- 2021-12-1
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こんにちは、中西です。
集中力の足を引っ張るものは多数ありますが、意外と気づきにくいのが「孤独」です。
受験生には孤独の耐性が一定以上必要ですし、社会人でも良い仕事をしようと思えば孤独と向き合う必要もあります。
一方で孤独は体に悪いことも判明していて、寿命にまで影響が出ることが科学的にわかっています。イギリスには孤独担当大臣まであるほど。
したがって孤独すぎる状態は良くないわけですが、このご時世、まだ人との交流が難しい状況にある人も少なくないと思います。
そういう人におすすめなのが、
「ぬいぐるみに触れる」
ことです。そう、女の子が大好きなあのぬいぐるみ。
単にぬいぐるみに触れるだけではなく、話しかけたり、抱いて寝たりするのも効果があります。
基本的には自由にどのように扱っても良く、叩いたり、場合によってはぶん投げたりするなど、多少乱暴に扱っても(この観点では)問題ありません。
冗談みたいな話ですが、科学的にも効果が認められていて、
「ぬいぐるみ療法」
と呼ばれています。
ルーツは古くて、1929年にイギリスで誕生し、1965年に日本に入ってきた箱庭療法と呼ばれるものです。
箱庭療法はぬいぐるみ以外のものも使うのですが、ぬいぐるみを使った部分だけがクローズアップされて、独立して「ぬいぐるみ療法」と呼ばれるようになりました。
なぜこれが効果があるかと言うと、幸せホルモンの「オキシトシン」が分泌されるからです。
オキシトシンは別名「愛情ホルモン」とも言われていて、お母さんが赤ちゃんの授乳中に分泌されている事で発見されたホルモンです。
赤ちゃんだけでなく、普通に人と人とが会話などをして交流しているだけでもオキシトシンは分泌されます。
このオキシトシンが分泌されると、ストレスは軽減され、免疫力も高まり、意欲の向上にもつながることがわかっています。
当然それは集中力アップにもつながっていくわけです。
したがってオキシトシンを分泌させることを意識するのは重要で、人との交流が難しい場合は、それに代わる「代替案」でオキシトシンを分泌させることが可能です。
その方法はいくつもあるのですが、「ぬいぐるみ療法」はその中でも有効な方法の1つです。
昔から持っているぬいぐるみがあるならそれでも良いですし、ないなら愛着が持てそうなかわいいぬいぐるみを買ってきて、それで子供のように遊んでみるだけでオキシトシンが分泌されます。
実際病院やクリニックで医師がぬいぐるみ療法をお勧めしているところも、少なからずありますので。ある医師は「ぬいぐるみに1日30回話しかけましょう」とおっしゃっていたほど。
ぬいぐるみと言うと女の子だけのイメージですが、子供の頃を思い返してみるとわかるように、男の子もヒーローの人形みたいなおもちゃで遊んでいることが多いと思います。
結局子供たちもぬいぐるみやヒーローの人形で、オキシトシンを分泌し、無意識に癒されようとしているのでしょう。
私が子供の頃にキン肉マンと言う大人気漫画があり、そこに登場する何百ものキャラクターをゴムの素材で作った
「キン肉マン消しゴム」(略して「キン消し」)
と言うのが空前の大ヒットをしたことがあります。
そのキャラクターは漫画では身長は高いのですが、キン消しでは身長がすごく小さくなってかわいい感じになっていたのです。
キン肉マンと言う物語が大ヒットしていたので、子供たちはそれぞれのキャラクターに「愛着」を持っていたため、それをかわいい人形にしたキン消しにも「愛着」が持てたわけです。
愛着=愛情とほぼ同じですから、今思えばキン消しで、当時の全国の子供たちはオキシトシンを分泌させていたのだと考えられます。
つまりキン消しは「ぬいぐるみ療法」の1種だったと言えるのです。
今思い出しましたが、私はキン消し以外にも子供時代にウルトラマン的なヒーローの人形を布団に持ち込んで、寝る前に一緒に遊んで、そのまま一緒に寝てました笑
あの時も間違いなくオキシトシンが分泌されていたと思われます(*´-`)
私は買ったことがありませんが、アニメのフィギュアなどはいつの時代も人気があるのは、やはり癒し効果でオキシトシンが分泌されて幸せな気分になるからでしょう。
と言うわけで、孤独リスクを回避するためにはオキシトシンを分泌させるのが重要ですが、
人との交流が何らかの理由で難しい場合(あるいは人との交流とはまた別に)、代替案として「ぬいぐるみ療法」をやってみるのは1つの手です。
自分が好きなぬいぐるみを手に入れ、それで自由に遊べばいいだけなので簡単です。
オキシトシンが分泌されると幸せな気分になり元気が出るので、その後の集中力もアップしているはずです。
それではまた。