- 2010-11-10
- 受験を突破する食事法
こんにちは!早稲田集中力研究会の中西です。
さて、昨日は満腹は集中力を大きく妨げるという話をさせていただきました。
<昨日の記事>
「おなかいっぱい」は集中力の大敵!
ある脳の専門家の方も「空腹(少食)は頭の働きがよくなる」と明言されています。
腹八分、可能であれば腹六分~七分くらいの食事量で抑えられれば、食後でも集中力を維持できます。
それを可能にするためのポイントは、
よく噛んで食べる
ことです。これには以下のようなメリットがあります。
1、内臓の消化活動の負担が減り、眠気が少なくてすむ
2、食事時間が長くなることで、満腹感が得られる
1は、ようするに、口の段階で食べ物をよく噛んでドロドロにしてしまうため、それが胃の中に入ってきても胃への負担が少なく、消化活動もそれほど大変ではないわけです。
すると、前回説明したような血液の流れもそんなには内臓に集まってこなくなるので、
脳の血流もあまり減ることがなくなり、眠気も来ないか、来ても少なくてすみます。
2は、よく噛んでいると、必然的に食事に時間がかかるわけですが、
その間に脳の満腹中枢(ちゅうすう)が刺激され、満腹感を得やすくなるので食べ過ぎずにすむということです。
胃の中が「実際に満腹になるタイミング」と、「その情報が脳へ伝わるまで」に数分のタイムラグ(時間差)があるんですね。
人間の体は、食べ物を口にして少し時間がたってから、満腹感を感じるようになっているわけです。
したがって、逆に急いでガツガツ食べてしまう人は、すでに胃の中がいっぱいでもまだ満腹感を感じないため、食べ過ぎになりやすいのです。
こういう急いで食べる人は、たいてい食事のあと「うぇ~~、もう食い切れねぇ」とか言ってうめいていることが多いはずです。
胃がすでに満腹なのに、満腹感がまだこないものだから、さらに食べてしまって腹十三分目くらいになるからですね。
ということは、よく噛んで食べれば食事中に満腹感がくるので、食べ過ぎることがなくなるわけです。ダイエットにもいいわけですね。
私も昔、親や学校の先生から「よく噛んで食べなさい!」と何度注意されたかわかりませんが(笑)、
健康面だけでなく、集中力を維持して勉強の生産性を高める意味でも、あらためて
「よく噛んで食べる」習慣
を身に付けていただきたいと思うのです。