しのないグループ通話でコーチや他の仲間と一緒に集まっていても、
第二領域に対する実行力(強制力)が働くのではないかと、私は仮説を立てました。
結果的に、この仮説は正しかったことが証明されました。
つい最近のセッションでも、あるメンバーさんが
「やっぱりセッションが一番集中できます!」
と、喜びの報告をくださいました。
毎回のように参加されているメンバーさんで、しかも一期生で、もう3年目の方ですが、それでもなお、
「決まった曜日・決まった時間帯に、グループ通話で集まって、第二領域のタスクに取り組むこのセッションの3時間が、1週間の中で一番集中できる」
とおっしゃってくださるわけです。この「セッションが一番集中できる」というのは、過去数えきれないほど言われました<(_ _)>
(セッションでは、開始時にその3時間で何をやるかを宣言してもらい、終了時に最終結果を報告してもらっています)
このように、学習塾のように毎週同じ曜日の同じ時間帯に、同じメンバーで集まってグループ通話でセッションを行い、
その時間帯に普段なかなか実行しづらい第二領域のタスクを実行してもらう仕組みにしました。
その上で、さらに次のセッションまでの1週間の間も、可能な限り第二領域のタスクを実行できるように「週間目標」も作成してもらい、
その結果を、セッション中に行うコーチングで報告してもらっています。
さらに4月から始まった第3期では、第二領域の典型とも言える
「内省」
をセッション中に行う仕組みを作り、強制的に内省を実行してもらうようにしたところ、
これがとんでもなく大好評なのですが、それについての詳細は次回ご紹介したいと思います。
To be continued


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