- 2016-11-4
- おすすめ記事, 受験を突破するマインドセット
こんにちは、中西です。
前回、
「『飽き』を感じ始めたら、
そこからが本当の勝負」
という話をしました。
科学的にも人間の脳は“新しいこと”を
求めやすい傾向があることがわかっています。
つまり受験勉強はもちろん、どんな物事
を続けていく場合でも、
途中で「飽き」という感情に襲われ、
投げ出してしまうリスク
を抱えていることになります。
が、そこでその「飽き」に耐えられずに
すぐ投げ出していると、いつまでたって
も一向に目標が達成できない・実力が身
についていかない
・・・といった悪循環に陥っていくと。
受験生でいうと、参考書や問題集をちょ
っと「飽き」るたびにしょっちゅうとっ
かえひっかえしている人など、その典型。
もちろん理想を言えば、どれほど続けて
も「飽き」を一切感じないようなことに
取り組めるのが最高です。
が、生きていく上でほとんどの人は、あ
れやこれやと、複数のことに取り組んで
いく必要があるわけで、
そのすべてにおいて「飽き」を感じない
ですむ人生を送れるヽ(´▽`)/なんて
人は、たぶん地球人にはほとんどいない
んじゃないでしょうか(笑)
であれば、大事なのは、「飽き」を感じ
たときに「この感情が分岐点だ!」と気
づける(知っている)こと、
そしてもう一つは、
【「飽き」をできるだけ感じないようにするコツ 】
を知ることではないかと思うのです。
私はそのコツの1つは、
「いかに“微差”に気づけるか」
ではないかと考えています。
同じことを繰り返しているようで、実は
毎回ちょっとした気づきがあったり、
ちょっとずつ成長があったり、
ちょっとずつ知識が増えたり、
ちょっとした違いが意外に大きな変化につながったり
・・・といった、昨日とは違う微差があるものです。
続けている限り、本当の意味で
「昨日と今日が全く同じ」ということ
はありませんから。
そのわずかな微差に気づいて、その微差
の分だけ今日も確実に前に進んでいるこ
とを実感できる人は、
その物事の継続を楽しみやすくなり、
「飽き」による脱落リスクも抑えられる
と思うのです。
少なくとも私自身は、そういう観点で
自分が取り組んでいる物事を見ること
で「飽き」を克服している要素は大きいですし、
複数の分野における
「長期間かけて大きな目標を達成した人」
たちの取り組みを研究した調査においても、
そういう人たちは常に微差に目を向け、
その微差を長期間・膨大な量を積み重ね
ていくことで、大きな目標を達成したこ
とが判明しています。
彼らがそれをどこまで楽しんでいたかは
不明ですが、その微差の日々の積み重ねが、
やがて大きな目標を達成し、他の人から見
たときに
「凡人には到底及ばない圧倒的な絶対差」
のように思われてしまう・・・というメカ
ニズムがあったことが、最近の海外の研究
でわかってきました。
「神は細部に宿る」といいますが、どんな
分野に進むにしても、自分が取り組んでい
る物事の細部(微差)に気づいて、
それをより良くして行こうというマインド
セットは必須ではないかと思われます。
まして一つの試験で同じ点数のライバルが
何百人もいて(°□°;)、一点差で勝負が
決まってしまう受験においては、
日頃の勉強中に自らの“細部の成長”にいか
に気づき、いかにその成長・変化を楽しんで
いけるかが、
ストレスを最小限に押さえつつ受験を突破
していくための、必須ポイントではないか
と私は思っています。
“小さな違い”に気づき続けられる人は、
きっとどこまでもそれを楽しめます。
人間の脳は“新しいこと”が好きなわけ
ですからね。
それではまた。