- 2019-12-8
- その他・雑談
こんにちは、中西です。
本日は日曜日ですので、恒例の雑談系ネタで。(このメルマガは日曜日は雑談系になることが多いです)
12月6日(金)に総務省から10月の消費統計が発表されました。
簡単に言うと、10月1日から実施された消費増税の影響が景気にどのように出ているかがわかる指標です。
発表によると、 10月の実質消費は対前年比で-5.1%でした。
前回の消費増税(5%→8%)では、2014年4月が-4.6%でしたので、それを上回る落ち込みになっています。
このメルマガ(ブログ)で2年前に予言した通りになってます。こうなるのは当たり前だから全然嬉しくない。
▼【全国民必見の実験】「10%の消費増税」が日本を滅ぼすことが心理実験で証明された(雑談)
ちなみに今回の総務省の発表に対する巷の意見はこんな感じ。まあ、当たり前やん。
参考記事:増税が影響か。消費支出11ヶ月ぶり「大幅下落」に呆れる声続々
この結果を受けて総務省は、次のようにコメントを発表しました。
「台風の影響もあるため、駆け込み需要の反動減との区別が難しい。この1か月の結果だけで消費税率引き上げの影響の大きさは判断できない」
・・・はい、このコメントを見て、正しい国民の反応としては、爆笑をするか、怒り心頭になるか、「ア○かー!」とツッコミを入れるか、脱力するか。いずれかの反応しかありえません。
これだけ見事に消費増税の悪影響出てるにも関わらず、未だにそれを認めず、さらには「台風の影響」などと寝ぼけたことをコメントしているわけです。
余談ですが、政府がこの手の動かしがたい政策の失敗の数字が出た時に、かなり高い確率でやっているごまかしが、「天気のせいにする」という小学生もびっくりの手法です。「子供だまし」とはまさにこのこと。
「台風のせい」「猛暑のせい」「暖冬のせい」「大雪のせい」「大雨のせい」
・・・こういうことを必ずつけたしてきます。何の根拠もデータも示さずに。
今回の総務省のコメントを聞いて怒りに震えるか爆笑するか脱力するかしない人は、人生のどこかの時点で詐欺師に騙される可能性が非常に高いのでご注意を。
実際私たち国民は、御用学者をはじめとする「詐欺師たち」(及びそれらを利用してプロパガンダを普及させているほぼ全マスコミ)に、この20年以上、ずっと騙されてきてますので。
これを万が一にも「中西さん、なんか陰謀論にはまってるの?大丈夫かな?」と一瞬でも思ったあなたは、間違いなくこの問題について何も理解していない(もしくは財務省プロパガンダに洗脳されていることに気づいていない)ということになります<(_ _)>
そういう人は、とりあえずこれまで何度も何度も紹介している、こちらの漫画を読みましょう。私が10年待ち続けた漫画です。てかまだ理解してない人は、必ず読みなさいヽ(`Д´)ノ
もしくは上の漫画を無料で YouTubeで配信している以下の動画でもいいですよ。本は白黒なのに、同じ内容が無料でフルカラーヽ(´∀`*)ノ
▼YouTube動画:『私立Z学園の憂鬱-消費増税を凍結せよ!第1話~第3話』
そういえば先日、私が尊敬しているある経営者の方が、中野剛志さん(経産官僚、評論家)が今年出版されたこちらの本のレビューをされていたのですが、
▼参考:『奇跡の経済教室【基礎知識編】』中野剛志・著 KKベストセラーズ
「これは本当に目からウロコの本だ!!」「衝撃的な経済本だ!!」
と、滅多にない表現で絶賛されていました。ちなみにこの経営者は、これまで数万冊もの本を読んでいる方。
私もこの本は買って読んでいたので、どの部分が「衝撃的で目からウロコ」だったのか興味深かったのですが、その方が言うには、
「自国通貨建ての国債は、返済不能に陥ることはあり得ない」
・・・という部分とのことでした。。(゚o゚;)ソコ?
結局、やっぱりこういうことなんですよ。
世間的な知名度や影響力が非常に大きな人でも、この程度の「基礎的な認識」すら持っていないわけです。以前も本メルマガでこのテーマを扱ったときに、
「有名な経営者や影響力のある言論人で、『日本が財政破綻することはあり得ない』という“当たり前の事実”すら理解できてない人が大勢いる」
とお伝えしましたが、この方もその一人だったわけです(実は以前から経済の話をされてるときにおかしな表現がいくつもあったので大体分かってましたが)。
もう一度中野さんの本のタイトルを見て欲しいのですが、「基礎知識編」とあるように、この本に書かれてあることは「基礎知識」なんですよ。
ところがこの「基礎知識」ですら、世間的に非常に有名な経営者、経済学者、経済評論家、マスコミの記者、言論人、芸能人・著名人・・・といった方々が全く理解しておらず、
「国の借金が1100兆円もある!ヤバい!財政破綻する!」
みたいな、1ミクロンたりともあり得ない間違った情報をテレビ・新聞・雑誌などを通じて、20年以上にわたり日本中に広めた結果(多くは悪意ではなく無知により)、この国はデフレに陥り、
想像を絶する大勢の人たちが貧困に陥り(平均年収が200万円以下の人が1000万人近くいます)、
想像を絶する大勢の人が毎日毎日、昨日も今日も明日も明後日も、貧困で苦しみ自分の未来に絶望して、自ら命を絶っているわけです。
ちなみに、最近私がもっとも脱力した新聞記事はこちら。
▼漫画で消費税PR 宇都宮文星女子高生が制作(下野新聞)
4人の女子高生たちがキュートな笑顔で写真をパシャ。でも彼女たちが持っている大きなパネルには
「8%と10%の消費増税が明るい社会を作る」
という漫画が描かれており、これが最優秀賞…。・゚・(ノД`)・゚・。
あまりにも皮肉な受賞と写真ですが、言うまでもなくこの女子高生たちは全く悪くありません。悪いのは、これがどれだけ間違っているかも分からないア○な大人たち。
私も大人として、4人の女子高生たちに人生の黒歴史を作らせて、本当に申し訳ない。
最後に、私がたまにメルマガでこのテーマの話をする理由を再度お伝えしておくと、「勉強に集中する」ためには当然ながらその目的が必要なわけですが、
この「日本の財政状況に関する認識」を間違えていると、大学受験も資格受験も含めた全ての受験生が勉強に集中するその努力が、根本的に全く意味をなさなくなるからです。
「勉強に集中する」というのは、畢竟、この資本主義社会において何らかの形で自分の人生を豊かにしたいためです。
そしてこの「豊か」というのは、多分に「経済的な豊かさ」を含んでいます。
そもそも数十年前の日本で教育が一定の意味をなしていたのは、
「いい大学に入って、いい企業に入れば、いい人生を送れる」
という三段論法が、それなりに成り立っていたからです。しかし言うまでもなく、もはやこんなものはとっくに崩壊しています。
多くの学校ではこのロジックすらまともに説明してなかったわけですから、このロジックが崩壊した今、
「では具体的に今後どう考えればいいのか」
なんてことを、全国の学校の教室で行われることなど絶対にありえないと思います。
(ごく一部の学校でそういった授業や講座等をするところはありますが、現代の日本人にとって最重要課題の「財政問題の過ち」を正しく認識し、間違いを指摘している学校は皆無。万が一そんな凄い学校があれば教えて下さい)。
大学受験生や資格受験生が、受験を突破した後に明るい未来を手に入れるには、二つの要素が必要です。
1、受験が終わった後に自分の価値を高めること
2、日本の財政について正しい知識を持つこと
1は言うまでもないですね(このことすら学校では教えられませんが)。
2は直接的・短期的に影響がないように見えますが、もしこの20年、日本人全員が日本の財政について正しい認識を持っていれば、デフレがこれほど進むことはなかったのです。
全員が正しい認識を持っていたら、21世紀にもなってこんなに大勢の人間が貧困に陥るような国になることも、絶対にありませんでした。
「物があふれて成熟している時代だから、経済はもう成長しない」
「少子高齢化で人口減少社会だから経済は成長しない」
この手の一見まともそうに聞こえる情報が「間違っている」と理解できる人が増えれば、今からでも日本が豊かになり、受験突破後の未来が明るくなることは普通に可能です。
ですが、「国の借金問題で日本は財政破綻するかもしれない」的な心配をしている人が国民の大多数であるこの状況が今後も続く場合、
今年10月に実施された消費増税が、この国の「地獄の始まり」になることは、もう確定です。
我々の明るい未来は、我々の「誤った認識」をひっくり返せるかどうかに、すべてがかかっています。
それではまた。
▼YouTube動画:『私立Z学園の憂鬱-消費増税を凍結せよ!第1話~第3話』
▼参考:『奇跡の経済教室【基礎知識編】』中野剛志・著 KKベストセラーズ