- 2018-10-28
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こんにちは、中西です。
今日は日曜日なので恒例の雑談系ネタで。
(このメルマガは休日は雑談系になることが多いです)
最近何人か気になるYouTuberさんがいるのですが、その中で個人的にダントツ興味深いのが、キングコングの梶原さん扮する「カジサック」です。
何が興味深いかというと、YouTuberになってから、明らかにこれまでのテレビでの活動とは違い、生き生きと仕事をされているのが伝わってくるのです。
梶原さんは最近はテレビであまり仕事がなかったらしいのですが、
あるイベントで、テレビに出てる自分たち芸人数人と、YouTuberの水溜まりボンド・フィッシャーズさんが一緒に登壇したそうです。
そのときのお客さんの歓声が、芸人よりYouTuberへの歓声の方が圧倒的に大きかったそうな。キャーキャー!!って。
余談ですが、うちの小学生の姪っ子もこの間会ったら「フィッシャーズ好き♪」とか言ってて驚きましたよ(°□°;)ダレ?
それで梶原さんは「このままだと時代に遅れる」と感じて、YouTuberになることを決意。
YouTuberになって「2019年末までにチャンネル登録者数100万人を達成しないと芸人引退する」と宣言して、メディアでも取り上げられました。
10月からスタートして、1ヶ月しないうちに30万人超えになっています。
で、彼の動画を何本か見たのですが、非常に“意外な才能”を発揮されているのです。
どんな能力かというと、「聞き上手」という才能です。これには驚きました。
彼のチャンネルに同期の芸人(ノンスタイル石田・南海山ちゃんら)やYouTuberを呼んで、机一つ置いた座敷で、二人で横に並んで相手の話をいろいろ聞くスタイル。
対談というよりインタビューに近いのですが、その「聞き方」が本当にうまい。
私自身も以前インタビューの仕事をやりまくっていた時期があるので(肩書を「インタビュアー」にしてた時もあります)、多少見るべきポイントがわかるのですが、カジサックさんの
「興味深い質問をして、相手の話をうまく引き出して、面白くして、相手も聞き手も楽しませる能力」
は相当なもので、これは「聞き手としての才能」と言っていいんじゃないかと思います。
質問内容も事前に何個も用意しているようですが、実際の撮影ではその場のノリや流れを重視しているようで、事前の質問はほとんど聞いてないそうな。
つまりその場で話の流れに合わせて、瞬時に質問をしているのですが、その質問内容がとても適切・興味深い・うまい質問が多いです。
さらにその回答から話を盛り上げつつも、相手がメインである姿勢を崩さない。
とくにインパルス堤下さんの無期限休業からの復帰1発目の仕事が、カジサックさんとの対談だったのですが、
かなり難しいはずの「復帰1発目の対談動画」を、非常にうまく笑いに変えて、話もうまく引き出して、見事にやってのけてます。
芸人というと「話し手」ですから、あまり「聞き手」としての能力を発揮する機会が今までなかったのかもしれません。
あるいは今やっているのがYouTuberとしてだからか、対談相手が芸人や同期仲間だからかもしれないので、まだ未知数の部分はあります。
しかし現在投稿されている対談動画を見る限り、彼の「聞き手」としての能力は相当なものがあると私は思います。
これを見て思ったのは、「所を得る」ことの大切さです。
「所を得る」とは、「自分に適した仕事に就いて活躍すること」ですが、
人は「所を得る」と水を得た魚のように能力を発揮できるということを、改めて感じました。
逆に「所を得る」ことが出来てないとき、人は全く才能が無い無能な人のように見えることがあります。
ひどい場合は“社会人失格”くらいのダメ状態に陥ります(経験者は語る(ーー;))。
カジサックさんがNewsPicksというメディアの有料会員限定の記事で最近語っていたのですが、「キングコングはひな壇では弱いコンビ」とのことでした。
「ひな壇」では彼は活躍できないわけです。一方で「ひな壇」で才能を発揮できる芸人さんもいます。
また才能を「司会」で発揮できる人もいれば、「ロケ」で発揮できる人もいれば、「コント」で発揮できる人もいれば、「漫才」で発揮できる人もいれば、「ラジオ」で発揮できる人もいる。
そして「聞き手」で発揮できる人もいる、ということです。
彼は30代後半ですが、全然遅くないと思います。「所を得る」ためのチャレンジや試行錯誤は、年齢に関係なく大事ですね。
YouTuberとして、まさかの「聞き手」として才能を発揮し出した彼を見て、「所を得る」ことが人生においていかに重要かを、改めて感じた次第。
それではまた。