- 2021-11-11
- 睡眠効率アップで集中力UP
こんにちは、中西です。
前回まで「遅寝遅起きを改善する方法」をお話ししてきましたが、そもそも
「理想的な就寝時刻」
というのはあるのでしょうか。
この問題について、イギリスの研究チームが「夜10時に就寝するのが理想」と言う研究結果を1つの答えとして導き出しています。
▼夜10時が「理想的な」就寝時刻 心臓の健康維持につながる=英研究チーム(BBC News)
この研究は88,000人のデータを平均6年間にわたって調査した大規模なもので、信用度は高いです。
この調査期間中に3000人強の人が心臓や循環器系の病気を発症したもよう。
その発症した人たちを調査したところ、夜の10時台よりも遅く寝ているか、早く寝ている人が多かったとのこと。
ただ、この研究を実施したイギリスのエクセター大学デイヴィッド・プランズ博士は、この研究結果が「就寝時刻と病気の因果関係を証明したものではない」とは言っています。
あくまで可能性として、夜の10時台より遅かったり(早かったり)した場合に、循環器系の健康リスクが上がる可能性がある、と言う感じです。
BBCの記事より一部引用しますと
『最も高リスクなのは午前0時以降だった。
体内時計をリセットする朝日を浴びる機会が減る可能性があるためだとみられる」
英心臓病財団の循環器専門看護師レジーナ・ギブリン氏は、
「今回の大規模な研究は、多くの人が心臓の健康を長期的に維持するうえで、
午後10時から11時の間に眠るのが最適
であることを示唆している」と述べた。』
…と言うことです。
これについての私の感想としては、
「この研究から夜10時台の就寝にこだわる必要はそこまでなさそう」
と言う感じですね。
私自身は夜10時台の就寝なんて、以前はとんでもなく困難に思えましたが、前回までお話しした方法を実行したら、あっさりと夜10時台の就寝でも可能になりました。
ちなみに大学受験の浪人時代は、夜10時過ぎに寝て、朝6時過ぎに起床。非常に調子がよかったです。
一般的に必要とされる睡眠時間から逆算すると、早起きするためには夜10時台か11時前後位に就寝できるのが理想だと言うのは、単純計算でも充分わかります。
ただ夜10時台の就寝は誰でもできるわけではありませんからね。
仕事の状況や、生活パターン、子育て・育児がある人は難しかったり、配偶者など家族の方の状況によっても影響受ける場合が少なくありませんので。
そもそも博士も言っているように、「夜10時台の就寝をしないと病気になる」と言う話とはまた違いますから。
一方で引用箇所にある通り、
「体内時計をリセットする朝日を浴びる機会が減る」
と言うのは、私自身の体験でも非常によくないと思います。
理由は前回までの話で詳しく解説したので、今回は省略m(_ _)m(詳しくは前回までのメルマガを)
もし何らかの理由で朝に日光を浴びるのが難しい人は、前回お話しした通り「光療法ライト」で補ってください。
人工の光ではありますが、はっきり実感できるレベルで効果(夜の眠気)がありますので。
と言うわけで、就寝時刻は可能であれば夜10時台から23時前後までに就寝して、6時から7時ごろに起床するのが、
一般的な「早寝早起き」といえますし、健康リスクも低下する可能性はありますが、
それよりも重要なのは睡眠時間を削らないこと、
加えて、起床後にできるだけ早めに日光や光療法ライトなどで10,000ルクス程度の光(最低2500ルクス以上)を浴び、日中に必要な運動をしておくことで、
「就寝時刻に確実に眠気が来る」
ようにしておくことだと思います。
それではまた。
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