こんにちは、中西です。
今日、所用で都内のある大きな繁華街に行ったのですが、とんでもないことになっていました。
今日は土曜日であり、三連休の中日であり、学生も春休みに入っている日です。
本来であれば、今日は都内の繁華街はまるで夏祭りのように人でごった返しているはずですが、
恐ろしいことに「通常の土曜日の10分の1程度」の人しか街中を歩いていませんでした。
それも本来なら最も人が多い午後の時間帯に、です。しかもこれほどいい天気の日に。
大雨が降っていてもこんなに人が誰も歩いていないことは絶対になくて、これほど人がいないのは私の知る限り、元日の朝ぐらいだと思います。
私の目測では通常の10分の1どころではないと感じましたが、仮に10分の1だとしたら、
それはつまり、その街に店舗を構えている大半のお店の売り上げが、10分の1程度にまで激減していることを意味します。
もちろん店舗によって多少のバラつきはあるでしょうが、何せ街を歩いてる人が10分の1になってるわけですから、
その状態でいつも通りの売り上げが立っているお店など、まずあるはずがありません。
実際飲食店の混み具合を外から確認してみましたが、 どのお店のほとんどガラガラの状態でした(;゚ロ゚)
国内で最も多く人が集まる都内の最大規模の繁華街ですらこの状況なわけですから、
他の日本各地の繁華街はもちろん、大半の街が同じような状況かそれ以上に酷い状況になっていることが容易に想像できるわけです。
(もしこの三連休の繁華街などの町の様子を、これまでと比較してわかった方は教えてください)
前回お伝えした通り、「恐慌」というのは
「国民の所得の合計であるGDPが「数割」という規模で消滅する現象」
と定義するなら、 新型コロナの発生前の昨年10月から12月の時点で GDP が-7.1%だったわけですから、
新型コロナが発生した今年1月から3月の GDP の低下率は、この街中の恐ろしいほどの人の少なさを考えれば、
【 GDP が「数割」の 規模で消滅している 】
のは、どこからどう考えても確実だと言えそうです。
この1月から3月の GDP が発表されるのは5月ですが、もはや日本人がパニックになるレベルの数字になっている可能性が濃厚です。
さすがに国民にずっと嘘をつき続けている財務省も、 GDP の数字は改ざんできませんからね。
ただし多くの中小企業が5月の時点ではもはや倒産や閉店に追い込まれていて、自殺者もどんどん増えているはずです。
(繰り返しますが失業者数と自殺者の数は完璧に連動していますので。その証拠のグラフは何度もお見せしてるので今回は省略)
そういえば今日、大ベストセラー「超勉強法」の著者で、経済学者の野口悠紀雄氏が次のようなツイートをされていました。
「あの規制が大好きのEUでさえ、いまの非常事態に直面して 納税延期 を認めようとしているのだ。 資金繰り 問題がそれほど重要であることが、どうして日本で理解されないのだろう?」
・・・・このツイートの野口教授の疑問ですが、そこはやはり学者なんでしょうね。私にすれば答えは簡単です。
実は一週間前の3月15日のメルマガ(タイトル「新型コロナ<経済危機<経済危機に気づいてない」)で、私は次のようにラストで書きました。
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一緒にこの
「政府と財務省とマスコミ(=貧困層の苦しみを知らず、既得権益を守りたいエリート連中)によって作られた、完全なる人災(=厳密には「大量殺人事件」)」
を、絶対に乗り越えていきましょう。
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ポイントは「貧困層の苦しみを知らず、既得権益を守りたいエリート連中」という部分です。
私は今回の空前絶後に滑稽な、そして空前絶後にやばすぎる経済危機が、根本的に一体どこから来ているのかを考えてみたのですが、それで一つ気づいたことがありました。
「自分で必死に金を稼いだことがないエリート(財務官僚・マスコミ・政治家)たちが、その苦しみを全く理解できていないこと」
ではないか、ということです。
親も官僚や大企業社員だったりしてお金に困らない裕福な家庭で育ち、いい進学塾などに通って、いい大学に入り、
そのまま人生で一度たりともお金がない貧困生活で苦しむ経験をしないまま、官僚やマスコミや政治家になった。
もし本当にこのパターンで人生の年月が過ぎていい大人になった場合、
私は断言できるのですが、絶対に庶民の苦しみがわかることはありえません。とてつもなく想像力のある聡明な人以外は。
なぜわかるかというと、私自身は幸か不幸か、すべてのパターンを経験してきたからです。
私の父親は大企業のサラリーマンから、私が思春期の真っただ中に脱サラしてお土産屋という個人商店をスタートし、
途中から不況の煽りを受けて極貧生活になりました。
大学時代はお金が無いから肉体労働のバイトをしまくり、関東近隣の何百か所もの工事現場や建設現場で仕事をしました。
就職氷河期だったので就活で散々な目に遭い、最初に就職した会社は潰れる寸前の家庭教師派遣会社で、そこが中小の塾に買収されて合併する M & A の現場を経験し、
その後創業4年目ぐらいの社員が10人にも満たない ITベンチャーで働き、
さらにその後は大企業の非正規やらフリーランスやら個人事業やらやって今に至るので、
幸か不幸か、ありとあらゆるパターンの職場で働く経験をして、
そこで働いている人たちの生の働き方・生活・人間模様などなどをリアルに体験し、現場を見まくってきました。
なのではっきり分かるのですが、中小企業や個人商店や個人事業やフリーランスといった働き方を一回もしたことがなくて、
労働者としてもそういう企業で一度も働いたことがない人たちには、そこで働く人たちの感覚や気持ちは、実感レベルではまず分からないと思います。(家が商売をしていた場合は別)
マスコミや官僚たちの世界は、 ともに絶対に潰れることがない組織で働いていて、しかも雇用されている立場ですから、 とにかく一ヶ月働けば必ず給料が振り込まれるわけです。
しかもチヤホヤされて勘違いしたり、自分たちが世の中を動かしているみたいな馬鹿丸出しの勘違いも起こります。(官僚は公僕なんで、本来は国民より下)
そういう世界観でずっと生きてきた人たち、要するに貧困の苦しみやそのリスクを一度も味わったことがないような人間に、
日銭を稼ぎながら必死で生きている人たちの苦しみなどわかるはずがないんです。
私の父や母は、
「今日は団子が300本も売れたわ!」
「今日は暑かったからアイスクリームが100個も売れたで!王将食べに行こう!」
「今日は雪が降ったからお客さん全然こーへんかったわ。この冬はお金ないわ」
「銀行からお金借りようとしたら、銀行員にバカにされた(;д;)」
ということを毎日のように喋っていて、私はこういう世界観でずっと生きてきたわけですが、
こういう庶民の気持ちなど、ずっとエリートコースを歩んできた人間に分かるはずがないというのが、私の直感的な確信です。
別に貧乏自慢をしたいわけでは全くないのですが、お金を稼いだことが一度もなく、綺麗なエリートコースしか歩んできたことがない人間に、
貧困リスクと戦いながら必死で生きている庶民の気持ちなど到底分かるはずがないと思います。
だからこそこれほどの緊急事態に1万2000円を給付すればいいとか(小学生のお年玉か!)、
いや10万円も給付すればこの危機を切り抜けられるんじゃないか?(10万円で切り抜けられるわけないだろア○か!<(_ _)>)
みたいな、想像を絶する間抜けで的外れな対策を考えてしまうのではないか。そうとしか思えない。
・・・そう思って一週間前のメルマガで上記のように書いたのですが、
昨日公開され、昨日のメルマガでも紹介した動画で、安藤裕衆議院議員がこの私の話と全く同じ話をしていて驚きました。
要するに「貧困に苦しんだことが無いエリートだから、何もわからず死ぬほど的外れなことをしてしまっている」という話です。
これこそが今回の一生に一度あるかないかの大恐慌の本質だと私は思うので、
ここまでの話に興味がある方は以下の安藤議員の話をクリックして聴いてみてください(直接その部分から試聴できます)
何千年も前から、庶民の苦しみを知らない愚かすぎるエリートが様々な国を崩壊させて来ましたが、
どうやら21世紀の日本までもが、同じ歴史を繰り返すようです。
自分の人生でこんなことが起こるとは、あまりにも超絶怒涛にア○くさすぎて、涙も出ません。
一刻も早く、国民が一斉に、財務省プロパガンダに洗脳されまくった緊縮思考を変えないと、
お金の無い庶民から、1万人が確実に自殺に追込まれます。
その1万人は自殺する運命だった・・・とかではありませんからね。
金と権力欲に溺れた、庶民の苦しみを知らない、エゴまみれの財務官僚とマスコミと政治家というエリート連中に、
普通に生きていた庶民が「大量殺人の被害に遭った」ということですよ、どう考えても。
それではまた。