- 2021-12-1
- 経済の話
こんにちは、中西です。
先月から水曜日と日曜日の週2回、経済ネタを配信しています。
12月も原則このまま行きますが、今月はいろいろあり、途中から少し変更する予定です。
さて、岸田内閣の給付金10万円のゴタゴタが冷めやらぬ間に、オミクロン株の国内初感染例も出てきて、雲行きが怪しくなってきました。
余談ですが、昨日病気の件で医院で受付待ちをしていた時に久しぶりにテレビを見ましたが、情報番組で「速報!オミクロン株の国内初感染を確認!」と仰々しく報道してました。
高橋洋一教授も「オミクロンがやってきたと嬉々とするテレビ」とテレビが喜んでいる話をされていましたが、まさにそんな感じですね。
大喜びで報道しているのがわかり、相変わらず冷静に客観的なデータの提供や分析をして、国民の命のために本当に大事な真実を追究する気持ちなど、建前はともかく本音ではどうでもいいんだろうなというのが、情報番組を見ると本当によくわかります。
こんな感じでマスコミが不必要に不安を煽るだけの報道を繰り返した結果、
マスコミを情報ソースにしている自分で考えない政治家たちもその空気感に流され、
必要以上の自粛が強行された結果(変な日本語ですが)、日本経済だけがボロボロになってしまっています。
京都大学の藤井聡教授が紹介されていたデータを見ると、
世界的にインフレ率(物価の上昇率)が高まっているにもかかわらず、唯一日本だけがデフレになっています。
▼出典 Inflation has risen worldwide recently with U.S. increase among largest | Pew Research Center
上記の記事の真ん中あたりに世界地図があるのですが、全世界で日本だけが青緑色になっています。
青緑色はインフレ率がマイナスになっている地域なのですが(2021年の第三四半期の対前年度比のデータ)、
全世界のどこを探しても日本以外に青緑色の地域はなく、前年度比でインフレ率がマイナス(デフレ)になるような馬鹿な政策をしている国は日本だけなのです。
藤井教授の投稿を引用しますと、
「……つまり……
1)消費税率、無理矢理あげて、
2)さざ波なのに激しく国民に自粛させて、
3)経済がボロボロなのに余所の国がどこでもやってる消費減税せず、
4)給付も殆ど配らなけりゃ……
そりゃ、こうなるのです。」
https://mobile.twitter.com/SF_SatoshiFujii/status/1465488390283956227
…と言うことで、これは完全に政策ミスであり、日本国民の努力不足等は一切関係ありません。
ただただ、政府が愚かな政策をしているだけ。
具体的には緊縮財政であり、こんな事態になっている根本原因は、すべて財務省が原因です。
私の全信用と命をかけて断言しますが、日本がこれだけ衰退し、大勢の国民が現在も困窮して貧困で苦しんでいる「全ての原因」は財務省にあり、
財務省こそが日本のガンであり、日本国民の紛れもない敵なのです。
最大の問題は、この客観的事実が国民に全く知られていないことです。
マスコミがこのカラクリを絶対にまともに報道しないので、こんな愚かな緊縮財政が25年も続いています。
そういえば先日Yahoo!の経済関連ニュースのコメント欄で、こんなコメントがありました。
興味深い内容だったのでスクショをとっていたので転載しますと、
『カナダの大学の経済学部でこのように取り上げられた。
「日本の貧困者は薬物もやらず、犯罪者の家族でもなく、移民でもない。
教育水準が低いわけでもなく、怠惰でもなく、勤勉で労働時間も長く、スキルが低いわけでもない。
世界的にも例のない、完全な『政策のミス』による貧困である」
デフレ不況にもかかわらずインフレ退治をやり続ける日本政府、そりゃ成長するわけない。』
…と言う内容なのですが、これはカナダの大学に限らず、全世界的に日本が政策の間違いで没落した事は認められていて、
世界中で日本は反面教師にされているのです。
これほど情けない話もありません。
情けない位ならまだ全然構いませんが、その国に住んでいる国民の多くが貧困で生活に困窮していて、
さらに今もそれがどんどん悪化しているわけです。
▼中小企業の6割超で依然コロナによる経営の悪影響続く 日商調査(TBS系(JNN))
もう世界各国と比較し相対的に見て、本当に絶望的にどうしようもない国まで落ちぶれています。
まずこの客観的事実を直視するといいますか、それ以前に、この惨状(世界の中で日本だけが没落していること)に気づいてもいない国民も多いのではないでしょうか。
この戦後最悪の状況を抜け出すには、まず財務省を潰す以外にないわけですが、
財務省が諸悪の根源である事実がまるで広まっていないため、そもそも日本人の大半が
「自分たちの敵がどこにいるのか」
すら正確に把握していないのです。
日本だけが世界で唯一デフレに陥っているこのボロボロの惨状から抜け出すには、以下の2つを全国民が理解することが必須になります。
1、正しい財政認識(貨幣観)
2、財務省こそが真の国民の敵であること
この2つを全国民、無理ならせめて過半数の国民が理解する必要があります。
先週水曜日のメルマガでも書いた通り、残念ながら岸田総理は「ダメ総理」で確定しています。
オミクロン株対策の入国制限で迅速な対応をして評価が上がりましたが、それとは比較にならない位の巨大すぎるマイナス面を現時点で多数抱えています(詳細は先週のメルマガを)
このままいくと岸田総理の脳内の「財政に関する認識間違い」のせいで、オミクロン株が襲って来ようが来まいが、
必然的にさらに日本の経済は悪化していきます。
もはや日本経済の低迷はコロナは全く言い訳になりませんからね。
なんといってもコロナが日本よりひどい状況になっていた世界各国が、インフレ率を対前年比で上昇させているからです。
世界よりもまだコロナの被害がマシだった日本だけがデフレになっているのは、完全に政府による失策以外の何ものでもありません。
そしてその失策の根本原因=財政認識の間違いです。
総理大臣が、
▼消費税が財源だと思い込んでいたり、
▼日本に財源の問題が存在すると思い込んでいたり、
▼プライマリーバランス(政府の収支)を黒字化しなければならないと思い込んでいたり、
▼国債を発行しすぎると国の借金で財政破綻すると思い込んでいたり、
▼国債の発行量に限度があると思い込んでいたり、
▼政府の債務残高1200兆円を、増えたら何か問題がある数字だと思い込んでいたり、
▼ハイパーインフレやら通貨の信認やら日銀のバランスシートなど、「絶対に起きない現象」や「全くどうでもいい問題」を問題だと思い込んでいたり、
▼ブレーンの2人の元財務官僚や、麻生太郎や鈴木財務相や矢野財務次官などの言葉を信じて、
▼増税が必要だと思い込んでいたり、財政均衡主義が正しいと思い込んでいたり、政府の赤字がダメだと思い込んでいたり、
…こういう「完全に間違った思い込み」をトップの総理大臣が持ち続けている限り、
日本国民が貧困の苦しみから救われる事は永久になく、
世界のインフレ率を表した世界地図において、いつまでたっても全世界で「日本列島だけが青緑色のまま」と言う、
おぞましい狂った状況が、今世紀が終わるまで続くことになるでしょう。
ただしその場合、今世紀末に日本列島の国土は残っていても、そこは国家としての「日本」ではなくなっているのは確実で、
世界に領土を広げていくことが中心思想にある、
日本を植民地化したいだけの、嘘ばかりつく強欲な経済大国に買収された領土と化すことになります。
「財政認識(貨幣観)の間違い」
と言うのは「単なる知識の問題」ですが、
その「単なる知識の問題」が、我々国民の実生活と人生そのものに、さらには未来の子孫にまで、
これほどまでに深刻な事態をもたらすのです。
それではまた。
P.S
昨日の病気の件で、お見舞い・お気遣いのメールを送ってくださった皆様、本当にありがとうございました。
返事は難しい状況でしたが、全て拝見させていただいてます。ものすごく癒されました(つД`)
痛みはまだ引いてませんが、日常生活はなんとかギリ送れる状態になってきています。おそらくもう少ししたら治ると思います。
1つ心配してるのは、医者にもらった冊子を見ると、この病気の途中で「夜も寝られないほどの痛み」があった場合は、神経そのものが損傷して、後遺症として長期的に痛みが残るリスクが高いと、言う注意が書かれていたことでした。
先週は痛みで夜に一睡も出来なかった日があったのと、今も痛み自体は波はあるもののまだ収まっていないので、後遺症だけが心配ですね。
この件についてはまた改めてメルマガでお伝えできればと思ってますが、とりあえずご心配下さった皆様には感謝申し上げます。
ありがとうございましたm(_ _)m